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TSON FUNDINGにおける案件再組成の実態調査報告

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以前、TSON FUNDINGで案件が再組成されているとツイートしました。

 

その後、調査を進めたところ、TSON FUNDINGで再組成が多数発生していることが判明しました。

左野くん
左野くん

大丈夫なの?

この記事では第1章で再組成の状況を示し、第2章で再組成の実態を分析、第3章で投資家が取るべき対策を提案します。

かなり長いので、第1章は自分が投資した案件がないかサッと読み流し、第2章、第3章を中心に読んでください。

タロウさん
タロウさん

ガッツリ調べました!

 

 

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

TSON FUNDINGの再組成の状況

TSON FUNDINGの再組成の状況のタイトル画像

まず最初に再組成となった投資対象物件、及び、案件をリストアップします。

自分が投資した案件が含まれていないかチェックしてください。

 

調査の概要と用語の定義他

その前に概要と定義などを。

 

調査の概要

今回の調査対象は株式会社TSON(以下、TSON社)が2020年3月から2023年11月9日までに募集を行った不動産小口化商品の全案件です。

この中にはTSON FUNDINGサイトの案件一覧には表示されない書面契約の案件を含みます。

ただし、SONAE7とSONAE14は募集中止になった可能性があるため調査対象外とします。

 

再組成

再組成を以下の通り定義します。

  1. 案件の運用が終了し
  2. その直後、または、一定期間経過後に
  3. 旧案件の投資対象物件を投資対象とする
  4. 別の案件を新たに組成すること

TSON FUNDINGでは投資対象物件を外部に売却して運用を終了することを前提としています。

SMART30募集時の説明図

したがって、再組成した=売却できなかったと一般的には考えられるでしょう。

しかしながら、それ以外の理由で再組成した可能性もあります。

よって、本記事は再組成した=売却できなかったと断定するものではありません

本記事中の「売却できず」の表現は未売却以外の可能性を含むものであり、売却できなかったことを断定しません。

 

オンライン契約

TSON FUNDINGサイトで匿名組合契約または任意組合契約を締結することを指します。

 

書面契約

TSON社はTSON FUNDING以外でも不動産小口化商品を販売しています。

これらはオンラインベースではなく郵便などを使った書面ベースで契約を結んでおり、これを書面契約と定義します。

なお、本記事の表中において書面契約の案件には下線を付しています。

表示 契約方法
SMART21 オンライン契約
SMART21 書面契約

 

後継案件と旧案件

再組成の対象となった案件を旧案件、再組成によって新たに生まれた案件を後継案件と定義します。

例として以下の場合、

  1. 物件甲を投資対象とする案件Aが運用終了
  2. 物件甲を投資対象とする案件Bを再組成

案件Aが旧案件、案件Bが後継案件です。

 

案件タイプの表記法

TSON社の案件には3つのタイプがあります。

タイプ 契約 投資対象
SMART FUND 匿名組合 集合住宅
森林再生 匿名組合 戸建
SONAE 任意組合 両方あり
本記事ではそれぞれ、SMART、森林、SONAEと表記します。
タロウさん
タロウさん

それではリストアップです!

 

物件別の再組成状況

旧案件から後継案件に引き継がれた物件ベースのリストです。

物件は所在地で指定していますが、住所表記の一部(番地)は省略しています。

まず、愛三岐(愛知、三重、岐阜)、次に関東(東京、埼玉)、それぞれの都県内で五十音順です。

 

愛知県あま市中萱津燈明先

案件 募集日 入金期限 償還予定日
SMART14 2021年5月頃 6月頃 2022年8月29日
SMART34 2022年8月18日 8月25日 2023年10月27日
SMART51 2023年10月7日 10月19日 2024年5月17日

本物件は最初に書面契約のSMART14の投資対象となりました。

しかし売却できずSMART34、さらにSMART51と2回再組成されています。

 

愛知県安城市桜井町阿原

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
森林33 2023年1月27日 2月8日 2023年9月8日
森林53 2023年9月頃 10月18日 2024年4月19日

森林33の投資対象4物件の内、安城市物件が森林53として再組成されました。

償還から再組成までの間が空いているパターンです。

 

愛知県一宮市八幡2丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
森林32 2023年1月12日 1月27日 2023年8月25日
森林53 2023年9月頃 10月18日 2024年4月19日

森林32は5物件をまとめた案件でしたが、そのうちの一宮市物件が森林53として再組成されました。

 

愛知県稲沢市石橋2丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART13 2021年4月2日 4月29日 2022年6月29日
SMART30 2022年8月5日 8月17日 2023年10月17日
SMART51 2023年10月7日 10月19日 2024年5月17日

こちらも再組成を繰り返している物件です。

 

愛知県稲沢市駅前2丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART10 2021年1月20日 2月17日 2022年2月18日
SMART26 2022年7月16日 7月27日 2023年7月26日
SMART45 2023年7月8日 7月21日 2024年9月20日

SMART10を自社買取で運用終了させ、しばらくしてSMART26で再組成。

さらにSMART26償還前にSMART45として再組成しています。

 

愛知県稲沢市小池1丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
森林33 2023年1月27日 2月8日 2023年9月8日
森林53 2023年9月頃 10月18日 2024年4月19日

森林33の投資対象4物件の内、稲沢市物件が森林53として再組成されました。

さきほどの森林33安城市物件と同様です。

 

愛知県岡崎市井田町字宮ノ腰

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART11 2021年2月10日 3月9日 2022年3月11日
SONAE9 2022年2月頃 2月28日 2025年2月28日

再組成の際にオンライン契約の匿名組合型から書面契約の任意組合型に変わった事例です。

 

愛知県刈谷市今岡町宮丘12番

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART7 2020年12月頃 1月頃 2022年3月11日
SMART24 2022年5月2日 5月17日 2023年5月17日
SMART42 2023年5月2日 5月16日 2024年7月16日

書面契約のSMART7が償還され、少ししてからオンライン契約のSMART24で再組成、さらにSMART42で再々組成しています。

 

愛知県清須市清洲4丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART6 2020年11月頃 12月頃 2022年2月15日
SONAE9 2022年2月頃 2月28日 2025年2月28日

SONAE9として再組成する際、任意組合型に変わり運用期間が3年になりました。

 

愛知県清須市清洲弁天124番

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART19 2021年11月19日 12月6日 2023年2月6日
SMART38 2023年1月24日 2月3日 2024年4月5日

メゾネットタイプ1棟5戸の集合住宅です。

募集額は旧案件が4,500万円、後継案件が4,720万円でした。

 

愛知県江南市田代町郷中130番

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART3 2020年7月頃 8月頃 2021年10月30日
SMART24 2022年5月2日 5月17日 2023年5月17日
SMART41 2023年5月2日 5月17日 2024年7月16日

 

愛知県津島市今市場町3丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART5 2020年10月頃 11月頃 2022年1月31日
SONAE31 2023年1月13日 1月26日 2024年7月26日

SMART5の運用終了から1年後にSONAE31として再組成されています。

こういった事例があることからも、「再組成=売却できなかった」とは断定できないと考えます。

 

愛知県津島市西愛宕町2丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART1 2020年5月頃 6月頃 2021年8月31日
SONAE9 2022年2月頃 2月28日 2025年2月28日

こちらも旧案件の運用終了から再組成まで半年以上空いています。

 

愛知県豊田市小坂町7丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART9 2021年2月頃 2月頃 2022年5月14日
SMART26 2022年7月16日 7月27日 2023年7月26日
SMART45 2023年7月8日 7月21日 2024年9月20日

メゾネットタイプ1棟8戸、敷地面積964平米の物件です。

書面契約からオンラインに変わり再組成を繰り返しています。

 

愛知県名古屋市南区宝生町3丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
森林21 2022年7月16日 7月27日 2023年3月24日
森林53 2023年9月頃 10月18日 2024年4月19日

名古屋市内で再組成となった唯一の物件です。

 

愛知県碧南市霞浦町3丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART21 2022年2月4日 2月22日 2023年4月21日
SONAE34 2023年4月26日 5月20日 2026年5月19日

 

愛知県碧南市天王町5丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART18 2021年10月22日 11月13日 2023年1月13日
SMART37 2022年12月30日 1月13日 2024年3月12日

メゾネットタイプ1棟5戸が隣接して2棟ある物件です。

2棟とも売却できなかったということでしょうか。

 

三重県鈴鹿市岸岡町字北山越

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART31 2022年8月10日 8月23日 2023年10月23日
SMART55 2023年11月2日 11月16日 2024年7月19日

こちらもメゾネットタイプ3棟の大型物件です。

 

三重県三重郡川越町大字亀須新田

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART29 2022年8月2日 8月11日 2023年1月11日
SONAE25 2023年1月頃 2月15日 2026年2月16日

こちらもメゾネットタイプ2棟8戸の物件です。

 

三重県三重郡川越町亀崎新田

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART33 2022年8月18日 8月25日 2023年2月24日
SONAE32 2023年3月頃 4月25日 2026年4月27日

 

岐阜県岐阜市瑞雲町3丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART15 2021年5月頃 6月頃 2022年8月29日
SMART34 2022年8月18日 8月25日 2023年10月27日
SMART51 2023年10月7日 10月19日 2024年5月17日

岐阜県で再組成となった唯一の物件です。

 

東京都足立区江北2丁目254番

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART35 2022年8月29日 9月8日 2023年4月21日
SONAE30 2022年11月頃 12月22日 2025年12月26日

物件の完成予定日2022年12月に合わせてSMART35を早期終了させ、SONAE30に再組成させたようです。

 

東京都板橋区小茂根4丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART4 2020年10月頃 11月頃 2022年1月9日
SONAE6 2022年1月頃 1月28日 2025年1月31日

書面契約同士ですが、匿名組合型から任意組合型に変わっています。

 

東京都江戸川区篠崎町1丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART17 2021年9月頃 10月25日 2022年8月29日
SONAE21 2022年7月頃 8月26日 2025年8月30日

こちらも書面契約から書面契約で再組成され、任意組合型に変わった案件です。

 

東京都葛飾区四つ木2丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART12 2021年4月頃 5月頃 2022年7月14日
SONAE21 2022年7月頃 8月26日 2025年8月30日

さきほどの江戸川区物件とワンセットにして1つの案件に再組成されました。

 

東京都八王子市元横山町1丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART20 2022年1月7日 1月24日 2022年9月25日
SONAE18 2022年6月20日 6月30日 2023年12月29日

 

東京都日野市神明4丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART2 2020年6月頃 7月頃 2021年9月30日
SONAE3 2021年11月頃 12月27日 2024年12月29日

再組成の際に任意組合型に変わり、運用期間が3年になりました。

 

埼玉県久喜市栗橋東3丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART28 2022年7月25日 8月4日 2023年3月3日
SONAE27 2022年11月10日 12月30日 2025年12月29日

3階建て18戸のアパートです。

SMART28の運用終了が2023年1月4日、SONAE27の運用開始が2022年12月30日なので、SMART28を早期終了したのでしょう。

 

埼玉県越谷市西大袋-1

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART22 2022年4月14日 4月28日 2023年1月27日
SONAE24 2022年9月頃 10月頃 2025年10月25日

恐らくSMART22を早期償還してSONAE24にしたのだと思います。

 

埼玉県越谷市西大袋-2

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART27 2022年7月21日 7月27日 2023年4月26日
SONAE33 2022年4月頃 6月10日 2026年6月29日

さきほどと同じ土地区画整理事業地の別の区画です。

SMART27終了後、SONAE33として再組成しました。

 

埼玉県越谷市西大袋-3

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART32 2022年8月16日 8月24日 2023年6月23日
SONAE36 2023年5月頃 6月23日 2026年6月28日

同じく土地区画整理事業地の別の区画です。

同地では3つの案件が組成されましたが、いずれも売却に至らず再組成になったようです。

 

埼玉県さいたま市緑区松木1丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART8 2020年12月10日 1月15日 2022年3月14日
SMART30 2022年8月5日 8月17日 2023年10月17日
SMART50 2023年9月29日 10月13日 2024年5月10日

SMART8はオンライン契約のTSON FUNDINGとして初めて組成した案件です。

 

埼玉県さいたま市緑区美園1丁目

案件名 募集日 入金期限 償還予定日
SMART23 2022年4月19日 5月8日 2023年2月8日
SONAE26 2022年11月頃 12月22日 2025年12月26日
SONAE28 2023年1月頃 2月24日 2026年2月27日
SONAE29 2022年12月2日 12月30日 2025年12月29日

SMART23では集合住宅3棟を建設しましたが、いずれも売却できませんでした。

そこで、SMART23を1棟ずつに3分割し、SONAE26、28、29として再組成しています。

 

案件別の再組成状況

旧案件ベースのリストです。

大元となった旧案件のタイプ別に並べています。

 

SMART1 + SMART6 + SMART11 → SONAE9

旧案件 後継案件 物件
SMART1 SONAE9 愛知県津島市西愛宕町1丁目
SMART6 SONAE9 愛知県清須市清洲4丁目
SMART11 SONAE9 愛知県岡崎市井田町字宮ノ腰

匿名組合型の3案件を一つにまとめ、任意組合型で運用期間3年の案件に再組成しました。

SMARTは1号から再組成になったようです。

 

SMART2  → SONAE3

旧案件 後継案件 物件
SMART2 SONAE3 東京都日野市神明4丁目
SONAE3 岐阜県羽島市上中町長間字中井町

SMART2が再組成となり、その際に新規の羽島市物件を加えた2物件の任意組合型案件になりました。

 

SMART3 + SMART7 → SMART24 → SMART41 + SMART42

旧案件 後継案件 再後継案件 物件
SMART3 SMART24 SMART41 愛知県江南市田代町郷中130番
SMART7 SMART24 SMART42 愛知県刈谷市今岡町宮丘12番

SMART3とSMART7を統合再組成してSMART24に。

2物件どちらも売却できず再々組成の際に2つの案件に分割されました。

 

SMART4  → SONAE6

旧案件 後継案件 物件
SMART4 SONAE6 東京都板橋区小茂根4丁目

書面契約のままでの再組成ですが、匿名組合型から任意組合型に変わっています。

 

SMART5 → SONAE31

旧案件 後継案件 物件
SMART5 SONAE31 愛知県津島市今市場町3丁目

SMART5の運用終了から1年以上たって再組成されています。

他の再組成案件とは事情が異なるのかもしれません。

 

SMART8 + SMART13 + SMART14 + SMART15 → SMART30 + SMART34 → SMART50 + SMART51

旧案件 後継案件 再後継案件 物件
SMART8 SMART30 SMART50 さいたま市緑区松木1丁目
SMART13 SMART30 SMART51 愛知県稲沢市石橋2丁目
SMART14 SMART34 SMART51 愛知県あま市中萱津燈明先
SMART15 SMART34 SMART51 岐阜県岐阜市瑞雲町3丁目

SMART8とSMART13を統合再組成してSMART30に。

それとは別にSMART14とSMART15を統合再組成してSMART34に。

さらにSMART30とSMART34を統合してSMART51に再組成しました。

その際に旧SMART8だけは分離してSMART50になっています。

 

SMART9 + SMART10 → SMART26 → SMART45

旧案件 後継案件 再後継案件 物件
SMART9 SMART26 SMART45 愛知県豊田市小坂町7丁目
SMART10 SMART26 SMART45 愛知県稲沢市駅前2丁目

SMART9とSMART10を統合しSMART26として再組成。

2物件とも売却に至らずSMART45として再々組成しています。

 

SMART12 + SMART17 → SONAE21

旧案件 後継案件 物件
SMART12 SONAE21 東京都葛飾区四つ木1丁目
SMART17 SONAE21 東京都江戸川区篠崎町1丁目

匿名組合型2案件を統合し、任意組合型の1案件として再組成しました。

 

SMART18 → SMART37

旧案件 後継案件 物件
SMART18 SMART37 愛知県碧南市天王町5丁目

 

SMART19 → SMART38

旧案件 後継案件 物件
SMART19 SMART38 愛知県清須市清洲弁天124番

 

SMART20 → SONAE18

旧案件 後継案件 物件
SMART20 SONAE18 東京都八王子市元横山町1丁目

SMART20を早期終了させて任意組合型のSONAE18に再組成した案件です。

 

SMART21 → SONAE34

旧案件 後継案件 物件
SMART21 SONAE34 愛知県碧南市霞浦町3丁目

最初は匿名組合型のSMART21(優先6,660万円、劣後740万円、総額7,400万円)として組成されました。

それが再組成時に任意組合型のSONAE34(総額8,210万円)に変わっています。

匿名組合型から任意組合型に変わる際に、出資総額が増えるケースが多いです。

 

SMART22 → SONAE24

旧案件 後継案件 物件
SMART22 SONAE24 埼玉県越谷市西大袋-1

 

SMART23 → SONAE26 + SONAE28 + SONAE29

旧案件 後継案件 物件
SMART23 SONAE26 さいたま市緑区美園1丁目
SMART23 SONAE28 さいたま市緑区美園1丁目
SMART23 SONAE29 さいたま市緑区美園1丁目

SMART23はメゾネットタイプ3棟の案件でした。

これを1棟ずつ3つの案件に分けて再組成しています。

SMART23では3棟合わせて出資総額1億3,550万円、それが再組成後は5,600万円×3案件で1億6,800万円です。

出資総額が2割以上高くなっています。

 

SMART27 → SONAE33

旧案件 後継案件 物件
SMART27 SONAE33 埼玉県越谷市西大袋-2

 

SMART28 → SONAE27

旧案件 後継案件 物件
SMART28 SONAE27 埼玉県久喜市栗橋東3丁目

旧案件の出資総額1億3,500万円に対し、後継案件は1億4,360万円です。

 

SMART29 → SONAE25

旧案件 後継案件 物件
SMART29 SONAE25 三重県三重郡川越町大字亀須新田

 

SMART31 → SMART55

旧案件 後継案件 物件
SMART31 SMART55 三重県鈴鹿市岸岡町字北山越

メゾネットタイプ3棟で旧案件の出資総額(優先+劣後)は1億9,500万円でした。

再組成後は1億7,600万円に下がっています。

こちらは匿名から匿名ですが、再組成によって出資総額が必ずしも上がるわけではないようです。

 

SMART32 → SONAE36

旧案件 後継案件 物件
SMART32 SONAE36 埼玉県越谷市西大袋-3

 

SMART33 → SONAE32

旧案件 後継案件 物件
SMART33 SONAE32 三重県三重郡川越町亀崎新田

 

SMART35 → SONAE30

旧案件 後継案件 物件
SMART35 SONAE30 東京都足立区江北2丁目254番

 

森林21 + 森林32 + 森林33 → 森林53

旧案件 後継案件 物件
森林21 森林53 愛知県名古屋市南区宝生町3丁目
森林32 森林53 愛知県一宮市八幡2丁目
森林33 森林53 愛知県安城市桜井町阿原
森林33 森林53 愛知県稲沢市小池1丁目

森林シリーズ3案件4物件をまとめて森林53として再組成しました。

森林53は運用期間が6カ月と短いことから、早期の売却を見込んでいるものと思われます。

タロウさん
タロウさん

ここまでリストアップでした!

TSON FUNDINGの再組成の分析

TSON FUNDINGの再組成の分析のタイトル画像

ここからが本題です。

TSON FUNDINGの再組成状況を分析して分かったことを解説します。

 

終了した案件の半分が再組成に

TSON FUNDINGでは運用が終了した案件の半分が再組成されています。

 

52.9%の案件が再組成に

これまでにオンライン契約、書面契約合わせて143案件の募集が行われ、68案件がすでに運用を終了しています。

そして、終了した68案件の内、52.9%の36案件が別の案件に再組成されました。

終了案件の再組成率

状態 案件数 構成比
完全に終了 32案件 47.1%
終了後に再組成 36案件 52.9%
合計 68案件 100%

半分が外部への売却という形で終了できず、再募集で別の案件に衣替えしています。

 

旧案件の大半がSMART

再組成となった36件の旧案件をタイプ別に見ると、大半がSMARTです。

後継案件のタイプ

旧案件 案件数 構成比
SMART 33案件 91.7%
森林 3案件 8.3%
SONAE 0案件 0%
合計 36案件 100%

SONAEがゼロなのは運用が終了した案件がまだないためです。

SMARTの再組成が際立ちます。

 

SMARTは大半が再組成に

SMARTの再組成率の高さは他のデータからも読み取れます。

 

SMARTの9割が再組成

上述の通り運用終了済みは68案件ですが、その状況をタイプ別に見てみましょう。

SMARTは終了した36案件の内、9割を超える33案件が再組成されています。

案件タイプ別の再組成率

タイプ 運用終了 再組成 再組成率
SMART 36案件 33案件 91.7%
森林 32案件 3案件 9.4%
SONAE 0案件 0案件 N/A
合計 68案件 36案件

SMARTは外部への売却で終了できた案件が1割もないということでしょうか。

 

投資用集合住宅が苦戦の可能性

一方、森林はSMARTとほぼ同数を終了させていますが、再組成になったのは1割にすぎません。

案件タイプ別の再組成率

タイプ 運用終了 再組成 再組成率
SMART 36案件 33案件 91.7%
森林 32案件 3案件 9.4%

投資対象物件はSMARTが投資用集合住宅であるのに対し、森林は戸建住宅です。

戸建住宅は投資以外の居住用(実需)物件としても販売でき価格も低めなので、比較的販売しやすいことが考えられます。

もしかすると、TSON社で投資用集合住宅の販売が低調なのかもしれません。

 

関東案件は再組成率が高い

地域で見ると投資対象が愛三岐の案件よりも関東の案件の方が再組成率が高いです。

 

関東は大半が再組成

運用終了済みの68案件を物件の所在地に分けて分析します。

なお、1つの案件に愛三岐と関東の物件が混在している場合は、0.5案件として扱います。

地域別の再組成率

地域 運用終了 再組成 再組成率
愛三岐 54.5案件 23.5案件 43.1%
関東 13.5案件 12.5案件 92.6%
合計 68案件 36案件

関東案件は運用が終了した13.5案件の内、92.6%の12.5案件が再組成されています。

完全に終了できたのは1案件だけです。

逆に愛三岐案件は半分以上が売却で終了できています。

地盤とする東海地方におけるTSON社の強さが現れているのでしょう。

 

時期的な傾向は認められない

運用が終了した68案件を募集時期別に見てみます。

募集時期による再組成率の違い

募集時期 運用終了 再組成 再組成率
2020年 16案件 8案件 43.8%
2021年 19案件 10案件 52.6%
2022年 29案件 16案件 55.2%
2023年 4案件 2案件 50.0%
合計 68案件 36案件

2020年に募集された案件は終了した内の43.8%が再組成に。

それが2021年52.6%、2022年55.2%と、再組成率が上昇傾向にはあります。

ただ、顕著な傾向とまでは言えません。

募集時期に関係なく常に50%前後の案件が再組成になっていると見るべきでしょう。

 

再組成でSONAEになる案件が多い

後継案件の3分の2がSONAE

これまでに36案件が再組成になっていますが、2案件をまとめて1案件に再組成といった統合型が多数あります。

このため、再組成によって生まれた後継案件は26案件です。

この26案件をタイプ別に分けると次のようになります。

後継案件のタイプ別構成比

タイプ 案件数 構成比
SMART 8案件 30.8%
森林 1案件 3.8%
SONAE 17案件 65.4%
合計 26案件 100%

再組成で生まれた後継案件の3分の2がSONAEです。

 

運用3年で売却までの時間的猶予?

注目したいのは後継案件となった17案件のSONAEの運用期間です。

その多くが3年で設定されています。

後継案件の運用期間

運用期間 案件数 構成比
1.5年 2案件 11.8%
3年 15案件 88.2%
合計 17案件 100%

売却に至らなかった物件を運用期間3年のSONAEで再組成する。

そうすることで、売却までの時間的猶予を確保しているのかもしれません。

 

時期的な偏りは認められず

なお、この年度だけSONAEでの再組成が多いといった時期的な偏りは認められませんでした。

最近になってSONAE中心になったのではないです。

 

契約タイプを横断して再組成されている

TSON社の不動産小口化商品にはTSON FUNDINGのオンライン契約タイプと、郵便を使った書面契約タイプがあります。

今回の調査から契約タイプを横断して再組成が行われている実態が浮き彫りになりました。

  • オンライン案件を書面案件として再組成
  • 書面案件をオンライン案件として再組成
  • オンラインと書面を統合して書面として再組成etc.

再組成は書面タイプも含めて行われており、TSON FUNDINGだけを見ていれば良いわけではないようです。

 

運用中案件の3分の1が後継案件

現在、運用中の案件はオンライン、書面、合わせて75案件です。

これを完全にゼロから作った新規案件か、再組成で生まれた後継案件かで見てみます。

運用中案件の前身

タイプ 案件数 構成比
新規案件 49案件 65.3%
後継案件 26案件 34.7%
合計 75案件 100%

運用中の案件の内、後継案件が34.7%を占めています。

語弊のある言い方かもしれませんが、3分の1が売却できなかった物件で作った案件です。

 

分析のまとめ

ここまで、TSON FUNDINGの再組成の分析を解説しました。

分析の要点をまとめます。

  • 終了した案件の半分が再組成に
  • SMARTは大半が再組成に
  • 関東案件は再組成率が高い
  • 時期的な傾向は認められない
  • 再組成でSONAEになる案件が多い
  • 契約タイプを横断して再組成されている
  • 運用中案件の3分の1が後継案件
タロウさん
タロウさん

ここまで分析でした!

TSON FUNDINGの再組成への対策

TSON FUNDINGの再組成への対策のタイトル画像

TSON FUNDINGの再組成に投資家として取るべき対策を考えます。

 

TSON社は実態を隠蔽していない

最初に明言しておきたいのは、TSON社は再組成の実態を隠していないということです。

この手の情報が出ると、すぐに詐欺だポンジだと騒ぐ人が出てきます。

しかし、今回の調査でそのような事実は確認できていません。

逆に明らかになったのはTSON社が実態をまったく隠していないことです。

 

過去の案件を現在も公開している

まず、初期の2案件を除き、すべての案件の詳細説明ページが現在も公開されています。

成立前書面についても同様です。

募集終了後に書面を非公開にする業者が少なからずあります。

しかし、TSON社はそういうセコいことはせず、現在も書面はすべて公開です。

物件の所在地から面積その他まで、投資家がすべて調べられる状態を維持しています。

 

最近は再募集と明記している

また、最近になってではありますが、再募集との表現で後継案件であることを明示しています。

後継案件であることの明示例

詐欺、隠蔽の意志があるならば、わざわざこのような記載はしないでしょう。

 

逃げ道が与えられている

それと、これは結果論になりますが、再組成によって投資家に逃げ道が与えられています。

不動産クラファンで物件が売却できなかった場合、普通は再組成ではなく運用期間の延長で対処します。

しかし、再組成=旧案件の運用終了によって、案件から降りられるのです。

本来ならば強制的に延長=資金拘束ですので、投資家にとっては再組成の方が都合が良いと言えます。

タロウさん
タロウさん

次からが対策です!

 

投資済みは償還を待つのみ

今すぐどうこうはない

まず、再組成が多いからといって、今すぐどうこうなる可能性は低いと考えます。

と言うのも、再組成は3年前の2020年から行われているからです。

3年間どうこうなっていないものが、今すぐどうこうなるでしょうか?

 

解約はできない

次に、投資済みの案件について投資家ができるのは償還を待つことだけです。

TSON FUNDINGのFAQには以下の記載があります。

Q 途中で解約することはできるのですか?
A やむを得ない事由がある場合に限り可能です。

「やむを得ない事由」とは、一般に業者の経営危機などを指します。

そして、「やむを得ない事由」に該当するかを判断するのは業者です。

よって、少なくとも現状において解約するのは不可能と言えます。

投資済みの案件については償還を待つ以外、投資家にできることはありません。

 

キャピタル型案件のリスクを認識する

では、TSON FUNDINGで継続して投資する場合、取るべき対策は何でしょうか?

最重点はキャピタル型案件のリスクを認識することです。

 

キャピタル型案件とは?

キャピタル型案件とは次のような案件です。

開発キャピタル型案件の流れ1

  1. 投資家が出資する
  2. 集まった資金で物件を開発または取得する
  3. 物件を売却する
  4. 売却益を投資家に分配する
  5. 売却代金で投資家に元本を返す

 

売却できなければ元本毀損

キャピタル型案件では売却代金で投資家に元本を償還します。

開発キャピタル型案件の流れ2

したがって物件を売却できなければ元本は戻ってこないです。

 

融資ではなく出資

延滞中の業者に「貸した金を返せ!」と叫ぶ投資家がたまにいますが。

投資家は不動産の開発事業に出資するのであり、業者にお金を貸すのではありません。

投資家のお金は業者の金庫に保管されているのではなく、出来上がった住宅の柱や釘や屋根瓦になっているのです。

それらが売れて初めて投資家にお金が戻ってきます。

売れなければ柱や釘のままなのだから、お金が戻ってくるわけがないのです。

 

売却を保証していない

また、業者は必ず売れる保証などしていません。

サイトの案件説明を読んで売れると判断し、成立前書面に同意したのは投資家自身です。

自分で売れると判断しておきながら、売れなくてお金が戻ってこないと文句を言う。

まったく理屈が通りません。

 

キャピタル型案件のリスクを再認識しよう

キャピタル型案件は不動産事業への出資です。

開発/取得した物件が売却できなければお金は戻ってこない

不動産クラファンの中でもハイリスクな投資です。

この機会に再認識しましょう。

 

案件をしっかり調べる

次にキャピタル型案件を正しく認識した上で、投資家が取るべき対策です。

 

物件が売れるか判断する

不動産クラファンは不動産投資です。

売れなければお金は戻ってきません。

売れる物件なのか、ちゃんと調べて判断しましょう。

 

分からないなら投資しない

調べるのが面倒、調べても分からない、判断できない人は投資すべきではないです。

分不相応な儲け話に手を出しても痛い目に遭うだけ。

知識もなく、知識不足を補う努力もせずに、簡単に儲けようとする姿勢が間違っています。

 

再組成かチェックする

案件が再組成であるかをチェックしましょう。

旧案件時に売却できなかったのですから、後継案件でも売れない可能性があります。

上述の通りTSON社は過去の物件情報を一切隠していません。

物件所在地で検索すれば、当該物件を投資対象とした過去の案件が出てきます。

物件所在地での検索結果

 

SMARTと関東は避ける

分析結果で示した通り、タイプ別ではSMART、所在地では関東の案件は再組成になる確率が高いです。

案件タイプ別の再組成率

地域別の再組成率

逆に森林の愛三岐立地であれば、再組成になる確率は低いでしょう。

 

お願い

以上、再組成状況の調査結果の報告でした。

最後にお願いを一つ。

こういった記事を書くとツイッターや掲示板に悲観的な書き込みをして「良く分かってる俺カッケー」とドヤる勘違いさんが現れます。

正直なところ、下手に騒がれると記事を書きにくくなるので迷惑です。

自制してください。

タロウさん
タロウさん

以上です!

 

コメント

業者

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングの運営会社のことを、このブログでは「業者」と呼んでいます。

FundsやCREAL、バンカーズ、いずれも業者です。

Fundsのサイトの画像

「事業者」という表現を使っているメディアもあります。

キャンセル待ち

先着方式の案件で募集額が応募で埋まったあとも、応募を受け付ける業者があります。

これを「キャンセル待ち受付」「キャンセル待ち応募」などと呼びます。

入金期限までにお金を振り込まないキャンセルが出ると、その分がキャンセル待ちで応募した人に割り振られます。

eKYC

ソシャレン、クラファン業者で会員登録をする際、申し込んでいるのが本当に本人であるかの確認が必要です。

この本人確認のことをKYC(Know Your Customer)と言います。

従来型の対面や郵送による本人確認(KYC)に対し、オンラインで行う本人確認をeKYC(electronic Know Your Customer)と言います。

ソシャレン、クラファン業者ではスマホを使ったeKYCが一般的ですが、KYCを併用している業者も多いです。

 

売掛債権

売掛債権とは「商品などを販売した代金を受け取る権利」です。

例えば、酒屋がバーにお酒を売り、1カ月分の代金を翌月末にまとめて受け取るみたいなのがありますよね?

この1カ月分の代金を受け取る権利が売掛債権です。

売掛債権は担保にすることができます。

例えば、ソシャレン業者が売掛債権を担保に酒屋にお金を貸す。

酒屋が返済できなくなった場合、ソシャレン業者はバーが支払う代金から貸したお金を回収します。

最低投資額

10円とかで投資されたら業者は困ってしまいますよね?笑

そのため、業者は「最低いくら以上で投資してくださいね」という最低ラインを定めています。

これが最低投資額です。

例えば次のような案件の場合、

  • 最低投資額:2万円
  • 投資単位:1口1万円

一番少なくて2万円から投資でき、その次は3万円、その次は4万円です。

会員登録(口座開設)

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングでは、各業者で会員登録をすることで、投資できるようになります。

Amazonでアカウント登録をすると、Amazonで買い物ができるようになりますよね?

それと同じだと考えてください。

口座開設」という表現を使っている業者もありますが、意味は会員登録と同じです。

繰り上げ当選

抽選方式の案件で業者が当選者に連絡し、入金をお願いした。

ところが、3人の当選者が気が変わって入金しなかったため、合計400万円が浮いてしまった。

この場合、多くの業者では再抽選を実施し、400万円分の投資家を新たに当選とします。

これが繰り上げ当選です。

なお、繰り上げ当選では応募額の一部だけが当選の部分当選になる場合があります。

当選者 応募額 当選額
山田さん 150万円 150万円
田中さん 200万円 200万円
中山さん 100万円 50万円
合計 400万円

 

途中解約

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングでは投資を行う期間、言い換えると、業者にお金を渡して戻ってくるまでの期間が事前に決まっています。

その期間の途中でお金を返してもらうのが途中解約です。

ソシャレン、クラファンともにほとんどの業者で途中解約は認められていません。

途中解約ができるのは大家どっとこむなどごく一部です。

基本的に運用期間が終わるまでお金は戻ってこないと考えてください。

キャンペーン

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングでは、投資額などに応じてプレゼントなどがもらえるキャンペーンを業者が開催することがあります。

例えば次のようなものです。

  • 会員登録でアマゾンギフト券1,000円分プレゼント
  • 10万円以上の投資で投資額の1%分のアマゾンギフト券を贈呈
  • 投資した人の中から抽選で50名に高級焼肉セットをプレゼント

最新のキャンペーン情報は下記記事にまとめています。

最新のキャンペーン情報

デビュー案件

業者が運営を開始後、初めて募集する第1号案件のことを、このブログではデビュー案件と呼んでいます。

このブログが独自に使っている用語であり、一般用語ではありません。

デビュー案件は一般に安全性、利回りともに高いことが多いです。

また、運営開始直後で会員がまだ少ないため、競争率が低く投資しやすいです。

デビュー案件はおすすめだと僕は思っています。

軍用地案件

軍用地案件はソーシャルレンディングのPocket Fundingが扱っている案件です。

担保が投資用不動産として人気が高い軍用地であるため、元本をほぼ確実に回収できることから、安全性が非常に高い人気の案件です。

なぜ、軍用地案件で元本をほぼ確実に回収できるのかは、この狭いスペースでは説明できません。

3分で読めますので、こちらの記事を参照してください。

軍用地案件の安全性が高い理由

1棟アパート、1棟マンション

不動産クラウドファンディングで「1棟アパート、1棟マンション」という表現を使う場合、アパートやマンション丸々1棟が投資対象であることを表します。

逆に投資対象が部屋単位である場合は「区分マンション」という表現を使います。

(区分アパートというのは聞いたことがありません)

海外案件

ソーシャルレンディングでは投資家のお金を借りるのが海外の企業であったり、借り手が日本企業であっても資金使途が海外企業への出資であるなど、投資家のお金の最終的な行先が海外である案件を海外案件といいます。

不動産クラファンでは投資家のお金で取得するのが海外の不動産である案件を海外案件といいます。

一般に海外案件は利回りが高い一方、海外ゆえにリスクが高くなることが多いです。

投資においてリターンとリスクはワンセットであり、ハイリターン・ローリスクはありえません。

初心者は海外案件には手を出さないことを強くおすすめします。

分散投資

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分散投資とは、利用する業者や投資する案件、案件のタイプなどを集中させず、複数に分ける投資手法のことです。

例えば、ソシャレンで1つの業者だけを使っている場合、その業者が倒産するとすべての資産を失うことになります。

また、不動産クラファンで東京の物件だけに投資していると、東京の地価の下落が全投資額に影響を及ぼしますよね?

分散投資をすることで大きな被害を防ぎ、万が一の場合でも被害を小さく済ませることができます。

事故

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分配金の支払いや元本の償還が遅れたり、元本が戻ってこなくなるなどのトラブルを、このブログでは「事故」と表現しています。

業者

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングの運営会社のことを、このブログでは「業者」と呼んでいます。

FundsやCREAL、バンカーズ、いずれも業者です。

Fundsのサイトの画像

「事業者」という表現を使っているメディアもあります。

満了

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで募集額満額の応募が集まることを、このブログでは「満了」と表現しています。

募集額1億2千万円の案件で、応募が1億2千万円集まった状態が満了です。

満了のイメージ画像

「完売」という表現を使っているメディアもあります。

担保順位

1つの担保に複数の貸し手がいる場合の、貸したお金を回収する優先順位のことです。

例えば、評価額1億円の土地を担保に3者が下のように融資したとします。

担保順位 貸し手 融資額
第一順位 悪徳銀行 6千万円
第二順位 腹黒信金 2千万円
第三順位 山田さん 1千万円

借り手が返済できなくなり担保を処分するも、8千万円でしか売れなかった。

この場合、まず悪徳銀行が6千万円を回収、次に腹黒信金が2千万円を回収します。

第三順位の山田さんは1円も回収できません。

ソシャレン業者の担保順位が低い場合は注意が必要です。

なお、「抵当権第1順位」は担保順位が第1順位であることと同義です。

源泉徴収税

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングでは、業者が20.42%の所得税を引いてから投資家に分配金を支払います。

この20.42%の所得税のことを源泉徴収税といいます。

引かれた源泉徴収税は業者が税務署に納めます。

壁芯面積

マンションの部屋の面積を測る際に、壁の中心線を基準に出した面積を壁芯面積といいます。

一方、我々が普通に使う壁の内側の線を基準に出した面積は内法面積です。

壁芯面積と内法面積の説明図

1口単位と最低口数

1口単位とは投資できる金額の単位です。

例えば1口=10万円の案件では、20万円、70万円と10万円単位で投資できます。

ですが、13万円や99万円では投資できません。

最低口数とは投資する際に最低限必要な口数です。

例えば以下の案件の場合、

  • 1口単位:1万円
  • 最低口数:2口

最低2万円から1万円単位で投資できます。

右田さん
右田さん

2万円の次は3万円だよ。

こんな感じに別ウィンドウが開き、ここで用語の解説などをします。

右下の「close」か別ウィンドウの外の部分をタップすると、別ウィンドウが閉まり記事に戻ります。

不成立

不成立とは案件の募集を行ったが、事情により案件を実行できなくなることです。

例えば、応募が最低成立金額に達しない場合、案件を実行できず不成立となります。

また、不動産クラファンで応募は順調に集まっていたものの、取得予定だった不動産に不備が見つかったため取得が中止になり、案件が不成立となることもありえます。

逆に成立は応募が集まり案件を実行できるようになることです。

最低成立金額

例えば、ソーシャルレンディングで「投資家から5千万円集めて企業に貸す」という案件があるとします。

この案件を募集して10万円しか集まらなかったら、ぜんぜん足りないので貸せませんよね?

でも、不足が数百万円ならば、その分は業者が自社で資金を出して合計5千万円とし、企業への融資を実行できるかもしれません。

そこで、業者が募集の際に「4千万円以上集まれば、満額集まらなくても不足分は自社で負担して融資を実行します」と約束します。

この場合の4千万円が最低成立金額です。

つまり、最低これだけ集まれば案件を実行しますよというラインのことです。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系の業者」とは、業者自身やその親会社などが上場企業である業者を指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと多くの投資家に認識されています。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

ソーシャルレンディングの仕組み

そして、借り手企業が支払う利息が、投資家が受け取る分配金となります。

一方で、借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこないことも。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、優先劣後の役割やメリットはこのスペースでは説明できないので、下記記事で解説しています。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

不動産クラファンをする上で絶対に必要な超重要ポイントです。

読むことを強くおすすめします。

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すこと、業者から投資家に元本が戻ってくることを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。