クラウドバンクは2019年12月17日から、投資家が投資資金を振り込む際の「即時入金サービス」を開始しました。
即時入金サービスを開始!
融資型クラウドファンディング「クラウドバンク」を取り扱う日本クラウド証券からのお知らせ
詳細はこちら⇒ https://t.co/EiazgvSDz9 pic.twitter.com/d1DLItRH6o— クラウドバンク | Crowd Bank (@Crowdbank_jp) December 17, 2019
この記事では以下について解説します。
- 即時入金サービス導入の背景
- 即時入金サービスの概要、効果、問題点
クラウドバンクでの投資を検討している人の参考になればうれしいです!
タップできる目次
通常振込の問題点
まず最初に、クラウドバンクが即時入金サービスを導入するに至った背景を説明します。
クラウドバンクはデポジット口座方式
クラウドバンクでは投資への応募はデポジット口座方式です。
デポジット口座方式ではクラウドバンクの中に個々の投資家専用の投資家口座(デポジット口座)が設けられます。
投資家はあらかじめデポジット口座に入金し、デポジット口座の中のお金を使って投資します。
このため、投資の流れは以下のようになります。
- デポジット口座に銀行からお金を振り込む
- 振り込んだお金がデポジット口座に入金される
- 入金されたお金で投資する
あらかじめデポジット口座に入金しておかないと投資できないってことか。
入金に時間がかかる
従来の通常振込では、振り込んですぐにデポジット口座に入金されるわけではありません。
クラウドバンクの場合、入金されるタイミングは以下の通りです。
- 営業日の
- 10、12、14、16時
例えば、金曜日の夜に振り込んだ場合、デポジット口座に入金されるのは翌週月曜日の10時です。
通常振込では振込から入金までに時間がかかるのです。
振り込んでから入金が反映されるまでタイムラグがあるわけね…
投資機会を失う
このため、良い案件を見つけて投資しようとデポジット口座に振り込んだけれど、入金されるまでに募集が満了して投資できなかった。
また、5万円投資したかったけれどデポジット口座に2万円しかなかったので、追加で3万円を振り込んだ。
ところが、3万円が入金されるのに時間がかかり、結局2万円しか投資できなかった。
通常振込ではこういった投資機会を失うという問題がありました。
デポジット口座方式の他の業者でもよくあります!
即時入金サービスの概要
この問題を解決するためにクラウドバンクが導入したのが「即時入金サービス」です。
即時入金サービスとは?
即時入金サービスとはその名の通り、振り込みをすると即時にデポジット口座に入金されるサービスです。
しかも24時間いつでもです。
通常振込のように平日4回のタイミングまで待たされることがありません。
じゃぁ、ネットバンキングで5万円振り込んだら、次の瞬間にはデポジット口座に5万円入っているわけだ!
対応する金融機関
クラウドバンクの即時入金サービスは以下の通り、ほとんどの金融機関に対応しています。
- 銀行
- 信用金庫
- 労働金庫
- 信用組合
- JAバンク
- JFマリンバンク
銀行には3大メガバンク、ゆうちょ銀行、地方銀行の他、楽天銀行やジャパンネット銀行、住信SBIネット銀行なども含まれます。(詳細はクラウドバンクの金融機関一覧ページを参照)
自分が使っている銀行がすべて対象外ってことはなさそうね。
即時入金サービスの注意点
なお、クラウドバンクのアプリは即時入金サービスに対応していません。
スマホの場合、クラウドバンクのサイトから即時入金サービスを利用します。
即時入金サービスの効果
即時入金サービスには大きく2つの効果があります。
1.投資しやすくなる
すぐに投資できる
即時入金サービスの導入で、今まではできなかった次のような投資ができます。
- 金曜日の夜11時に良い案件を見つけた
- ネットバンキングでクラウドバンクに振り込んだ
- すぐにデポジット口座に入金された
- 入金されたお金で投資した
今までは月曜日の10時まで待たなければならず、それまでに募集満了になっていた。
それが、24時間365日いつでもすぐに投資できるようになります。
これが即時入金サービスの一番のポイントです!
投資額を増やせる
また、デポジット口座方式では口座内にある金額までしか投資できません。
通常振込では追加で振り込んでも入金されるまで待つ必要がありました。
即時入金サービスが導入されたことで追加の振込もすぐに入金されるため、投資額を増やしやすくなりました。
デポジット口座の残高が2千円で、8千円振り込んで1万円で投資ってのもできるね。
2.コストダウンできる
即時入金サービスは振込手数料が無料です。
通常振込では振込手数料が有料ですので、即時入金サービスを利用することでコストダウンを図れます。
クラウドバンクの狙い
クラウドバンクが即時入金サービスを導入したのは、投資家の応募額を増やすためでしょう。
通常振込では間に合わないとあきらめる投資家が相当数いるはずです。
その分の投資資金を取り込み、調達額をさらに大幅に増やすことがクラウドバンクの狙いです。
即時入金サービスで振込手数料を無料にしたことで、クラウドバンクの負担は増えます。
その負担に見合う十分な効果が見込めると判断したのでしょう。
ぶっちゃけ、投資家の利便性よりも調達額アップが主眼のはずです!
クラバンも商売だからね。
即時入金サービスの問題点
クラウドバンクの即時入金サービスには2つの問題点があります。
1.利用できない金融機関がある
即時入金サービスは一部の金融機関に対応していません。
以下の銀行では即時入金サービスは利用できません。
- 新生銀行
- 三井住友信託銀行
- イオン銀行
- セブン銀行
- じぶん銀行
- 神奈川銀行
- 大東銀行
- 千葉興業銀行
- 東京スター銀行(法人口座は可)
- 名古屋銀行(法人口座は可)
- 福島銀行
これらの金融機関では即時入金サービスが利用できないため、従来の通常振込は残ります。
イオン銀行は楽天銀行と同じくらいの大手だから、使えるようになると良いね。
2.投資しにくくなる
クラウドバンクは投資しやすかった
これまでクラウドバンクでは、新しい案件が出ても口座内にお金がある人しか投資できませんでした。
このため、案件がすぐに募集満了になることは多くありませんでした。
人気業者の中でクラウドバンクは比較的投資しやすいと評価されていた理由です。
競争激化で投資しにくくなる
しかし、口座内にお金がない人も即時入金サービスですぐに投資できるようになりました。
このため、以前に比べて案件がすぐに募集満了するようになり、競争激化で投資しにくくなりつつあります。
便利になったがゆえに投資しにくくなる。皮肉なものです…
クラウドバンクの優位性がさらにアップ
即時入金サービスについてまとめます。
- 通常振込には問題点があった
- 入金に時間がかかり投資機会を失う
- 即時入金サービスで問題を解決
- 振込と同時に入金
- 24時間365日いつでも
- 即時入金サービスの効果
- 投資しやすくなった
- 振込手数料無料でコストダウン
- クラウドバンクも調達額アップ
- 即時入金サービスの問題点
- 一部の金融機関が非対応
- 競争激化で投資しにくくなる
クラウドバンクは実質的に業界第2位で、首位のSBIソーシャルレンディングを猛追しています。
利回りが6~7%と高いことで人気ですが、即時入金サービスで利便性を増したことでさらに人気が高まるでしょう。
SBIソーシャルレンディングは投資のしにくさで評判が落ち気味ですので、今後のクラウドバンクの動きに注目です。
以上です!
コメント