オルタナバンクとSAMURAI証券は長い歴史を持ちます。
この記事ではその歴史について詳しく解説します。
タップできる目次
オルタナバンクとSAMURAI証券の歴史
それではさっそく解説していきます。
AIP証券時代
SAMURAI証券の前身は2002年2月に設立されたエーアイピー証券です。
設立当時は投資銀行業務が中心でした。
同年7月に証券会社として登録された後、11月にAIP証券に改称されました。
AIPって何の略?
AIPはAlternative Investment Partnersの略です。
現在のAlterna Bankにつながっているところに縁を感じますね。
その後、一時的にUBI(旧maneoの親会社)の子会社となり、元maneo代表の瀧本憲治氏が副社長を務めていた時期もありました。
また、元LCレンディング代表の山中健司氏が社長を務めていた2012年には、社債の販売を試みたこともあったようです。
ただ、この時期のAIP証券は鳴かず飛ばず状態でした。
苦難の時代か…
スマートエクイティ開始
2013年4月、AGクラウドファンディングや利回り不動産の立ち上げに携わった澤田聖陽氏がAIP証券の社長に就任しました。
そして、2015年5月にスマートエクイティの運営を開始します。
このスマートエクイティこそがオルタナバンクの前身です。
当初はソーシャルレンディングではなく投資型クラウドファンディングでした。
しかし、案件の供給が続かず、1号案件募集から1年ほどで開店休業状態になりました。
また、2016年6月には日本初の株式投資型クラウドファンディングの立ち上げを発表しましたが、残念ながら実現しませんでした。
FUNDINNOに先を越されました!
SAMURAIグループに
大きな変化が起きたのが2017年です。
10月にSAMURAI&J PARTNERSがAIP証券を買収して子会社化し、11月にはSAMURAI証券に改称しました。
当時のSAMURAI&Jはジャスダック上場企業で、筆頭株主は東証2部上場のJトラスト社長である藤澤信義氏でした。
これによりスマートエクイティは上場企業系の業者となったのです。
信頼性アップだね。
さらに2017年12月にはスマートエクイティがSAMURAIに改称されました。
同年11月にSAMURAI ASSET FINANCEを設立すると、翌2018年3月には貸金業登録を取得。
これにより、SAMURAIはソーシャルレンディングを運営できる体制を整えたのです。(第二種金商は2015年5月に登録済み)
ついにソシャレン業者に。
その後、2019年6月に澤田氏がSAMURAI証券代表を退任。
2020年1月にはSAMURAIからSAMURAI FUNDに再度改称されました。
SAMURAIグループから独立
2020年11月にSAMURAI&J PARTNERSは社名をNexus Bankに改めました。
これによりSAMURAI証券はNexus Bankの子会社となります。
その半年後の2021年5月、SAMURAI証券とNexus Bankの社長であった山口慶一氏がSAMURAI証券のMBOを提案したのです。
山口氏は同年6月に持株会社となるSAMURAI FINANCIAL HOLDINGSを設立。
同月、Nexus BankからSAMURAI証券の全株式を買い取り子会社にしました。
独立だね。
これにより、以下の体制になりました。
- 親会社:SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS
- 子会社:SAMURAI証券
- ソシャレン:SAMURAI FUND
同時にSAMURAI FUNDは上場企業系という看板を失っています。
これは残念でした…
オルタナバンクに
独立前のSAMURAI FUNDはあまり案件が出ず、たまに出ても毎回同じようなものばかりでした。
それが独立後の2021年秋から案件の数、種類ともに大幅に増加していきます。
早くも独立効果が。
そして、2023年1月にSAMURAI FUNDからオルタナバンクに改称されました。
この前後から1億円を超える大型案件が出るように。
2023年3月以降は大半が1億円超えとなり現在に至ります。
以上です!
コメント