ソーシャルレンディングのFundsが「ファンド予約機能」を導入しました。
どんな機能か紹介し、僕が考える2つの課題を指摘します。
期待の新機能です!
見落としてる業者があるかも?
タップできる目次
ファンド予約機能とは?
まず、Fundsのファンド予約機能を解説します。
新機能の導入はポジティブに評価
先に申し上げておきますが、新機能が導入されたこと自体を僕はポジティブに評価しています。
「見切り発車+走りながら改善」で良い
日本ってとにかく新しいものや変化を拒絶するじゃないですか?
それがこの30年の日本の停滞の一因です。
いま話題のカーシェアリングなどその最たるものでして。
四の五の議論する暇があったら、地域限定でとっととやる。
で、問題が出たら都度改善、どうにもならなかったらやめて元に戻す。
完成度6割で見切り発車し、走りながら9割を目指す。
ダメだったら撤退すれば良いだけ。
新しいものはパーフェクトよりもスピードだと僕は思っています。
Fundsの姿勢を評価
変化を拒絶するクソみたいな今の日本で、Fundsは新しい試みを続けてきました。
変化と挑戦はFundsの優れたDNAです。
予約機能、大いにけっこう。
その上で、Fundsの利用者の1人として課題と思う点を指摘する次第です。
基本、ポジティブです!
ファンド予約機能のイメージ
ファンド予約機能は中古車の購入をイメージすると分かりやすいと思います。
中古車屋に「こんな車が入ったら教えてね~」と伝えておく。
- メーカー:トヨタ
- 年式:10年以内
- 走行距離:2万km以内
- 価格:100万円以内
条件に合う車が入ってきたら中古車屋から連絡が入り、買うかどうか決める。
それと同じようにFundsに案件の希望を出すということです。
希望条件を伝えておくわけだ。
ファンド予約機能の流れ
Fundsのファンド予約機能は次のような流れです。
1.予約設定画面を開く
ログイン後、マイページの「予約設定を行う」をタップします。
2.利回りと期間を指定する
希望の利回りと運用期間を指定します。
3.その他の条件を指定する
条件に合う案件が複数ある場合、利回りと運用期間のどちらを優先するか指定します。
1つしか紹介してもらえないってことね。
運用中の借り手とダブった場合どうするかも指定します。
借り手の重複を避けられるわけだ。
4.投資額を指定する
投資額を指定し「予約条件を確認する」をタップします。
5.予約を確定する
内容を確認し問題がなければ「この内容で予約設定する」をタップします。
これで完了です!
6.投資を申し込む
条件に合う案件が出たら募集開始前にFundsから案内が来ます。
案件の内容に問題がなければ申し込みを行い、出資が確定します。
先着の募集が始まる前に押さえられる。
中古車屋の店頭に並ぶ前に購入できるイメージです。
クリック合戦しなくて良いんだ。
ファンド予約はパスできる
Fundsのサイトには以下のように書かれています。
投資家は、マッチングした投資枠の通知が来たタイミングで、必要書面などの確認と申込みを行うことで、先着募集が開始される前に投資申込を完了することができます。
申し込みを行える、それはつまり、申し込まないこともできる。
条件に合っていてもパスできるということだと思います。
ここまで予約機能の解説でした!
ファンド予約機能の課題
さて、それでは本題の予約機能の課題です。
2つあります。
借り手を選べない
とにかくこれです。
マジ勘弁して!
借り手は最重要ファクター
ソーシャルレンディングの本質は貸金業です。
それゆえ、ソシャレンの案件選びで借り手は最も重要な要素。
ソシャレンは一に業者、二に借り手です。
Fundsのファンド予約機能ではその借り手を指定できない。
これは厳しすぎます。
Fundsの自己努力の否定
Funds自身、この5年間、良質な借り手の開拓に励んできました。
非上場のLENDYから始まって、メルカリ、福岡銀行、三菱UFJと大手、堅い企業に広げていった。
それなのに借り手を選ばせないって、Fundsの5年間の努力を自ら否定するようなものではないでしょうか?
投資家の啓蒙のためにも指定必須にすべき
借り手を見ずに利回りだけで案件を選ばせる。
それで良いのでしょうか?
インスタから流れてきた利回りしか見ていないモンキーインベスターたちを啓蒙するためにも、借り手指定を必須にすべきだと思います。
モンキーは言いすぎだろ。
せめて上場市場くらいは選ばせて
ちなみに僕は運用期間12カ月以内の上場企業に絞っていますが。
対象となる企業すべてについて、過去5年の流動比率などを調べ、決算が出るたびにデータを更新しています。
事業内容や株価の推移などももちろん見ています。
なので、借り手はぜひとも指定させてほしい。
せめて上場市場くらいは選ばせてちょうだいよ、藤田の旦那ぁ~!
オプションでも良いから!
デポジット入金が必要
もう一つの課題はデポジット入金が必要であることです。
先入金じゃないと予約できない
予約の際には指定投資額以上のデポジット口座の残高が必要です。
仮に投資額が10万円の場合、デポジット口座に10万円以上の残高がなければ予約できません。
こんな表示が出ます。
あらま!
資金拘束される可能性
このため、条件に合う案件が出るまで資金が拘束される可能性があります。
50万円とか100万円とかだとけっこうキツイのではないでしょうか?
これはキビシイでしょ…
資金拘束の可能性は低い
ただ、借り手を選ばないならば長期の資金拘束になる可能性は低いです。
まず、Fundsは毎月の募集回数が10回前後と多いです。
また、平均利回りは2%以上が全体の8割、
運用期間は1~18カ月で9割と傾向が決まっています。
ですので、以下の条件で指定すれば高い確率で合致する案件が出てきます。
- 利回り:2.0%以上
- 運用期間:18カ月以下
2023年8~10月の場合、募集された40案件の内、29案件が上記の条件に合致します。
月平均10案件ですので、借り手さえ選ばなければ長期の資金拘束の可能性は極めて低いはずです。
選ばなければ…
借り手を選ぶ人は長期資金拘束
逆に言うと、この問題があるからFundsは借り手指定の機能を外したのかもしれません。
借り手を指定するといつまでたっても条件に合う案件が出ず、投資家側で不満が出ますからね。
資金拘束されるだけ!みたいな。
ただ、僕は仮にデポジットを入れて予約しても、希望外の借り手だったら投資しません。
僕のような借り手を選ぶ投資家は長期資金拘束になってしまうわけです。
ですので、入金期限を付けてもらってかまわないので後入金にしてほしいなと。
ご一考を!
ファンド予約機能の今後に期待
以上、新たに導入されたFundsのファンド予約機能と2つの課題を見てきました。
現状では僕はファンド予約機能は使いません。
借り手を選ぶので長期資金拘束確定だからです。
ただ、予約機能が現状のままずっと続くのではないはず。
様子を見ながらブラッシュアップしてくることでしょう。
Fundsの走りながらの改良に期待します!
期待してます!
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