リンプル第1号案件の応募倍率が1,148.3%と表示されています。
しかしこれは間違いで、正しくは1,640.4%だと思います。
細かいことですが、お金を扱う業界で数字に関する細かいことは大切です。
気になったので書き留めておきます!
タップできる目次
リンプル第1号案件の競争率は11倍?
大盛況だった第1号案件
リンプルの第1号案件は利回り10%効果で大盛況でした。
初回にも関わらず4億1千万円の応募を集める大ヒット。
僕は50万円で応募しましたが、言うまでもなく落選でした。
安定のクジ運の悪さだね。
競争率11倍?
さて、リンプルの募集ページではパーセント表示がされています。
最終的には1,148.3%に達しました。
これを見て「リンプル競争率11倍!」みたいに反応がけっこう見られました。
1148%なんだから11倍で合ってるんじゃない?
ん?そうなの?
1,148.3%の根拠
1,148.3%の根拠は3,600万円です。
さきほどの画像の通り応募額は4億1,339万円でしたので、
- 4億1,339万円÷3,600万円=1,148.3%
つまり、競争率11倍と反応した方は、
- 3,600万円の募集に対して
- 4億1,339万円の応募があった
- したがって、競争率11倍
と解釈したのだと思います。
そう解釈するのが普通でしょ?
リンプル公式も同じ解釈
そして、twitterのリンプル公式さんも同じ解釈です。
みなさま、たくさんのご応募ありがとうございます!
初日だけで281,870,000円(783%)のご応募を頂きました。
応募期限は3月23日(月)18時までとなっておりますのでまだまだお待ちしております!https://t.co/R2q0HsEj3w pic.twitter.com/vF75pezXCG— Rimple(リンプル) (@Rimple_pa) March 19, 2020
「応募」とは募集に応じることです。
ですので、
- 3,600万円の募集に対して
- 初日だけで2億8,187万円のご応募を頂いた
- したがって、倍率783%
ということなのでしょう。
しかし、僕の理解が正しければこれらはいずれも誤りです。
なぜならば、募集額は3,600万円ではないからです。
実は募集額はもっと少なかったのです!
リンプル第1号案件の募集額は2,520万円
3,600万円は出資総額
まず、3,600万円は募集額ではありません。
さきほどの画像をよく見てください。
ちゃんと書いてるでしょ?
3,600万円は募集額ではなく出資総額です。
リンプルは優先劣後出資方式を採っています。
ですので、
- 優先出資額+劣後出資額=出資総額=3,600万円
です。
募集額は2,520万円
では、募集額はいくらなのか?
募集は投資家=優先出資者に対して行うものですので、募集額=優先出資額です。
そして、リンプルの優先出資比率は70%ですので、
- 3,600万円×70%=2,520万円
募集額は3,600万円ではなく2,520万円です。
そしてこれは、リンプル1号の契約成立前書面10ページにも明記されています。
繰り返しますが、正しい募集額は2,520万円です。
3,600万円募集されたのではありません。
実際の募集額は1千万円も少なかったんだ。
リンプル第1号案件の競争率は16倍
したがって、リンプル1号の競争率が11倍というのは誤りです。
実際の競争率は11倍ではなく16倍です。
- 2,520万円の募集に対して
- 4億1,339万円の応募があった
- したがって、競争率16倍
パーセントで表示するならば1,640.4%です。
11倍でも16倍でも2倍を超えた時点で僕にとっては同じですが!笑
他社はすべて募集額に対する倍率
リンプルは出資総額に対する倍率
ここまで見てきたように、リンプルでは
- 出資総額に対する
- 応募額で
- 倍率を出す
という方式を採っているようです。
それはリンプルさんの勝手といえば勝手なのですが、それで良いのでしょうか?
普通の人はパーセントを見たら競争率、つまり募集額に対する倍率だと思います。
そして、そこに書かれてある3,600万円を募集額だと誤解しかねません。
ってか、疑うことなく3,600万円だと思ってたよ。
他のクラファン業者は募集額に対する倍率
では同業他社はどうなのか?
Renosyは募集額に対する倍率表示です。
- 募集額:1,404万円
- 応募額:9,105万円
- 倍率:9,105÷1,404=648.5%
SYLA FUNDINGも募集額に対する倍率表示です。
- 募集額:1,750万円
- 応募額:7,818万円
- 倍率:7,818÷1,750=446.7%
FANTAS fundingも抽選方式は募集額に対してだったと記憶しています。
リンプルも募集額に対する倍率にすべきでは?
リンプルの倍率の出し方では、一般に投資家が考える競争率と違ってしまいます。
それ以上に募集額が実際よりも多いとの誤解を生みかねません。
リンプル側も意図があって出資総額に対する倍率としているのでしょう。
しかし、誤解を生みかねない表示は好ましいものとは言えないはずです。
やはり募集額に対する倍率にすべきではないでしょうか?
以上、細かい点だけにこだわる小心者の感想でした!
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