オルタナバンクの借り手の偏りに改善が｜投資のリスク低減へ

7％を超える高利回りと投資のしやすさで人気のオルタナバンク。

募集や応募が特定の借り手に偏っているのが懸念点でした。

 

その偏りが改善されつつあるようです。

最新の状況を解説します。

 

 

借り手の偏りに改善の動き

 

SN社への偏りが状態化

募集額ベースで6割前後

オルタナバンクではSN社を借り手とする案件の比率が高い状態が続いていました。

今年3月までの半年間を見ると、毎月の募集総額の内、6割前後がSN社を借り手とする案件のものです。

プチ解説 借り手とは？

プチ解説 案件とは？

 

募集される案件のうち、金額ベースで6割が借り手がSN社ということ。

 

応募額ベースでも6割前後

また、応募額ベースでもSN社の比率は6割前後でした。

 

オルタナバンクは募集額ベース、応募額ベースともに、SN社に大きく偏った状態が続いていたのです。

 

借り手の偏りは大きなリスク

借り手の偏りは2つの点で大きなリスクとなります。

 

まず、案件組成がSN社頼りになる点です。

SN社がいてくれないと案件の募集ができない。

オルタナバンクが立場的に弱くなり、無理な案件、リスキーな案件を組成せざるを得なくなる可能性があります。

プチ解説 組成とは？

 

もう一つは元本毀損リスクが高まることです。

応募額ベースでSN社が6割ということは、投資家のお金の6割がSN社に貸し付けられているということ。

この状態でSN社に万が一があると、投資家のお金の6割が戻ってこないことになりかねません。

プチ解説 元本毀損とは？

 

借り手の偏りは大きなリスクなのです。

 

SN社への偏りに改善が

3～4割まで低下

しかし最近、SN社への偏りが改善されつつあります。

今年3月をピークにSN社の比率が低下し、6月は募集額ベースで4割でした。

 

応募額ベースでも下がっています。

6月は3割でした。

 

改善は道半ばか…

残念ながら7月になるとまたSN社依存の状態に戻ってしまいました。

応募額のSN社75％は過去1年で最悪のレベルです。

 

なかなか急には変えられず、SN社偏重からの改善は道半ばといったところでしょうか。

今後さらに改善が進むことを期待します。

 

借り手の偏りに注意

業者単位での偏りに注意

今回はオルタナバンクについて取り上げましたが、偏りがリスクであることは他の業者についても同様です。

自分が利用している業者の借り手に偏りが出ていないか、常に注意しましょう。

プチ解説 業者とは？

 

自分の投資先の偏りにも注意

また、自分の投資先の偏りにも注意です。

気が付いたら投資した案件の借り手の大半がSN社だったといったことがないようにしましょう。

 

先日の記事で取り上げた明豊エンタープライズのように、複数の業者で案件が出る借り手もあります。

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asean-info.net

2024.07.31

投資した案件の借り手をエクセルに記録し、応募する際にチェックするなど対策を取ってください。