台風や降雪、機材繰りなどの原因で大幅な遅延、欠航が起こった場合の補償について説明します。(悪天候や天災はピーチ航空の責任ではないため補償ではありませんが、ここでは分かりやすさを優先して補償と表現します。)
以下の理由で搭乗便が大幅遅延、欠航となった場合、後述する補償を受けることができます。
天災等やピーチ航空の都合による大幅な遅延、欠航では、次の2つのいずれかの補償がなされます。
ピーチ航空の他の便への振替えが行われます。欠航になった次の便や翌日の便などの内、空席がある便に乗れるということです。
振替えることができるのは、出発予定日を含めて以降11日以内の空席のあるピーチ航空運航便です。例えば、7月1日の搭乗便が大幅遅延、欠航になった場合、7月1日~11日までの運航便が振替え対象となります。
振替えは上記期間内にコンタクトセンターまたは空港カウンターで行います。ただし、コンタクトセンターは土日祝日、年末年始を除く午前9時から午後6時まで、空港カウンターは営業時間内のみの対応となります。
予約時に支払った全額が口座振込またはピーチポイントで払い戻されます。(参考:ピーチポイント)
予約時の支払い方法により払い戻し方法は以下の通りです。
払い戻しは払い戻し申請ページよりインターネットで申請します。申請時に予約番号と電話番号が必要です。カード払い、ピーチポイント払い以外の場合は、振り込み先となる銀行口座の情報も必要です。
払い戻しを申請してから振込みが完了するまで、1~2ヶ月かかる場合があります。また、ピーチ航空から振込み完了の通知はありません。
なお、同時に予約した乗客の一部のみを払い戻す場合と、振り込み先が海外の銀行口座となる場合は、コンタクトセンターに連絡をして申請します。
払い戻しの申請期限は以下の通りです。
往復や複数区間(東京→大阪→福岡のような往復ではない2区間以上の旅程)で予約して大幅遅延、欠航した場合の振替え、払戻しについて、ネット上で間違った情報が多いため特に説明します。
往路と復路(または、第1区間と第2区間以降、以下略)が同じ予約番号であり、往路が大幅な遅延または欠航となった場合、往路と復路の両方について振替えまたは払戻しを受けることができます。
往路と復路が同じ予約番号でない場合、往路についてのみ振替えまたは払戻しを受けることができます。
ピーチ航空が復路を補償するか否かを判断する基準は、復路の予約番号が往路と同一であるかです。同一であれば復路も補償され、同一でなければ補償されません。
予約番号は一つの予約単位に対して一つ生成されます。予約単位とは「予約操作開始から支払い完了まで」を指します。つまり、予約操作を開始して支払いまで完了した時点で、その完了した予約内容に対して一つの予約番号が生成される、ということです。
大阪-松山の往復を予約する場合で考えます。ピーチ航空の予約サイトを開き、往復で予約操作を開始します。そしてそのまま支払いまで完了させます。
そうすると往路、復路とも同じ予約単位内で予約が行われていますので、往路と復路は同じ予約番号になります。同じ予約番号の予約の中に往路と復路の両方があるということです。
もし、大阪-松山の往路が台風などで欠航した場合、復路も往路と同じ予約番号ですので、往路同様に復路も補償対象となり、振替えや払戻しを受けることができます。
これに対し片道ずつ予約した場合、まず大阪-松山の往路だけを予約して支払いまで完了させると、そこで予約単位が完了するのでこの時点で往路に対して予約番号が生成されます。
そして次に復路の予約操作を開始して支払いまで完了させると、そこでまた予約単位が完了するので、復路に対して新たな予約番号が生成されます。
この結果、往路と復路は予約番号が異なる別の予約単位となります。この状態で往路が欠航となった場合、往路と予約番号が同一ではありませんので復路の松山→大阪は補償されません。
予約単位という考え方が分かりにくい人は、ツイッターで考えてみてください。
一つのツイートで「往路と復路」とつぶやいたら、同じツイートの中なので往路とセットで復路も補償されます。2つに分けて「往路」「復路」とつぶやいたら、別々のツイートなので復路は補償されません。
それと同じで、往路と復路をまとめて予約したら復路も補償されます。別々に予約したら復路は補償されません。
注意点は以下の通りです。