ALTERNA(オルタナ)はデジタル証券を使った投資です。
デジタル証券とはどんな仕組みなのか?
デジタル証券を使う三井物産グループの狙いは何か?
初心者でも分かるように解説します。
なお、デジタル証券を理解するには信託受益権の知識が必要です。
信託受益権がよく分からないという方は、さきにこちらの記事(信託と信託受益権)を読むことをおすすめします。
それでは始めます!
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オルタナのデジタル証券の仕組み
オルタナのデジタル証券は次の3ステップで捉えると理解しやすいです。
- 信託受益権を受益証券化
- 受益証券を小口化
- 小口の受益証券をデジタル化
順に解説していきます。
信託受益権を受益証券化
不動産収益を信託受益権に
オルタナでは不動産を信託銀行に信託譲渡し、その不動産の信託受益権を取得します。(※1)
不動産の管理、運営を信託銀行に委託し、生じる利益を受け取る権利を切り離して取得するということです。
馬主が馬を牧場に預け、レースの賞金を受け取る権利を持っているみたいにイメージしてください。
信託受益権を受益証券化
信託受益権は権利ですので、そのまま流通させるには不便です。
そこで、信託受益権を受益証券にします。
受益証券とは利益を受け取る権利の証明書です。
レースの賞金を受け取る権利の証明書みたいなイメージです。
受益証券を小口化
受益証券にすることで小口化が可能になります。
例えば、10億円の1棟マンションの信託受益権を、10万円分の受益証券1万口に小口化するなど。
レースの賞金の10分の1を受け取る権利の証明書を10枚発行みたいな感じです。
小口の受益証券をデジタル化
さらに、小口化した受益証券を紙からデジタルに変えます。
証券のデータだけがサーバー内で管理されているイメージです。
このデジタル化された受益証券がオルタナのデジタル証券です。
一般にSecurity Token(ST)と言われます。
まとめていうと、オルタナのデジタル証券とは、
です。
なんでわざわざ?
オルタナのデジタル証券化の狙い
なぜオルタナではわざわざ手間をかけてデジタル証券化するのでしょうか?
それは、三井物産グループにとって
- 信託受益権にし
- 受益証券にし
- デジタルにする
ことにメリットがあるからです。
大型物件は買い手が限られる
現物不動産のままでは手間とコスト
銀座の10億円の土地を買える人は限られます。
ならば1万区画に分けて1区画10万円で売れば良い!となりますが。
1万区画に分ける手間と不動産登記などのコストを考えると気が遠くなりますよね?
書類を1万枚提出!
受益証券化と小口化だけでは解決できない
そこでまず、不動産の所有権から信託受益権を切り離す。
そして、その権利を証明する受益証券にし、さらに小口化する。
こうすれば、証券を1万枚発行なので不動産登記に比べると手間とコストが減るかもしれません。
ただそれでもなお、1万枚の証券を売買が発生するたびにパソコンで日々管理する作業は煩雑です。
大口にしか売れない
信託受益権にし受益証券化し小口化することで、手間とコストは減る。
とは言え、アナログのままでは依然として手間とコストは大きい。
小口化すると採算が合わないので、やはり数が少ない大口投資家相手の商売しかできないのです。
買い手が限られるってことか。
デジタル証券化で客層拡大
デジタル技術で小口化実現
だからデジタルなのです。
デジタル技術を使ってシステム化することで、手間とコストを大幅に減らせます。
小口の個人投資家にも売れるように
デジタル証券化で手間とコストを大幅にカットできれば、小口で販売しても採算が合うようになります。
そうなれば、大口ではない小口の個人投資家にも売れるようになる。
つまり、オルタナでデジタル証券化する狙いは客層の拡大です。
今までアクセスできなかった人を客にできる!
デジタル利用の目的は安全性ではない
なお、デジタル証券化する主な目的は安全性向上ではありません。
そもそも、Security TokenのSecurityは「安全」ではなく「証券」の意味です。
デジタル証券化する主目的は三井物産グループの客層拡大です。
会社の都合ってことか…
投資家にも大きなメリット
確かにデジタル証券化は三井物産グループの都合です。
しかし、我々投資家にも大きなメリットがあります。
大型物件には優良なものがある
オルタナの投資対象は1棟ビルなどの大型物件です。
これらには都心の1棟ビルなど価値の高い優良な不動産が少なくありません。
しかし従来、これらは小口化できず大口投資家に独占されてきました。
貧乏人はお呼びじゃない。
小口化実現で投資チャンス拡大
それがデジタル証券で小口化されたことで、個人投資家でもアクセスできるようになったのです。
つまり、
- 三井物産グループ:客層拡大
- 個人投資家:優良不動産に投資できる
デジタル証券化は三井物産グループ、個人投資家、双方にとってメリットがあるということです。
Win-Winです!
暗号資産とはまったくの別物
デジタル証券と聞いてリスキーに感じる人がいるかも知れませんが、その心配は不要です。
デジタル証券は暗号資産ではない
オルタナのデジタル証券はブロックチェーン技術を使っています。
ですが、ビットコインなどと同じ技術を使っているというだけです。
デジタル証券は暗号資産ではありません。
安全性が高い
また、暗号資産は誰でもアクセスできるオープンな仕組みですが、デジタル証券はアクセスできる人は限定されます。
このため、仮に不正な書き換えが行われても犯人の特定が可能です。
さらに、不正な書き換えを元に戻せる仕組みが組み込まれています。
もちろん100%の安全ではありませんが、暗号資産に比べて安全性は高いです。
値動きが小さい
暗号資産で怖いのが暴騰暴落の激しい値動きですよね?
なぜ値動きが激しいかというと、誰でも売買できるためマーケットの影響を受けるからです。
これに対してデジタル証券は売買できる人が限られます。
オルタナの場合、買えるのは会員の投資家だけ、投資家が売る相手はオルタナだけです。
完全に閉鎖された売買空間でマーケットの影響を受けないため、オルタナで暴騰暴落が起こる可能性は極めて低いと言えます。
オルタナのデジタル証券のまとめ
それでは最後にオルタナのデジタル証券についてまとめます。
デジタル証券のポイント
- デジタル証券=不動産から生じる利益を受け取る権利を小単位でデジタル化したもの
- デジタル技術で小口化を実現
- 三井物産グループ:客層を拡大できる
- 投資家:優良不動産に投資できる
- 暗号資産とは別物
- 暗号資産ではない(同じ技術を使っているだけ)
- 安全性は暗号資産より高い
- 暴騰暴落しない
現物不動産のままでは小口化するのは難しい。
受益証券化しただけでは手間とコストがイマイチ減らない。
デジタルの技術を使うことで手間とコストを大幅カットした小口化を実現。
その結果、三井物産グループは個人投資家に客層を拡大できる。
投資家は優良不動産に投資できるようになる、ということです。
デジタル証券を活用しよう
デジタル証券と聞くと、複雑で難しそうに感じますが。
「不動産が生み出す利益を受け取る権利に投資する」というオルタナの本質に変わりはありません。
そして、デジタル証券化によって今まで手が出なかった優良不動産にアクセスできるようになった。
デジタル証券化の恩恵を利用して、オルタナで資産を増やしましょう。
優良不動産に投資できます!
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