LCレンディングの分別管理口座がmaneoマーケットに移管されます。
いや、冗談じゃないです。なぜいまさらマネマ管理になるのか。
僕たち投資家のお金は大丈夫なのか?
LCレンディングに問い合わせてみました。
電話で問い合わせた内容を紹介するよ!
タップできる目次
分別管理口座の移管で生じるリスク
分別管理口座のmaneoマーケットへの移管で、なぜ僕が顔色を変えているのか?
maneoマーケットへの移管で生じるリスクについて説明します。
普通の預金口座だからマジでリスクがあるんです!!
分別管理口座は普通の預金口座
僕たち投資家がソーシャルレンディング業者に振り込んだお金は、ソシャレン業者自身の銀行口座とは別の口座(分別管理口座)に入ります。
ソシャレン業者自身の資産とゴッチャにならないように分けて管理するためです。
しかし、この分別管理口座は普通の預金口座であり、管理するのはソシャレン業者自身です。(一部の業者を除く)
信託銀行の口座のように第三者が管理するのではなく、ソシャレン業者が通帳と印鑑を持って銀行に行けば、いくらでも引き出せます。
つまり「分別管理口座で管理している=安全」ではないのです。
投資家のお金を勝手に引き出して使うこともできちゃうわけか…
LCグループだから信頼していた
今までLCレンディングでは、この分別管理口座をLCレンディングが管理していました。
LCレンディングはジャスダック上場で業績好調なLCホールディングスの子会社です。
変なことをして親会社の評判を落とすことはあり得ない。
そう思って僕はLCレンディングを信用し、400万円以上を投資してきました。
その管理者がmaneoマーケットに変わるというのです。安心できますか?
ジャスダック上場から毒ガエルに。落差がありすぎる…
maneoマーケットを信頼できるか?
maneoマーケットには失礼かもしれませんが、次のような例でイメージして下さい。
料亭に10万円の高級おせち料理を注文しました。
当初の説明では、安心と信頼のセコムが僕の10万円を預かって料亭に届け、うちまでおせち料理を運んでくれるという話でした。
ところがあとになって、「いやぁ、セコムさんの都合がつかないもんで、カエル急便さんにお願いすることになりました!」って言われたらどうします?
セコムだから大丈夫と思って注文したんです。
それが、過去に不祥事を起こし行政処分を受けたカエル急便に変更。
途中で10万円をちょろまかすかもしれないし、料亭のおせちをファミマのおせちに入れ替えるかもしれない。
不安でしょうがないじゃないですか?
マネマには悪いけど、今までが今までだけに、最悪の事態を想定しちゃうよね。
maneoマーケットに移管して大丈夫なのか?
僕はLCレンディングは信頼しています。
ですが、申しわけないがmaneoマーケットは信頼していません。
僕のお金の管理をmaneoマーケットに任せて大丈夫なのか?
不安な点について、LCレンディングに電話で問い合わせてみました。
質問と回答の内容を紹介するよ!
LCレンディングへの質問と回答内容
以下に、僕の質問、LCレンディングの回答の順で、内容の要旨をまとめます。
なお、以下は問い合わせの内容を僕の記憶にしたがって書いたものです。誤りがある可能性を否定しません。
また、以下の内容はLCレンディングの公式な見解ではなく、内容についてLCレンディングが保証するものでも責任を負うものでもありません。
文責はすべて私、小心タロウに帰属します。
それでは始めます!
1.maneoマーケットの経営が悪化した場合、分別管理口座にある資金は投資家に返還されるか?
質問:maneoマーケットの経営が悪化した場合、デポジット口座にある投資家の資金は返還されるのか?
回答:maneoマーケット自身の資産とは分別して管理されているので影響はない。経営危機に陥った場合でもデポジット口座の資金は返還される。
2.maneoマーケットが破産した場合でも分別管理口座の資金は返還されるか?
質問:投資家の資金は分別管理口座にある状態においては、maneoマーケットの資産になっている。
信託保全ではないので、仮にmaneoマーケットが破産した場合、分別管理口座にある資金を破産管財人が差し押さえることが想定される。(というか、100%そうなる)
この場合(マネマが破産した場合)でも、投資家の資金は返還されるのか?
回答:maneoマーケットが破産することを想定していない。したがって現時点では明確に答えることはできない。しかし、投資家の資金が返還されるように当社でなんとかするつもりでいる。
3.maneoマーケットが破産した場合、投資中案件の元本と利息は返還されるか?
質問:maneoマーケットが倒産した場合、投資中の案件の元本と利息は返還されるのか?
返還される場合、どのようなルート、手続きで返還されるのか?
回答:投資家の元本等は、1.当社からmaneoマーケットの分別管理口座に移動し、2.maneoマーケットが投資家に返還する。1から2への過程でmaneoマーケットが不当、不正なことをすることは想定していない。
昨年の行政処分以降、maneoマーケットは業務改善を進めており、信頼するに足ると当社は判断している。
4.デポジット口座の残高をゼロにすることで安全性は高まるか?
質問:元本と利息が確実に戻るのであれば、出金手数料がかさんでも常にデポジット口座の残高をゼロにすることで、安全性を高めることができるか?(マネマに管理される資金を常にゼロにしておくということ)
回答:maneoマーケットが破産することを想定していないが、一般論としてそうすることで安全性は高まると考えられる。
5.maneoマーケットが資金を流用しないことをどのように保証するのか?
質問:maneoマーケットの分別管理は普通の預金口座であり信託口座ではない。
悪意を持って流用しようと思えばいくらでもできるし、過去に別の業者でそういった事件が起こっている。
maneoマーケットが流用しないことをLCレンディングとしてどのように保証するのか?
回答:仕組みとして流用が可能であることは否定できないが、maneoマーケットが流用することを当社は想定していない。
6.今回の口座移管を理由として投資中の案件を解約できるか?
質問:分別口座を管理するのがLCレンディングであることを前提として、LCレンディングの案件に投資してきた。
その際、資金の管理者がジャスダック上場のLCホールディングスのグループ企業であることを投資の判断材料とした。
ところが資金の管理者が非上場で行政処分歴があるmaneoマーケットに変わった。(セコム→カエル急便)
信頼と安心という投資判断の前提条件が大きく変わったことは、運用中案件の解約を要求する十分な理由になると考える。
LCレンディングでの投資を継続したいという強い意向は持っているが、仮に運用中案件の解約を要求した場合、これに応じるか?
回答:すでに運用中の案件を解約することはできない。
7.なぜ口座移管について事前に投資家の承諾を得なかったのか?
質問:資金管理者が誰であるかは投資の是非を判断する上で重要な要素の一つである。
今回のmaneoマーケットへの移管は(二種金業者でないLCレンディングが資金を預かっているというグレーな状態を解消するための)金融庁もしくは関東財務局からの要請によるものあろうと推測する。もしそうであれば貴社として逆らえないことは十分に理解する。
しかし、資金の出し手である投資家不在で、LC、マネマ、監督官庁の三者で重要事項を決定し事後報告というのは、投資家として到底容認できるものではない。
事前に投資家に承諾を得るべきではなかったか?
回答:おっしゃることは理解する。貴重なご意見として上長に報告する。
8.LCレンディングとしてコメント等を出す予定はあるか?
質問:今回のmaneoマーケットへの口座移管について、不満、不安をいだいている投資家は少なくない。
口座移管をするに至った経緯、maneoマーケットに口座移管しても問題ないとする理由など、LCレンディングとしてコメントなりを出してもらいたいし、出すべきだと考える。
この点についてはどうか?
回答:現時点では考えていないが、貴重なご意見として社内で共有する。
9.LCレンディングが自社でソーシャルレンディングをやらないのか?
質問:LCレンディングを評価しつつ、maneoグループであることに不安を感じたり、それを理由にLCレンディングでの投資を避けている投資家は多い。
LCレンディング自身で金商二種を取り、maneoマーケットから独立して自社でソーシャルレンディングを行うことは考えていないか?
回答:ご評価いただいていることに感謝申し上げる。しかし、現在の仕組みを変更するつもりはなく、自社での金商二種登録は現在のところ予定していない。
maneoマーケットを信頼するか次第
担当者の対応は非常にていねいで、形式的、お役所的といったものではありませんでした。
お忙しい中、誠意を持ってご対応いただいたと思っています。
ただ、maneoマーケットに対する評価について、かなりの温度差を感じました。
LCレンディングはmaneoマーケットを信頼している
少なくとも現時点でLCレンディングはmaneoマーケットが経営危機になることも、資金流用など不正な行為をすることも想定していません。
現在のmaneoマーケットについては、行政処分後の業務改善で以前とは変わったと認識しているとのことでした。
さらに、対応してくださった方とのやり取りからは「マネマってそこまで信用されていないの?」というニュアンスさえ感じられました。
LCレンディングは少なくとも一定レベルでmaneoマーケットを信頼している。
投資家に迷惑をかける事態は起こらないと判断した上で、今回の口座移管を決定したのだと思います。
maneoマーケットを信頼するか次第
そうである以上、あとは僕たち投資家がmaneoマーケットを信頼するか次第です。
- 経営が破綻することはない
- 流用など不正はしない
この2点についてmaneoマーケットを信頼できるならばLC継続。
信頼できないならばLCを去る。
なんでLCレンディングへの投資の是非を、maneoマーケットの信頼性で決めなければならないのか?
まったく納得いきませんが、そうするしかないのでしょう。
退くも地獄、進むも地獄
僕は投資先の重点を、社債型ソシャレン(LCレンディング、Funds)と不動産クラファン(FANTAS funding、CREAL)にシフトしようとしています。
下記の通り(2019年6月15日時点)、着々と移動を進めていたのですが。
LCレンディングの分を他の3社に移そうかな…
頭がイタイです。
LCレンディングから撤収するか、当分悩むことになりそうです…
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