利回り不動産が2024年度後期の運用レポートを公開しました。
自社にとって都合の悪い情報も隠さず公開しており好印象です。
同社の積極的な情報公開の姿勢を紹介します。

良いことです!
最新のキャンペーン情報です。

タップできる目次
運用レポートで都合の悪い情報を公開
プチ解説 運用とは?
冒頭で遅延に言及
普通は良い点だけをアピール
運用レポートなどを出す業者は他にもあります。
しかし、応募が過去最高とかメディアに取り上げられたとか、自社のアピールに終止するものが少なくありません。

それが目的だからね。
プチ解説 業者とは?
投資家は悪い点も覚えている
確かにそうでしょう。
しかし、我々投資家は悪い点も覚えています。
それゆえ、そういったアピールを読みながら思ってしまうのです。
「都合の良いことばっかり書いちゃって、遅延も出してるじゃんw」と。
プチ解説 遅延とは?
悪い点に冒頭で言及
では、利回り不動産の運用レポートはどうだったのか?
冒頭の挨拶文のあと、良い点をアピールしています。
時下益々ご清栄のことと~(中略)改めて深く御礼申し上げます。
また、第66号ファンドでは、利回り不動産史上最大となる18億円の募集を行い、24億円超の応募をいただきました。対象不動産についても、購入検討者との間で売買契約の締結に向けた協議を進めており、今後の進捗にもぜひご注目いただければ幸いです。

他と一緒じゃん。
違うのはこのあとです。
一方で、第41・44号ファンドにおいて当社として初めてファンド運用期間の延長という判断もいたしました。対象不動産における所有者様との交渉が当初の想定よりも長期化したことが原因です。対象ファンドは2025年1月に運用終了し、分配・元本償還まで完了いたしましたが、ご出資いただいた皆様並びに会員の皆様にはご懸念を招き、ご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。

あらま!
プチ解説 分配とは?
プチ解説 元本とは?
プチ解説 償還とは?
プチ解説 出資とは?
プチ解説 会員とは?
2023年5月と7月に募集された中村橋案件は、運用期間が8カ月も延長されました。
プチ解説 案件とは?
最終的に元本償還に至りはしましたが、当初計画の見通しの甘さを露呈した汚点でしょう。
この点についてレポートの冒頭で言及したのです。
隠すどころか逆に出したことを評価
自社の都合の悪い点は隠したくなるもの、それが人情ですよね。
実際、少なからぬ業者が隠しています。
そんな中、隠さずに出したことは評価できるのではないでしょうか。
工事の遅れも公表
レポートでは運用中の案件の進捗状況について紹介していますが。
67号青森ヘルスケア案件で、6月の予定だった工事の完了が7月末に遅れることが書かれています。
聞かれてもいないのに、自ら遅れを公表した形です。

悪い情報も出す。
都合が悪い方になる可能性に言及
利回りプラス案件
67号青森ヘルスケア案件は利回りプラス案件でもありました。
予定利回り10%は賃料収入が分配原資です。
運用期間の最後で物件が高く売れて売却益が出た場合、賃料分に加えて分配が行われ、利回りが10%以上に上振れします。
プチ解説 利回りとは?
プチ解説 分配原資とは?
利回り不動産の新しい目玉案件です。

いわゆるアップサイド。
プラスなしの可能性に言及
これについても、進捗状況の説明の中で「売却できなければ賃料分の10%だけになる」とネガティブ情報を発信しています。
普通は「売却益が出たら10%を超える!」と書いてアピールするもの。
それをあえてネガティブ面にフォーカスして発信しています。
案件一覧でも遅延を隠さず
レポートの最後では過去すべての案件の一覧を掲載していますが。
ここでも中村橋案件の遅延は隠さず公表。
予定運用期間だけ掲載すれば隠せるのに、遅れが明らかになる形で掲載しています。
情報開示の姿勢を評価
隠さない姿勢に好印象
中村橋案件は遅延が発生した時点で、その事実をサイトで公表しました。
その後も進捗状況などを運用終了まで都度報告し、現在も非会員を含むすべてのサイト訪問者が閲覧できます。
お知らせが過去1年分しか見られない点は残念ですが。
今回の運用レポートでも不都合な情報を隠さない姿勢が見られ好印象を受けました。
投資家は覚えている
どの業者も良い点ばかりをアピールしがちですが。
投資家は悪い点もちゃんと覚えています。
それゆえ隠すと不信感が高まり、そういった業者を避けるようになるのです。

信頼できないよね。
悪い情報は隠さずに出すべき
ポイ活で一回限りの投資で終わるライト層をポイントバラマキで集める焼畑農業を続けるのならば、情報を隠せば良いでしょうが。
継続的に投資するヘビー層を、情報隠蔽であざむくことはできません。
悪い情報ほど隠さず出していただきたいと思います。

積極的な情報公開を!
コメント
利回り不動産の情報開示姿勢、いいですね!
運用期間延長となった中村橋のファンドでは、延長の事実とその後の進捗を会員以外でも見られるお知らせに掲載したほか、実際の出資者にはさらに詳細な文書(更地化工事の進捗状況の写真などもあり)を配布して説明があったそうです。
つまり、一般向けの「概要」と出資者向けの「詳細」の2つの文面を用意するという手間をかけ、部外者を含む一般の雑音を抑えつつ、当事者である出資者を別格として大事にするという姿勢だったことが伺えます。
こんにちは~
出資者向けは追加情報があったのですか、それは知りませんでした。
確かにそのほうが出資者はより納得できたでしょうね。
いずれにせよ、情報を公にする業者については、その姿勢を支持したいと思います。