座席と機材・座席指定
ピーチ航空の使用機材や座席、クラス、シートのタイプ、座席指定の方法と料金、スペースシートオプションなどについて説明します。
ピーチ航空の機材
ピーチ航空が使用する機材はエアバスA320-200型機です。2011年11月導入の初号機(JA801P)から2017年6月導入の19号機(JA819P)まで19機を運用しています。すべて新造機で中古機はありません。
エアバスA320シリーズはボーイング737シリーズと並んで、世界で最も売れている小型ジェット機です。日本でもピーチ航空の他に、全日空、ジェットスター、バニラエアなどで採用されています。
座席の種類
座席のクラス
ピーチ航空にはファーストクラスやビジネスクラスはありません。エコノミークラスだけです。
後ほど説明するように、ファストシートやスマートシートなどの「シートタイプ」はありますが、これは座席指定料金を区別しているだけで、シートの質やリクライニングの角度などはどの座席も同じです。
座席の快適性については、最前列と非常口横の座席は足元が広くなっており、座席指定料金も他の座席より高く設定されています。座席について注意点は以下の通りです。
- 足元が広いのは1列目(最前列)と非常口横(12・13列目)です。
- 1列目は肘掛けを上げることができません。
- 11・12列目はリクライニングができません。
非常口横座席の利用制限
非常口横の座席を利用する乗客は、緊急時には客室乗務員の指示に従って、他の乗客の避難を支援しなければなりません。このため、この座席を利用することが許される乗客は、緊急時に避難支援ができる者に限られます。具体的には下記すべての条件を満たす必要があります。
- 15歳以上である
- 日本語または英語で客室乗務員と円滑にコミュニケーションが取れる
- 日本語または英語で客室乗務員の指示を他の乗客に口頭で伝達することができる
- 航空機のドアの開閉など、避難支援をするに足りる身体的能力を有する
- 一般的な補聴器、めがね、コンタクトレンズ以外の特殊な聴力、視力補助装置を必要としない
- 搭乗の際に同伴者や乗務員の援助を必要としない
- 12歳未満の子供、高齢者、障害者など、避難時に援助を必要とする乗客を同伴していない
- 妊婦においては出産予定日まで29日以上ある
なお、搭乗後に乗客が上記の条件のいずれか一つ以上を満たしていない場合、他の座席への移動を強制されます。この場合、座席指定料金は返金されません。ですので、上記条件すべてを満たせる場合にのみ、非常口横座席を指定しましょう。
座席指定料金
ピーチ航空では座席指定は有料です。そして、指定料金はシートのタイプ、運賃のタイプ、予約方法、路線によって異なります。
シートのタイプ
ピーチ航空の座席はすべてエコノミークラスですが、座席の位置などによって以下の4つのシートタイプに分かれます。
- ファストシート…最前列で足元が広く、機内預け入れ荷物が原則として他の乗客の荷物より早く出てきます。肘掛けを上げることはできません。
- スマートシート…機内前方の2~5列目の座席と、足元が広い非常口横の座席です。非常口横の12列目の座席はリクライニングができません。
- プレジャーシート…6~11列目の座席と、14列目以降の窓側の座席です。11列目の座席はリクライニングができません。
- スタンダードシート…上記3タイプ以外のシートです。
運賃タイプの違い
ピーチ航空には値段が異なる3つの運賃タイプがあります。そして、それぞれのタイプによって追加料金なしで指定できるシートタイプが次のように決まっています。
- シート
- プライム
- バリュー
- シンプル
- ファスト
- ×
- ×
- ×
- スマート
- ○
- ×
- ×
- プレジャー
- ○
- ○
- ×
- スタンダード
- ○
- ○
- ×
最も高いプライムピーチ運賃は、ファストシート以外はすべて追加料金なしで座席指定できます。一番安いシンプルピーチ運賃は、どのタイプの座席を指定する場合でも座席指定料金が必要です。
国内線の座席指定料金
国内線でインターネットから座席指定した場合の料金は以下の通りです。例えば、シンプルピーチ運賃でチケットを予約し、スタンダードシートの座席を指定する場合は400円です。
- シート
- プライム
- バリュー
- シンプル
- ファスト
- 1,300円
- 1,300円
- 1,300円
- スマート
- 無料
- 650円
- 650円
- プレジャー
- 無料
- 無料
- 500円
- スタンダード
- 無料
- 無料
- 400円
なお、コンタクトセンターへの電話や空港カウンターで予約をした場合は、上記よりもスタンダードシートは170円、それ以外のシートは220円高くなります。
国際線の座席指定料金
国際線でインターネットから座席指定した場合の料金は以下の通りです。
- シート
- プライム
- バリュー
- シンプル
- ファスト
- 2,200円
- 2,200円
- 2,200円
- スマート
- 無料
- 1,100円
- 1,100円
- プレジャー
- 無料
- 無料
- 850円
- スタンダード
- 無料
- 無料
- 600円
なお、コンタクトセンターへの電話や空港カウンターで予約をした場合は、上記よりも330円高くなります。
注意点
注意点は以下の通りです。
- 料金はすべて1人1区間あたりです。2人で往復した場合は2人×2区間ですから上記料金の4倍となります。
- 座席指定料金は返金できません。
- 予約の最初の区間が海外の場合は、その国の通貨建ての座席指定料金が適用されます。
- 搭乗便を変更した場合、座席指定料金は返金されません。変更後の搭乗便で座席を指定する場合は、指定料金が再度必要です。
座席指定の方法
パソコン、スマートフォンでの指定方法
1.パソコン、スマートフォンなどで予約操作を進めます。以下はスマートフォンの場合ですが、パソコンの場合も基本は同じです。(参考:予約方法)
2.申込者情報を入力した次の画面で「座席の選択」をタップします。
3.希望の座席をタップしてチェックを入れます。もう一度タップするとチェックが外れます。人のマークが入っている座席は他の乗客が指定済みです。
4.画面下部で指定内容を確認し「座席を確定」をタップします。
5.座席指定の内容が反映されましたので、このまま予約操作を進めます。
注意点
注意点は以下の通りです。
- 座席指定ができるのは出発予定時刻の1時間前までです。空港で指定する場合も同様です。
- 座席指定後に別の座席に変更する場合、座席指定料金が再度かかります。
- 座席指定の取り消し、料金の返金はできません。
- 座席指定をしなかった場合、チェックインの際に座席が自動的に割り振られます。その際に窓側、通路側、子供と隣の席などの希望を出すことはできません。
- 自動チェックイン機での座席指定はできません。
- チェックインカウンターでチェックインをする場合も座席指定はできません。
- チェックイン後の座席変更、機内での座席の移動はできません。
スペースシートオプション
「スペースシートオプション」とは自分の隣の席をブロックできるサービスです。隣の席に乗客が座らないので、快適な空の旅を楽しめます。
利用例
例えば次のような使い方ができます。
- 自分は窓側の席で隣をブロックする
- 家族や恋人で3席を独占して水入らず
- 1人で3席を独占してゴロッと横になる
料金
スペースシートオプションは有料サービスです。料金は以下の通りです。
- 路線
- 料金
- 国内線
- 2,000円
- 国際線
- 3,000円
上記は1席あたりの料金です。上の例の1人で3席独占のように2席をブロックすると、料金は2倍となります。
申し込み方法
スペースシートオプションの申し込みにあたっては、まずインターネットなどでチケットの予約を行います。それからコンタクトセンター(0570-200-489:平日9~18時)に電話をし、スペースシートオプションを申し込みます。インターネットでの申し込みはできません。
申し込み期限は国内線は出発予定時刻の3時間前まで、国際線は24時間前までです。
- 路線
- 料金
- 国内線
- 3時間前まで
- 国際線
- 24時間前まで
注意点
注意点は以下の通りです。
- 【重要】スペースシートオプション申し込み後に搭乗便が満席になった場合、乗客への座席提供を優先するためブロックができないことがあります。この場合、ブロックを申し込んでいた座席には他の乗客が座り、スペースシートオプション料金が返金されます。
- 1人の乗客がブロックできるのは2席までです。
- 前後の座席、通路を挟んだ座席をブロックすることはできません。
- 上記料金以外に自分が着席する座席の指定料金が必要です。
- 支払いはクレジットカードまたはピーチポイントでのみ可能です。
- 搭乗の際にはスペースシートオプション申し込み後にメールで送られてきた予約確認書が必ず必要です。
- スペースシートオプションの取り消し、返金はできません。
- スペースシートオプション申し込み後に搭乗便の予約を変更し、変更後の搭乗便でスペースシートオプションを申し込む場合は、再度料金の支払いが必要です。
- ブロックしたシートでチャイルドシートを使うことはできません。使う場合はブロックではなく運賃を払って座席を購入する必要があります。
- スペースシートオプションを利用しても機内持ち込み手荷物、機内預け受託手荷物の量は増えません。