先日、Fundsの案件に投資しました。
その際、自分的にまったく納得のいかない現象が起きまして。
今さらですが、上場系案件の強みと元本回収の重要性を解説します。
元本回収が正義です!
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Fundsで上場系案件が惨敗
Fundsで上場系案件と非上場系案件が同時募集されました。
応募状況は上場系案件の惨敗。
納得いきませんっ!!!
オッサンが切れてるぞ~
頑迷な元本回収至上主義者です
最初に断っておきますが僕は頑なで融通が利かない元本回収至上主義者です。
投資の最重点は損をしないこと。
次のような2つの案件があったら、躊躇なく前者を選びます。
- リスクゼロ、利回り0%
- リスク3割、利回り50%
投資じゃないじゃん!
期待収益率なんて知ったコッチャないです。
財布の中身は一銭たりとも減らさない!
ソシャクラ界の超絶変わり者であることを差し引いて読んでいただければ、これ幸い。
批判は甘んじて受けます!
上場系案件が非上場系に惨敗
非上場系が圧勝
さて、4月5日にFundsで2つの案件が同時募集されました。
- 五常アンドカンパニー 8
- 借り手:非上場企業
- 利回り:2.4%
- 運用期間:18カ月
- サンウッド 7
- 借り手:上場企業
- 利回り:1.8%
- 運用期間:11カ月
募集額はともに2億円でしたが。
非上場の五条が順調に応募を集め翌日に満了。
一方、上場のサンウッドは1日経った時点で3割にも及ばず。
非上場が圧勝、上場が惨敗の結果となったのです。
理由は分配金額
理由は言うまでもなく得られる分配金額でしょう。
50万円を投資した場合、得られる分配金は
- 五常アンドカンパニー 8
- 2.4%、18カ月 → 18,000円
- サンウッド 7
- 1.8%、11カ月 → 8,250円
1万円も違う!
元本回収優先なら上場系でしょ?
1万円も違うって、それは受け取れた場合の話です。
元本回収を最優先する僕としては、運用期間が短く借り手が上場企業のサンウッドの一択なのですが。
解せぬ!
そもそもFundsの魅力って上場企業が借り手であることです。
借り手が上場企業であることによる安全性こそがFundsの強みだと思うのですが。
以下、僕が考える上場系が安全な理由を述べます。
上場系案件の安全性が高い理由
上場系案件の安全性が高いのは、上場企業は非合理的な判断をするからです。
投資家の損失を補償する必要はゼロ
Fundsの上場企業系の案件があったとします。
で、縁起でもない話で恐縮ですが、仮にFundsが倒産すると、
投資家の元本は戻ってきません。
この場合、投資家の損失を補償する必要はゼロです。
貸し倒れは起こる
なぜならば、まず貸金業では一定の確率で貸し倒れが起こります。
良し悪しではなくそれが現実であり、だからこそ貸金業者は貸倒引当金を計上しているのです。
ちなみに、アイフルで780億円です。
そんなに!
ベンチャーは一定割合で破綻する
また、ベンチャー企業は一定割合で経営破綻します。
ベンチャー企業の5年生存率には諸説ありますが、5割を超える説を僕は見たことがありません。
半分以上が5年以内に消えていくということです。
リスクが現実化しただけ
つまり、我々ソシャレン投資家は「一定割合で破綻するベンチャー企業」のFundsを通して「一定割合で貸し倒れが起こる貸金業」に投資しているのです。
損失発生は一定割合で起こるリスクが現実化しただけ。
それを承知の上で投資しているのに、損失を食らった途端にウダウダ抜かすんじゃねえよって話です。
不正とかはまた話が別ですが、業者の経営破綻が原因で投資家が損失を負った場合、それを借り手の上場企業が補償する合理的な必要性はゼロです。
補償する必要ありません!
非合理だが必ず補償する
しかしながら、それが実際に起った場合、上場企業は必ず補償するでしょう。
もちろん明確な根拠はありませんが、僕は確信しています。
上場企業が影響を受ける
仮に借り手が三菱UFJ銀行だったとしましょう。
借り手が損失を負う原因はFundsです。
でも、世間はどう解釈し、どう反応しますか?
- 三菱に貸した金が戻ってこなかった
- 倒産するような業者を三菱が使った
新聞の見出しには三菱の二文字が並ぶだけで、Fundsのファの字も出てこない。
メディアは無責任に騒ぎ立て、世間はそれに踊らされる。
その結果、三菱の信用低下、株価への影響、株主の反応、その他諸々。
株価ダウンはありうる…
上場企業は突っぱねられない
投資家の損失を補償する合理的な責任など三菱には1ミリたりともありません。
「投資家さん、お気の毒でしたね」と突っぱねりゃ良い話です。
でも、この国は異常なまでに企業や経営者を敵視し、過剰に消費者を保護する。
そして、それを国民が熱烈に支持する。
そんな日本で「リスクが現実化しただけ」と突っぱねられる経営者がいるでしょうか?
アメリカならいるかも。
上場企業が非合理な選択をする
大企業、歴史のある企業、サラリーマン社長の企業ほど、それは困難でしょう。
たかだか2億円で済むならばと投資家の損失を補償して騒ぎの芽を摘むのではないでしょうか?
まったくもって非合理でナンセンスです。
それでも日本の上場企業は非合理でナンセンスな選択をする。
僕はそう確信しています。
おかしな話だとは思いますが…
今回の案件は京王電鉄案件
では今回のサンウッド案件はどうか?
借り手の親会社が京王電鉄
今回の借り手であるサンウッドは東証スタンダード上場企業です。
この時点ですでに堅いですが、それ以上に大きいのがサンウッドの親会社が京王電鉄であることです。
京王は必ず補償する
京王に限らず電鉄系は保守的な社風です。
仮にサンウッドが債務不履行になったり、Fundsに何か起きて投資家の元本が返せなくなった。
そのとき、「上場企業である子会社が借金を踏み倒すことになる」という事態を京王は受け入れられるか?
京王の経営陣が投資家に「お気の毒でしたね」と言えるか?
100%無理でしょう。
京王は必ず投資家の元本を補償し貸し倒れ状態を解消する。
よって、サンウッド案件で元本は100%間違いなく戻ってくる。
これが僕が1万8千円の五条ではなく、8千円のサンウッドを選んだ理由です。
異論とマスクは認めます!
最重点は元本回収
最後に説教臭く訴えます。
投資は元本を回収してナンボ
1万8千円と8千円ならば、普通は1万8千円を取るでしょう。
僕が極端すぎることは認めます。
ただそれでもなお、元本が戻ってこなければ50万円が丸損です。
そして、元本毀損は仮定の話ではなく現実問題です。
2018年、2019年、高利回りを狙った多くの投資家が散っていった。
僕はそれを見てきたから、やはり投資判断の最重点は安全性になるのです。
特に初心者は儲けることよりも損しないことを重視するよう、強くおすすめします。
投資するならFundsの上場企業系案件です。
リスクは現実化します!
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