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Fundsの安全性とリスクは?4つの安全対策でリスクを回避

Fundsの安全性とリスクは?4つの安全対策でリスクを回避のタイトル画像

Fundsは安全性が高いという評価が多いですよね?

左野くん
左野くん

評判が良いよね。

でも、良く書かれすぎていると、逆に不安になりませんか?

右田さん
右田さん

みんなでヨイショしてるみたいな…

 

Fundsは本当に安全なのか?リスクはないのか?

2018年にソーシャルレンディングを始め、Fundsでも750万円を投資済みの現役投資家が解説します。

案件名 投資額 利益
MIJAS 1 20万円 1,835円
あんばい 1 30万円 7,306円
あんばい 2 50万円 13,849円
底地くん 1 50万円 14,219円
EL FARO 1 50万円 7,342円
GranDuo 1 30万円 4,019円
ADワークス 1 10万円 1,972円
LOGI FLAG 1 30万円 5,506円
京長屋 1 30万円 5,786円
ムゲン 10 50万円 8,317円
エフ・コード 3 50万円 2,547円
底地くん 7 50万円 5,146円
GA tech 1 50万円 9,205円
ADワークス 17 50万円 9,123円
サンウッド 7 100万円 16,500円
B-Den 3 50万円 12,410円
TASUKI 3 50万円 9,166円
合計 750万円 134,248円

 

先に結論を言うと以下の通りです。

  • Fundsは安全性が高い
  • しかし、リスクもある
  • 安全対策が必要

 

安全性が高い理由、具体的なリスクを解説し、僕が実践している安全対策を紹介します。

この記事を読んでFundsへの不安が解消されればうれしいです。

タロウさん
タロウさん

現役投資家が本音で語ります!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

Fundsの安全性が高い理由

Fundsの安全性が高い理由のタイトル画像

Fundsの安全性が高いのには8つの理由があります。

一つずつ見ていきましょう!

 

借り手は上場企業が中心

借り手の安全性が重要

Fundsでは我々投資家のお金を企業に貸します

借り手の企業が倒産しかけのボロボロだったら怖いですよね?

倒産しそうな企業への貸付

なので、借り手の安全性が重要です。

左野くん
左野くん

安全なの?

 

借り手の8割が上場企業

Fundsでは2022年に111案件が募集されました。

そのうち、8割の案件で借り手は上場企業です。

Fundsの借り手構成のグラフ1

そして、上場企業のうち東証プライムと東証スタンダードで6割を占めています。

Fundsの借り手構成のグラフ2

タロウさん
タロウさん

上場企業にお金を貸します!

 

上場企業に貸して安全性アップ

上場企業が借りたお金を踏み倒す可能性は極めて低いです。

なので、借り手が上場企業だと安全性がアップします。

Fundsの借り手構成のグラフ1

Fundsは借り手が上場企業中心なので安全性が高いです。

右田さん
右田さん

上場企業は安心だよ。

ちなみに僕はFundsでは借り手が上場企業の案件だけに投資しています!

 

借り手企業の安全性が高い

でも、「上場企業=100%安全」とまでは言えませんよね?

この点、Fundsでは借り手に知名度が高く好業績の上場企業も多いです。

三菱UFJ銀行が借り手の案件

借り手企業の安全性が高いことも、Fundsの安全策の一つです。

タロウさん
タロウさん

貸す相手を選んでいます!

 

安全性が高いリコースローン中心

次は貸付の仕組みについてです。

まず、リコースローンノンリコースローンについて説明します。

リコースローンとノンリコースローンの違いを知っている方は次に飛んでください。→ 次に飛ぶ!

 

リコースローンとは?

青空不動産はマンションの建設資金として10億円を借りました。

ところが完成の直前にマンションが倒壊し販売できなくなった。

この場合、青空不動産は自社の資金なり銀行融資なりで10億円を返済しなければなりません。

リコースローンのモデル

このように、借りた資金で行った事業がどうなろうと返済しなければならない借り入れをリコースローンと言います。

左野くん
左野くん

お金を返すの当たり前じゃない?

 

ノンリコースローンとは?

ところがどっこい!

借りたお金で行った事業の収益のみで返済を行うタイプの借り入れもあるのです。

さきほどの例で言うと、青空不動産はマンション事業の収益のみで返済を行うということです。

マンションが倒壊しマンション事業で収益が得られなかった。

ノンリコースローンのモデル

なので青空不動産は10億円を返済しません

右田さん
右田さん

返さなくて良いの?

青空不動産が業績絶好調で現預金が1兆円あっても、1円たりとも返済しない。

  • 借りたお金で行う事業の収益のみで返済する
  • 事業で収益が出なかった場合は返済しない

このような借り入れをノンリコースローンと言います。

 

ノンリコースローンは投資家に不利

ノンリコースローンでは借り手企業の事業が失敗すると、投資家のお金が戻ってこない

借り手企業の事業リスクを投資家が負うので、投資家にとって不利です。

・ノンリコースローン:事業で収益が得られなければ返済しない
・リコースローン:必ず返済しなければならない

投資家にとってはリコースローンの方が安全面で有利です。

 

Fundsはリコースローン中心なので安全性が高い

Fundsの案件はリコースローンが中心です。

事業が失敗しても借り手は投資家のお金を返さなければなりません。

Fundsはリコースローン中心なので安全性が高いです。

左野くん
左野くん

ノンリコースはダメ!

 

運用期間が短め

将来なにが起こるか分かりませんよね?

なので、運用期間は短い方が安全です。

Fundsは3分の2の案件で運用期間1年以内です。(2022年実績)

Fundsの運用期間のグラフ

運用期間が短めなのもFundsの安全性が高い理由といえます。

 

利回りが低め

ハイリスク・ハイリターン

ソーシャルレンディングでは高利回り=ハイリスクです。

一例として、過去にグリーンインフラレンディングで利回りが10%を超える案件が募集されました。

グリーンインフラレンディングのサイト画像

しかし、貸し倒れが起こり多くの投資家が数百万円以上の被害にあっています。

右田さん
右田さん

美味しい話にはウラがある…

 

Fundsの利回りは低め

Fundsの平均利回りは2.0%です。(2022年実績)

Fundsの利回りのグラフ

他の業者に比べて低いです。

この利回りの低さが安全性の高さにつながっていると考えてください。

2%と聞くと「低い!」って感じるかも?
でも、メガバンクの定期預金の利息0.002%の1千倍です。
メガバンクの利率
僕は「銀行で寝かせておくくらいならFunds」と思っています!

 

過去の実績が安全性を証明

Fundsは募集額を順調に増やしています。

運営を開始した2019年の12億円から2022年は137億円と、4年で10倍以上に成長しました。

Fundsの募集額のグラフ

この間、投資家の損害はゼロです。

これまでの実績がFundsの安全性を証明しています。

左野くん
左野くん

10倍の成長はすごい!

 

倒産隔離されている

倒産のリスクはある

ただ、「これまで安全=これからも安全」ではないですよね?

特にFundsはベンチャー企業なので、経営が行き詰まるかもしれません。

Fundsの倒産リスク

仮にFundsが倒産したら投資家のお金が戻ってこないこともありえます。

右田さん
右田さん

それは怖い…

 

Fundsの倒産隔離の仕組み

そこで、Fundsでは次のような仕組みを採用しています。

  1. 借り手企業に貸付を実行する
  2. 債権をFundsの関連会社に移す
    • 債権:貸したお金を返してもらう権利

倒産隔離の仕組み1

Fundsの関連会社はFundsとは資本関係がありません。

なので、仮にFundsが倒産しても管財人は債権に手を付けることができないです。

左野くん
左野くん

管財人に持っていかれないんだ。

倒産後は指定された弁護士が借り手からお金を回収し、投資家に返済します。

倒産隔離の仕組み2

 

倒産隔離で安全性を確保

このような仕組みを倒産隔離といいます。

Fundsは倒産隔離を取り入れることで、投資家の安全性を確保しているのです。

タロウさん
タロウさん

Funds独自の仕組みです!

Fundsでは一般社団法人を利用することで、資本関係がない関連会社を作っています。
そうすることでFundsが倒産しても債権を取られないようにしているのです。
Fundsの倒産隔離について詳しくは下記ページを参照してください。
地位移転スキームとは何ですか | Funds (ファンズ)
...

 

ログインを二段階認証にできる

不正ログインのリスク

FundsはIDとパスワードでログインします。

しかし、悪意を持った第三者が不正ログインをするリスクが。

  1. IDとパスワードを盗み出す
  2. 勝手にログインする
  3. デポジット口座の現金を犯人の口座に引き出す
右田さん
右田さん

フィッシング詐欺だ!

 

ログインを二段階認証にできる

そこでFundsでは、スマホアプリを使った二段階認証を利用できます。

二段階認証では次のようにログインします。

  1. IDとパスワードを入力する
  2. アプリで認証する
  3. ログイン完了

こうすればスマホも盗まないと不正ログインできませんよね?

Fundsは二段階認証の導入でセキュリティ面の安全性を高めています。

二段階認証の利用は強制ではありません。僕も面倒なので使っていません。笑
タロウさん
タロウさん

次からはFundsのリスクです!

Fundsのリスク

Fundsのリスクのタイトル画像

Fundsの安全性は高いですが、リスクがないわけではありません。

どのようなリスクがあるのか見てみましょう!

 

無担保無保証の案件が多い

Fundsは無担保無保証

借り手が返済できなくなった時のために、ソーシャルレンディングでは担保や連帯保証を付けた案件が多いです。

しかし、Fundsでは2021年11月以降、すべての案件が無担保無保証です。

Fundsの投資条件

左野くん
左野くん

ヤバいじゃん…

 

借り手が上場企業ならばリスクは低い

ただ、上場企業が借金を踏み倒すことはめったにありません。

なので、借り手が上場企業ならばリスクは低いです。

僕は経営者による連帯保証はほとんど無意味と考えています。
会社が倒産するときには経営者の資産も大して残っていないと思うからです。

 

ノンリコースローンもある

リコースローンだけではない

上の方で「Fundsはリコースローン中心なので安全性が高い」と書きました。

しかし、すべての案件がリコースローンなのではありません。

リスクの高いノンリコースローンの案件もあるのです。

 

最近はリコースローンだけ

ただ、最近はFundsでノンリコースローンが出ることはめったにないです。

ですので、このリスクはそれほど高くありません。

タロウさん
タロウさん

ゼロではないですが少ないです!

 

Fundsの目利き力への不安

事前審査を行っている

Fundsでは貸付に際し、次のような項目で借り手企業を事前審査しています。

  • 実在性(事業が実際に存在するか)
  • 財務状況の健全性
  • 必要な許認可の取得状況
  • 投資対象として信任に値するか

この審査を通過した借り手だけが、Fundsでお金を借りることができます。

借り手を厳選して投資の安全性を高めるということです。

右田さん
右田さん

ちゃんとした対応で安心できるね。

 

Fundsの目利き力は十分か?

ただ問題があります。それは、Fundsの目利き力です。

借り手企業を審査すると言いますが、審査するだけの目利き力がFundsにあるのか?

Fundsは銀行員、公認会計士、弁護士、株式アナリスト出身など企業審査ができるスタッフを集めてはいます。

とは言え、2019年に運営を開始したばかりなので、万全の信頼を置くのは難しいでしょう。

タロウさん
タロウさん

油断は禁物です!

 

Fundsの信頼性と経営リスク

Fundsは赤字経営

Fundsは運営開始からずっと赤字で、直近の決算では10億円の最終赤字でした。

Fundsの決算公告

ベンチャー企業で創業期に赤字が続くのは普通ですし、現時点では総資産も十分あります。

しかし信頼性が高いとまではいえず、倒産などの経営リスクがあることは知っておきましょう。

 

倒産隔離はされている

とは言え、上述の通りFundsでは倒産隔離がされています。

ですので、Fundsの経営破綻によるリスクは限定的だと僕は考えています。

 

グループ会社間貸付のリスク

グループ会社間貸付

上の方でFundsには倒産隔離の仕組みがあると説明しました。

  1. 借り手企業に貸付を実行する
  2. 債権をFundsの関連会社に移す
    • 債権:貸したお金を返してもらう権利

倒産隔離の仕組み1

このパターンではFundsが借り手企業にお金を貸します

これとは別にFundsには次のような貸付のパターンがあります。

  1. Fundsが投資家からお金を集める
  2. 集めたお金を企業に渡す
  3. 企業がグループ会社にお金を貸す

倒産隔離の仕組み3

この場合、「企業」が貸し手グループ会社が借り手です。

なので、債権は「企業」が所有しています。

 

債権の移転は債務不履行になってから

Fundsの普通のパターンでは貸付完了と同時に債権の移転が行われます。

倒産隔離の仕組み1

しかし、グループ会社間貸付の場合は、

  1. 借り手が返済できなくなる
  2. Fundsが債権の移転を要請する
  3. 「企業」が同意する
  4. 債権が移転される

倒産隔離の仕組み4

返せなくなってから、同意が得られて初めて移転です。

左野くん
左野くん

それって…

 

債権を移転できないリスク

債権を移転するとFundsの関連会社から返済を請求されます。

グループ会社としては困りますよね?

なので「企業」が同意せず債権を移転できない。

倒産隔離の仕組み5

その結果、我々投資家のお金が戻ってこないリスクがあります。

右田さん
右田さん

困るよ!

 

グループ会社間貸付は4社だけ

ただ、このパターンの借り手は現在4社だけで、そのうちの3社は上場企業です。

  • ADワークス(プライム上場)
  • サンセイランディック(スタンダード上場)
  • 三和サービス(非上場)
  • ムゲンエステート(プライム上場)

ですので、リスクが現実になる可能性は低いといえます。

どうしても気になるならば、この4社、もしくは非上場の1社を投資対象から外すのが良いでしょう。

このリスクに気付いている人は少ないと思います。
ブログやサイトでも僕以外に書いている人はいないです。
これからも気付きにくいリスクを探し、読者のみなさんに情報提供していきます!
タロウさん
タロウさん

次は安全対策です!

Fundsで投資する際の4つの安全対策

Fundsで投資する際の4つの安全対策のタイトル画像

Fundsにはリスクがあります。

でも、安全性は高いので投資したいですよね?

そこで、僕が実践しているFundsで投資する際の安全対策を紹介します。

タロウさん
タロウさん

現役投資家の安全対策です!

 

上場企業案件だけに投資

上場企業が借金を踏み倒す可能性は低い。

つまり、借り手が上場企業の案件は投資したお金が戻ってくる可能性が高い

なので僕は借り手が上場企業の案件だけに投資しています。

三菱UFJ銀行が借り手の案件

また、できるだけプライム、スタンダード上場の案件を選んでいます。

左野くん
左野くん

安全第一だね。

 

借り手企業の業績をチェック

ただ、上場企業がすべて健全経営とは限りません。

大赤字の会社にお金を貸したくないですよね?

なので、借り手企業のサイトのIRページで業績を必ずチェックしています。

IRページのイメージ

貸借対照表と損益計算書も見ることをおすすめします。

売上と利益のグラフだけでも見ましょう。
何も見ないより必ず安全性が高まりますよ!

 

リスクが低い案件を選ぶ

案件選びの重点は利回りの高さではなくリスクの低さです。

僕はFundsでは以下の条件で案件を選んでいます。

  • 借り手が上場企業
  • 運用期間が短め(最長でも1年)
  • 借り手の業績、財務が良い
  • ノンリコースローンではない
  • グループ会社間貸付ではない

どれだけ利回りが高くても元本が戻ってこないと大損ですよね?

なので、徹底してリスクの低さを追求しています。

右田さん
右田さん

小心者!

タロウさん
タロウさん

どうせチキンです!

 

分散投資を徹底する

分散は投資の基本です。

同じ借り手の案件に投資しないように注意しましょう。

また、Fundsだけで投資するのはリスキーです。

他の業者でも投資しましょう。

左野くん
左野くん

案件も業者も分散だよ。

 

Fundsで安全な投資を目指そう

以上、Fundsの安全性とリスク、安全対策を見てきました。

  • Fundsの安全性が高い理由
    • 借り手が上場企業中心
    • 借り手の安全性が高い
    • リコースローン中心
    • 運用期間が短め
    • 利回りが低め
    • 過去の実績が豊富
    • 倒産隔離
    • ログインの二段階認証
  • Fundsのリスク
    • 無担保無保証
    • ノンリコースローンもある
    • Fundsの目利き力
    • Fundsの経営リスク
    • グループ会社間貸付
  • Fundsの安全対策
    • 上場企業案件だけ
    • 借り手企業の業績チェック
    • リスクが低い案件に絞る
    • 分散投資、他の業者も利用

 

Fundsの安全性は高いです。

リスクはありますが、それは他の業者も同じ。

安全対策でリスクは低減できます。

右田さん
右田さん

リスクは下げられる。

良い業者なのに使わないのはもったいないですよね?

Fundsで安全に投資して資産を増やしましょう!

タロウさん
タロウさん

一緒にお金を増やしましょう!

コメント

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

こんな感じに別ウィンドウが開き、ここで用語の解説などをします。

右下の「close」か別ウィンドウの外の部分をタップすると、別ウィンドウが閉まり記事に戻ります。

不成立

不成立とは案件の募集を行ったが、事情により案件を実行できなくなることです。

例えば、応募が最低成立金額に達しない場合、案件を実行できず不成立となります。

また、不動産クラファンで応募は順調に集まっていたものの、取得予定だった不動産に不備が見つかったため取得が中止になり、案件が不成立となることもありえます。

最低成立金額

例えば、ソーシャルレンディングで「投資家から5千万円集めて企業に貸す」という案件があるとします。

この案件を募集して10万円しか集まらなかったら、ぜんぜん足りないので貸せませんよね?

でも、不足が数百万円ならば、その分は業者が自社で資金を出して合計5千万円とし、企業への融資を実行できるかもしれません。

そこで、業者が募集の際に「4千万円以上集まれば、満額集まらなくても不足分は自社で負担して融資を実行します」と約束します。

この場合の4千万円が最低成立金額です。

つまり、最低これだけ集まれば案件を実行しますよというラインのことです。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

ソーシャルレンディングの仕組み

案件の募集で集められた投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこない場合があります。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すことを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。