当ブログは広告を含みます

データセンター案件への投資行動に感じる危うさ

データセンター案件への投資行動に感じる危うさのタイトル画像

不動産クラファンのTECROWDFUNDIで注目を集めているデータセンターを投資対象とする案件。

10%を超える高利回りで大人気です。

FUNDIの高利回り案件のイメージ画像
(引用元:FUNDI

左野くん
左野くん

10%超えは熱い。

 

ただ、データセンター案件への投資家の投資行動には危うさを感じるところも。

いささかリスキーに感じる懸念点を考えます。

タロウさん
タロウさん

慎重になったほうが…

 

Xやってます!
見てみる → タロウ@ソシャクラ投資家
Xのバナー1
プチ解説 をタップすると、小ウィンドウで簡単な解説が表示されます。(小ウィンドウの枠外か、右上のバツ印をタップすると閉まります)

 

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで500件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

データセンター案件への投資判断は妥当か?

データセンター案件への投資判断は妥当か?のタイトル画像

 

データセンター案件へのスタンス

先にデータセンタ案件への僕のスタンスを明確にしておきます。

プチ解説 案件とは?

 

データセンターがよく分からない

正直に言って、僕はデータセンター自体がよく分かりません。

基本的に分からないことは調べて理解するのですが。

データセンターはちょっと勉強した程度では、投資判断できるレベルまで理解するのは無理っぽいなと。

なので、分かることを諦めました。

右田さん
右田さん

あら、珍しい。

 

データセンター案件には投資しない

で、僕は分からないものには手を出さない主義なので、データセンター案件には投資しません。

なお、分からないから投資しないだけでして。

データセンター案件が悪いから投資しないわけではないです。

ここは誤解のないようにお願いできれば。

 

データセンター案件の懸念点

出口は売却

では、データセンター案件を楽観視しているかというと、決してそうではありません。

どこを懸念しているかというと出口戦略です。

データセンター案件に投資したお金は、土地やサーバー、電気設備などに姿を変えています。

たとえインカムゲイン型の案件であっても、売却して現金化しない限り元本は戻ってきません。

プチ解説 出口戦略とは?

プチ解説 インカムゲイン型とは?

プチ解説 元本とは?

 

本当に売れるのか?

では本当に売れるのか?

データセンターは買い手がそうとう絞られます。

投資用ワンルームマンションのように、あちこちに買い手が転がっている物件種ではありません。

 

個別の案件で言うと、FUNDIの印西案件は買い戻し契約をつけることでリスク低減を図ってはいます。

とは言え、先日のLEVECHYニセコ案件が示す通り、契約が100%確実に履行される保証はないでしょう。

FUNDI印西案件のイメージ画像
(引用元:FUNDI

 

TECROWDの大阪案件は運用期間が3年です。

3年後にマーケットや技術などが大きく変わっている可能性があります。

TECROWD大阪案件のイメージ画像
(引用元:TECROWD

 

本当に売れるのか?元本は戻ってくるのか?

住居系のインカム案件や、マンション転売のキャピタル案件に比べてリスクは高いと思います。

 

もはや不動産クラファンではない

不動産クラファンの体裁は整えているが

それ以上に根本的なところで懸念を持っていまして。

データセンター案件は次のようなストーリーにすることで、不動産クラファンの体裁を整えています。

  1. 投資家が出資する
  2. 集まったお金で物件を取得しデータセンターを作る
  3. テナントに貸して賃料を得る
  4. 運用期間の最後に売って売却益を得る
  5. 運用で得られた利益を投資家に分配する
  6. 売却代金で投資家に元本を返す

 

土地を買って新築住宅を建て、入居者から家賃を得て、買い手が見つかったら売る。

TSON FUNDINGの新築戸建案件と何も変わらないですよね?

左野くん
左野くん

仕組み的には一緒だね。

 

実質的には事業出資

とはいえ、データセンター案件は不動産投資と言えるのか?

内容的にはデータセンター事業への投資、事業出資に近いと感じるのです。

タロウさん
タロウさん

もはや不動産投資ではないです!

 

出資判断できるほど事業を知っているか?

データセンター案件を事業出資と考えた場合、出資の是非を判断するには事業内容を理解している必要があります。

作るのがどんなスペックの施設で、それはどのような需要に合致し、その需要はどの程度見込めるのか?

そのあたりを理解していないと出資の是非は判断できないはずです。

では、それらを理解した上でデータセンター案件に投資した投資家がどの程度いるのか?

100人に1人もいないのではないでしょうか。

 

もはや不動産クラファン投信

では、投資家の多くはなぜデータセンター案件に投資したのか?

データセンターはよく分からないけれど、儲かりそうだから投資したい。

TECROWDは実績があるし、FUNDIの佐藤さんは良い人っぽいし、たぶん大丈夫だろう。

つまり、事業内容をもとに投資判断をしたのではない。

TECROWDや佐藤さんを信じて託して投資する。

もはや、不動産クラファン投資信託と言って良い状況です。

右田さん
右田さん

新しい投資商品!

 

危うい投資行動になっていないか?

信じて託せるほど知っているのか?

では、信じて託せるほどTECROWDや佐藤さんを知っているのか?

TECROWDの貸借対照表や損益計算書すら見たことがない投資家が少なからずでしょう。

つまり、よく知らないのに信じて託しているということです。

 

信じて託す相手がズレていないか?

TECROWDや佐藤さんを信じて託したならまだ良い方で。

InstagramやXでインフルエンサーが推していたから投資した。

データセンターとは何も関係ないインフルエンサーを信じて託している。

いや、それはさすがに託す相手が違うだろうと。

 

データセンター案件への投資行動に危うさ

データセンター案件への投資家の行動を見ていると、

  • 実質的にデータセンターへの事業出資
  • 事業内容をよく理解しておらず出資の是非を判断できない
  • なので、業者を信じて託している
  • だが、信じて託せるほど相手を知っていない

 

これで大丈夫なのか?

投資行動として妥当なのか?

いささか危うさを感じるのです。

 

慎重な投資判断を

もちろん、上述したような投資家だけではありません。

リスクを承知の上で万が一の時に諦めが付く金額でやっている投資家もいます。

それはそれで投資手法の一つとしてアリです。

 

ただそうではなく儲けたい気持ちだけで、データセンター事業や業者をよく理解することなく、信じて託して投資している。

リスクをリアルなものとして想定せず、許容範囲を超えた額で投資している。

もしそうであれば非常に危うく感じます。

儲けたい気持ちは理解しますが、慎重に判断すべきではないでしょうか。

タロウさん
タロウさん

ご安全に!

 

コメント

  1. 匿名 より:

    業者に何か一つでも聞いてみてのことでしょうか?

    • タロウ タロウ より:

      聞いてません。
      記事をよく読んでください、自分の考えをまとめただけです。業者に聞く必然性がありません。