CREALが海外案件の募集を計画していることが分かりました。
不動産クラウドファンディング大手がついに海外進出です。
CREALで海外案件!
第1号案件はオーストラリアの可能性も。
詳しく解説します。
CREALがついに海外です!
見逃している穴場業者がきっとある!
タップできる目次
クリアルが海外ファンドへの投資実行
CREALを運営する東証グロース上場のクリアルが海外案件に投資したことが発表されました。
これがCREALの海外案件につながるので先に紹介します。
シドニー近郊の物流施設開発プロジェクト
クリアルがプレスリリースで発表
今回の海外投資は4月19日にクリアルのプレスリリースで発表されました。
クリアルのシンガポール法人であるCREAL Asia Pte. Ltd.が実際の投資を行います。
CREAL Asiaで初となる海外案件への投資です。
投資対象はTHE KUBE
投資対象はオーストラリアのニューサウスウェールズ州シドニー近郊のキラウィーに建設される物流施設「THE KUBE」です。
セルフストレージと倉庫の複合施設
THE KUBEは地上3階、地下1階で、セルフストレージ77戸と倉庫8戸の複合施設となっています。
倉庫は主に法人の利用を想定したものです。
セルフストレージって何?
セルフストレージは個人向けのレンタル収納スペースです。
用途的には日本のコンテナ型のトランクルームのイメージでしょう。
こっちのほうがキレイだけど。
安全性が高いプロジェクト
今回CREAL Asiaはこのセルフストレージと倉庫の複合物流施設に投資します。
クリアルのプレスリリースによると、
シドニー近郊では、セルフストレージと倉庫はともに成長市場で高い稼働率
とのこと。
安全性が高いと判断し、投資を実行したようです。
クリアルが豪州の不動産に投資です!
プライベートクレジットによる投資
プライベートクレジットとは?
今回CREAL Asiaはプライベートクレジットという投資形態で投資を行いました。
プライベートクレジットとは、ザックリ簡単に言うと銀行など金融機関に代わって企業やファンドに融資する投資です。
物流施設の開発業者にオーストラリアの銀行に代わってクリアルがお金を貸すとイメージすれば分かりやすいでしょう。
クリアルがお金を貸すよと。
恐らくファンドへの出資
クリアルのプレスリリースには次のように書かれています。
当社はその一部について他の機関投資家とともに共同投資を行いました
僕の推測ですが、クリアルは今回の融資を目的に作られたプライベートクレジットファンドに出資したのでしょう。
クリアル他がファンドに出資し、集まったお金をファンドが開発業者に貸すという流れです。
クリアルが直接貸すわけではない。
海外案件第1号はオーストラリアか?
さて、ここからがCREALの海外案件のお話です。
クリアルのプレスリリースの最後に気になる一文があります。
本投資を通じてプライベートクレジット投資のノウハウを培い、将来的には、海外のプライベートクレジット投資商品と当社のクラウドファンディングプラットフォームを融合させることにより、投資対象を拡大しつつ、より収益率の高いクラウドファンディング商品の組成を目指します。
海外の投資商品とCREALを融合。
より利回りが高い案件をCREALで出す。
CREALに海外案件が登場するようです!
キター!
プチ解説 案件とは?
プチ解説 海外案件とは?
プチ解説 組成とは?
想定される2種類の案件
CREALの海外案件ですが、2つの種類が考えられます。
海外不動産クラファン案件
1つは海外の不動産を投資対象とする不動産クラウドファンディング案件です。
クリアルは2023年第2四半期の決算説明資料でシンガポールに子会社を設立することを発表。
以下をCREAL向けにすぐに実行する施策としました。
シンガポールを拠点に、CREAL向けに利益率の高い海外案件のソーシングを推進。日本のCREAL投資家にグローバルの不動産投資機会を提供
その後、2023年11月にシンガポール法人CREAL ASIAを設立。
2023年第3四半期の決算説明資料でも前四半期を引き継ぎ、海外案件のソーシングをするとしています。
つまり、投資対象が海外不動産の案件をCREALで組成、募集するということです。
我々投資家が秋葉原の1棟マンションの代わりに、海外の1棟マンションに投資する。
TECROWDの海外案件のイメージです。
利回りが高くなりそう。
海外融資案件
もう一つは海外融資案件です。
2023年第1四半期の決算説明資料でCREALが今後検討する案件として、メザニンファイナンスを使った海外案件が紹介されています。
メザニンファイナンスとは資金調達方法の一種です。
一般的なのが劣後ローンと呼ばれるもので、投資家などが企業にお金を貸すのですが、銀行よりも金利が高い代わりに、返済の優先順位は銀行よりあとです。
いまいちピンとこない…
上の方でプライベートクレジットファンドへの出資を説明しましたよね。
同様に投資家からお金を集め、それを銀行より高い金利で企業や投資ファンドなどに貸す。
不動産投資のためではなく融資のために投資家からお金を集める。
CREALはそういう案件を考えているのではないかな?と。
ソシャレンに近いイメージだね。
2つとも豪州で1号の可能性
このようにCREALは今後の展開として2種類の案件を検討しています。
- 海外不動産クラファン案件
- 海外融資案件
そしてこれは僕の推測というより妄想ですが、両方とも第1号案件はオーストラリアかもしれません。
なんと!
THE KUBEの長期融資への投資
プレスリリースが融資型を示唆
クリアルのプレスリリースには次のようにも書かれています。
将来的には、海外のプライベートクレジット投資商品と当社のクラウドファンディングプラットフォームを融合させることにより
プライベートクレジット投資とは上の方で説明した通り、銀行の代わりにお金を貸す投資です。
それをCREALと融合させる。
つまり、今回クリアルが出資したお金を物流施設の開発業者に貸したように、CREALで投資家から集めたお金を海外に貸すということでしょう。
このプレスリリースの内容からCREALが現時点で考えているのは海外融資案件だと思います。
海外に貸すお金を出資か。
THE KUBEへの長期融資か?
その第1号の可能性として、これは僕の100%妄想ですが、THE KUBEへの長期融資案件の可能性があるかな?と。
プレスリリースには次の記載があります。
本投資は、本開発PJに対して短期(1年程度を予定)のコンストラクションファイナンスを提供するもので
コンストラクションファイナンスとは恐らく物件の開発段階の資金を融資する短期ローンのことでしょう。
開発を始めたばかりでまだ何もなく銀行が貸してくれないので、プライベートクレジットファンドから短期で借りる。
そして、完成後は物件を売却するか、完成した物流施設を担保に借り換えを行います。
開発が完了した段階で、資金の貸し手が変わるということです。
コンストラクションは最初だけ担当。
その先は別の担当に。
クリアルは今回のTHE KUBEで開発段階に融資するプライベートクレジットファンドに出資します。
開発が完了するとTHE KUBEに資金を貸すプライベートクレジットファンドが代わる。
で、開発完了後の融資を担当するプライベートクレジットファンドに投資家がCREAL経由で出資する。
これが第1号案件ってのはあり得るかな?と。
僕の妄想ですけどね!笑
CPG社の開発物件への投資
一方、海外不動産クラファン案件もオーストラリアが第1号になる可能性がありそうです。
Commercial Property Group
今回、THE KUBEの開発にあたったのはCommercial Property Group(以下、CPG社)です。
CPG社は1999年設立の不動産ディベロッパーで、シドニーを地盤としています。
CPG社が案件供給
クリアルのプレスリリースには次のようにあります。
本開発PJのデベロッパーのこれまでの実績も踏まえ、安全性の高いプロジェクトと判断しています。
今後、プロジェクトを通してCPG社が信頼に足るパートナーだとなれば、CPG社が開発した物件を投資対象とする案件をCREALで募集はありえなくもないですよね?
CPG社がシドニーで開発する1棟マンションが投資対象の案件をCREALで募集みたいなイメージ。
完全にTECROWDタイプです。
利回り10%くるか!?
CREALの海外案件に期待!
プレスリリースには「本投資を通じてプライベートクレジット投資のノウハウを培い」とあります。
今回はCREALでの募集に向けた準備段階、勉強段階でしょう。
「本開発PJに対して短期(1年程度を予定)のコンストラクションファイナンスを提供」とありますので、CREALの海外案件が実現するのは来年以降かもしれません。
FANTAS fundingとともに不動産クラファンを黎明期から支えてきたCREALがついに海外案件に進出。
期待して待ちたいと思います。
何が出るか楽しみです!
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