9月早くも2社目の新しい不動産クラウドファンディング業者の登場です。
その名は「ネット不動産ファンディング」。
どんな業者か紹介します。
期待は持てるか?!
見落としている隠れた優良業者がきっとあります!
タップできる目次
ネット不動産ファンディングの概要
それでは、ネット不動産ファンディングの概要から見ていきましょう。
基本情報
ネット不動産ファンディングの基本情報は以下の通りです。(2024年9月13日現在、利回りと運用期間は公開済み案件の傾向)
サービス名 | ネット不動産ファンディング |
---|---|
運営会社 | Maki Financiers Japan |
運営開始 | 2024年9月 |
累計調達額 | - |
利回り | 6~10% |
運用期間 | 6カ月 |
最低投資額 | 1万円 |
後述しますが、すでに2つの案件が公開されています。
プチ解説 利回りとは?
プチ解説 運用期間とは?
プチ解説 最低投資額とは?
プチ解説 案件とは?
ネット不動産ファンディングは不動産クラウドファンディングという投資です。
どのような投資かについては、こちらの記事を読んでください。
運営会社
運営会社はMaki Financiers Japan
ネット不動産ファンディングの運営会社はMaki Financiers Japanです。
商号 | Maki Financiers Japan株式会社 |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区平河町2丁目12-2 |
代表者 | 眞木 昭司 |
設立 | 2008年1月11日 |
資本金 | 1億円 |
(参照元:Maki Financiers Japan 企業情報)
Maki Financiers Japanの主力事業
Maki Financiers Japanは都内に不動産を所有し、そこから得られる賃料を収益とする不動産賃貸業を主力事業としています。(参照元:事業案内)
法人での大家さん業だね。
また、文京区に所有する1棟ビルで民泊事業も行っています。
インバウンド向けのドミトリーです。
特長
ネット不動産ファンディングではMaki Financiers Japanが所有する物件を投資対象とするとしています。
いずれも都内中心部にある物件です。
それ以外に大きな特長はありません。
手数料
ネット不動産ファンディングの手数料は以下の通りです。
項目 | 金額 | |
---|---|---|
会員登録 | 無料 | |
口座維持 | 無料 | |
投資申込 | 無料 | |
退会 | 無料 | |
入金時の振込手数料 | 投資家負担 | |
出金時の振込手数料 | 出金先 | 手数料 |
GMO銀行 | 無料 | |
他行 | 145円 |
プチ解説 会員登録とは?
プチ解説 入金、出金とは?
なお、ネット不動産ファンディングの入金先はGMOあおぞらネット銀行の口座です。
ですので、GMO銀行から振り込めば入金時の手数料も無料にできます。
僕もGMO銀行ユーザーです!
●公式サイト:ネット不動産ファンディング
ネット不動産ファンディングのデメリットとリスク
次に、ネット不動産ファンディングの悪いところです。
運営会社が非上場企業
信用面が劣る
運営会社のMaki Financiers Japanは非上場企業です。
信用面で上場企業系の業者に劣ります。
決算公告をしていないので、財務状況が分からないのも不安要素でしょう。
成立前書面を見れば分かるけど。
プチ解説 上場企業系とは?
プチ解説 成立前書面とは?
事業規模が小さい
また、主力事業の不動産賃貸業ですが、所有する物件は3棟だけです。(参照元:物件概要)
法人化した個人投資家というと失礼ですが。
いささか、事業規模が小さいように感じます。
情報が皆無
ネット上で運営会社のMaki Financiers Japanに関する情報がほとんど出てきません。
代表者の眞木昭司氏についても、分かるのは1966年に今治北高校を卒業したことだけです。
どんな会社で、どんな人物が経営しているか分からず、お金を預けて大丈夫か判断がつかないです。
この会社が悪いという話ではないです!
情報がなくて判断しようがない。
利益と元本の保証がない
投資対象の物件から利益が出なければ、分配金は得られません。
また、元本が戻ってこない可能性もあります。
(参照元:よくあるご質問 投資申込)
他の業者も同じだよ。
プチ解説 分配金とは?
プチ解説 元本とは?
途中解約できない
運用期間途中での解約はできません。
(参照元:よくあるご質問 投資申込)
プチ解説 途中解約とは?
100万円までしか投資できない
ネット不動産ファンディングは小規模不動産特定共同事業者です。
このため、投資家は最大で100万円までしか投資できません。
(参照元:ネット不動産ファンディング 許可種別)
プチ解説 不動産特定共同事業とは?
例えば、下記2つの案件に投資中だとします。
案件 | 投資額 |
---|---|
A | 30万円 |
B | 70万円 |
すでに100万円を投資中なので、新たに募集が出ても投資することはできません。
A、Bどちらかの案件の運用が終わると投資できます。
MAXで残高100万ってことか。
出口戦略が不明
どうやって償還するか不明確
後述する通り現時点で2つの案件が公開されていますが。
最終的にどうやって物件を現金化し投資家に出資金を返すのか、いわゆる出口戦略が明示されていません。
投資対象は運営会社の所有物件ですが、運用期間終了後に運営会社の勘定に戻すとは限らないです。
外部への売却を前提に自社物件を投資対象とする案件は、他社でいくらでも事例があります。
プチ解説 償還とは?
プチ解説 出資とは?
償還できるのか?
それと、自社物件を投資対象とする代わりに、投資家の出資金が運営会社に入ってくるわけですが。
それを運営会社が自社の事業に使った場合、運用期間終了までに資金を回収できるのか?
できなければ償還に影響が出る可能性があります。
元本が戻ってこない。
このあたりについて、案件詳細ページの情報が不十分です。
安心して投資できるように、ていねいな説明をしてほしいと思います。
出金手数料が投資家負担
ネット不動産ファンディングは出金時の振込手数料が投資家負担です。
出金先 | 手数料 |
---|---|
GMO銀行 | 無料 |
他行 | 145円 |
ただし、会員登録の際に自分の銀行口座をGMOあおぞらネット銀行で登録すれば、手数料は無料になります。
GMO銀行で登録しましょう!
●公式サイト:ネット不動産ファンディング
ネット不動産ファンディングのメリットと特長
次にネット不動産ファンディングの良いところです。
劣後出資比率が高め
出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。
下の例では20%です。
出資者 | 出資額 | 出資比率 |
---|---|---|
投資家 | 2,400万円 | 80% |
業者 | 600万円 | 20% |
合計 | 3,000万円 |
ここでは説明を省きますが、劣後出資比率が高いほど安全です。
すでに公開されている案件の劣後出資比率は20%以上あります。
案件 | 劣後出資比率 |
---|---|
1号 | 28.6% |
2号 | 20.0% |
比較的高めであり、一定の安全性が期待できるでしょう。
運用期間が短め
公開済みの2案件の運用期間は、いずれも6カ月と短めです。
運用期間は短いほど安全性が高まります。
立地が都心限定
ネット不動産ファンディングは投資対象物件の立地を都心に限定しています。
(参照元:ネット不動産ファンディング 3つのポイント)
賃貸、売買ともにニーズが高い立地ですので、投資の安全性が高まることが期待できるでしょう。
利回りが高め
公開済みの案件は下表の通り、利回りが高めです。
案件 | 劣後出資比率 |
---|---|
1号 | 6% |
2号 | 10% |
10%はうれしい!
少額から投資できる
ネット不動産ファンディングの最低投資額は1万円です。
資金が豊富でない人でも投資に参加できます。
(参照元:ネット不動産ファンディング 特徴)
分配は毎月
公開済みの案件はいずれも分配が毎月です。
(参照元:ネット不動産ファンディング 第1号案件)
分配金が毎月入ってくるので、儲かっているのを実感しやすいでしょう。
あと入金方式
事前入金方式では次のような問題が起こります。
- 投資するために振り込んだ
- 落選で投資できなかった
- デポジット口座で資金が寝る
- 出金するには手数料がかかる
踏んだり蹴ったり…
ネット不動産ファンディングは投資できることが決まってから出資金を振り込むあと入金方式です。
資金が寝ることはありません。
プチ解説 事前入金とは?
プチ解説 デポジット口座とは?
ここまでメリットでした!
●公式サイト:ネット不動産ファンディング
ネット不動産ファンディングのまとめ
以上、ネット不動産ファンディングについて見てきました。
より詳しい情報を求む
情報が少なすぎる
ネット不動産ファンディングで最大の問題は、運営会社と経営者の情報が絶望的に少ないことです。
どこの誰だかよく分からない業者に、必死に稼いだ大切なお金を預けることができるでしょうか?
案件情報についても同様です。
投資家から集めた資金でどんな物件を取得し、どうやって利益を出し、どうやって物件を現金化し、投資家に資金を返すのか?
クラファン投資家のほとんどを占める不動産ド素人でも分かるように、ていねいな説明と十分な情報を期待します。
事務面は大丈夫か?
それと、募集額の表示が変なことになっています。
案件詳細では以下のように書かれているのですが、
募集額の表示は以下のように。
出資総額と募集額がゴッチャになっています。
他にもおかしいところが複数箇所ありまして。
細かい仕事が苦手なのかな?と。
お金を預けて大丈夫か不安になります。
第1号案件は10月29日
ネット不動産ファンディングでは、すでに2つの案件が公開済みです。
第1号案件
- 利回り:6%
- 運用期間:6カ月
- 募集総額:5,000万円
- 募集方式:先着
- 募集開始:2024年10月29日0時
第2号案件
- 利回り:10%
- 運用期間:6カ月
- 募集総額:8,000万円
- 募集方式:先着
- 募集開始:2025年4月17日0時
案件詳細ページには0時開始とありますが、真夜中に始めるのでしょうか?
夜型の人に有利な不動産クラファンになりそうです。笑
以上です!
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