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収益還元法入門|不動産投資型クラウドファンディングでの活用

不動産クラファンをするなら収益還元法を知っておいた方が良さ気だけど、よく分からない…」という方のための記事です。

この記事は以下の理由で書いています。

  • 不動産クラファンで収益還元法の知識は必須
  • しかし、初学者向けに分かりやすく解説した記事がない
  • プロよりアマチュアの方が初学者目線で説明できる

ところで、僕は不動産ド素人です。

ですので、この記事には間違っているところが必ずあります

左野くん
左野くん

言っちゃった!

そこでプロのみなさん、間違いに気づいたら教えて下さい。

よろしくお願いします!

一方、僕と同じ不動産ド素人の方は、この記事を読んで「なるほど、そういうことか」で終わってはダメです。

まず、以下のようなキーワードでグーグル検索し、

  • 収益還元法
  • 直接還元法
  • NOI利回り
  • キャップレート
  • 還元利回り

最低でも半日から丸一日かけて、片っ端から読み漁ってください。

そして、収益還元法について自分の頭で理解し直すことを、強く、強く、もう一つオマケに強く!おすすめします。

タロウさん
タロウさん

それでは始めます!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

収益還元法の知識の必要性

まず最初に、なぜ収益還元法の知識が必要なのかを説明します。

 

不動産クラファンの仕組み

不動産クラファンでは投資家から集めたお金で不動産を取得します。

そして、運用期間の最後で物件を売却し、その売却代金で投資家にお金を返済します。

 

いくらで売れるかが最重点

例えば、次のような出資比率でマンションを取得したとします。

  • 出資総額:3,000万円
    • 投資家分:2,400万円
    • 業者分:600万円

このマンションを2,400万円以上で売却できなければ、投資家の元本の一部が戻ってこなくなりますよね?

したがって不動産クラファンでは、物件がいくらで売れるかが最重点です。

 

不動産の2つの価格

居住用物件としての価格

もちろんみなさんも売却価格の重要性は分かっていて、あの手この手でいくらで売れるかを調べていると思います。

そして少なからずの投資家が、不動産情報サイトの価格を参考にしているのではないでしょうか?

これらの価格の多くは自分が住むための物件、つまり、居住用物件としての価格です。

右田さん
右田さん

普通はこの価格よね。

収益物件としての価格

これに対して不動産投資家は、人に貸して賃料を得るために物件を購入します。

「自分が住むため」という尺度で物件を見ているのではありません。

不動産投資家にとって物件の価格とは収益物件としての価格です。

2つの価格は異なる

そして、不動産の2つの価格、

  • 居住用物件としての価格
  • 収益物件としての価格

この2つは異なります。

サラブレッドを競走馬として見るか食肉として見るかで価格は変わりますよね?

それと同じように、同じ物件でも居住用物件としての価格と収益物件としての価格は変わるのです。

左野くん
左野くん

同じ物件でも

右田さん
右田さん

買う人の立場によって

タロウさん
タロウさん

価格は変わる!

 

不動産クラファンでは収益物件として買う

そして、不動産クラファンでは多くの場合、物件の売却先は不動産投資家です。

居住用物件としてではなく収益物件として買う人たちです。

それなのに僕たちが投資判断をする際に、不動産情報サイトを見て居住用物件としての価格を出していて良いのか?

競走馬として300万円の価値があると言っている人を相手に、痩せてて不味そうだから10万円が良いところだと言っても話は通じませんよね。

それと同じで、収益物件としては3,000万円の価値があるマンションを、居住用物件として2,500万円と評価していては、正しい投資判断をできるわけがない。

収益物件として売る不動産の価格を、居住用物件の基準で算出するのは妥当ではありません

やはり、収益物件としての価格を出す必要があるのです。

左野くん
左野くん

食肉ではなく競走馬として評価しないとダメだよと。

 

収益還元法の知識が必要

そして、この収益物件としての価格の算出方法が収益還元法です。

収益還元法が分からないと、収益物件としての価格を出せません。

それはつまり、不動産クラファンで正しい投資判断ができないということです。

だから不動産クラファンで投資するには収益還元法の知識が必要なのです。

タロウさん
タロウさん

必要だということを理解してください!

収益還元法の考え方

次に、収益還元法はどのような考え方なのかを説明します。

非常に重要なので、よく読んで完全に理解してください。

 

収益物件の利回り

収益物件には利回りがあります。

例えば次の物件の場合、年間の利回りは5%です。

  • 年間の利益:500万円
  • 物件の価格:1億円
  • → 利回り:500万円÷1億円=5%

年間の利回りが5%というのは、年間で5%儲かるということです。

 

利回りには相場がある

利回りは物件によって異なる

そして、利回りは物件によって異なります

例えば次のような物件。

  • ド田舎
  • 駅から徒歩30分
  • 築50年
  • 木造2階建てアパート

入居者がつくか分からないし、いざ売るとなった時に買い手がつくか分かりません。

リスクが高すぎるので利回り15%くらいないと割に合わないでしょう。

逆に次のような物件ですと、

  • 都心の一等地
  • 駅から徒歩2分
  • 新築
  • デザイナーズマンション

入居者がつきやすいし、売却もしやすい。

リスクが低いので利回り3%でも買い手がつくかもしれません。

利回りには相場がある

ド田舎のボロアパートならば15%はほしい。

都心のピカピカならば3%でもOK。

このように、立地や物件の状態などによって、不動産には利回りの相場が形成されます。

右田さん
右田さん

この物件なら5%ってとこだろうみたいな?

タロウさん
タロウさん

そんな感じです!

 

利回りから物件価格を逆算する

さて、ここで問題です。

次のようなマンションがあるとします。

  • 年間の利益:150万円
  • 利回りの相場:5%

このマンション、あなたならいくらで買いますか?

言い方を変えると「いくらで買えれば割に合う」でしょうか?

左野くん
左野くん

いくらだろう?

物件価格✕利回り=利益」ですよね。

なので、

物件価格✕5%=150万円

ってことは、

物件価格=150万円÷5%=3,000万円

3,000万円で買えれば利回り5%が実現できます。

物件価格=利益÷利回り

このように、利益と利回りから逆算で物件の価格を出すのが収益還元法です。

右田さん
右田さん

逆から出すんだ!

 

収益還元法の考え方

この物件ならば利回りは5%が相場だろう。

そして現在、この物件では年間150万円の利益が出ている。

ならば、この物件を3,000万円で買えれば割に合う

したがって、この物件の適正価格は3,000万円である。

物件価格=利益÷利回り

割に合う適正な利回りから逆算して物件価格を算出する

これが収益還元法の考え方です。

ここまで2千文字を費やして長々と説明してきたのは、この1点を理解してもらうためです。

物件価格=利益÷利回り

これを頭の中に叩き込んだ上で、ここから先を読んでください。

左野くん
左野くん

ここまでをしっかり理解してね。

収益還元法と利回りの種類

さて、ここまで「利回り」という言葉を使ってきましたが、 不動産の世界には何種類もの利回りがあります。

そのうち、不動産クラファンで使われるものを紹介します。

 

表面利回り

表面利回りとは?

最も単純な利回りで、想定利回りや単純利回りとも言います。

満室の場合の年間家賃収入を物件価格で割ったものです。

表面利回り=年間満室賃料÷物件価格

例えば次の物件の場合、

  • 月額賃料:6万円
  • 部屋数:12室
  • 物件価格:1億4,400万円

表面利回りは6%です 。

6万円✕12室✕12カ月÷1億4,400万円=6%

表面利回りは非現実的

表面利回りは満室を前提に算出されます。

また、保険料や共用部分の電気代など、発生する費用を考慮していません

このため、投資効率を測る指標としては非現実的です。

ただ 、次に紹介するNOI利回りを出せない場合もあるので、知識としては知っておいた方が良いと思います。

タロウさん
タロウさん

使える武器は多い方が良いです!

 

NOI利回り

NOI利回りとは?

収益還元法には直接還元法とDCF法があります。

  • 収益還元法
    • 直接還元法
    • DCF法

このうち、直接還元法で使うのがNOI利回りです。

実質利回りキャップレートともいいます。

NOI利回りの出し方

NOI利回りはNOI(Net Operating Income、営業純利益)を物件取得費で割ったものです。

どれくらい効率よく儲かっているかの指標ですね。

NOI利回り=NOI÷物件取得費

ここから、NOIと物件取得費を分解すると次のようになります。

NOI利回り=(年間収入-諸経費)÷(物件価格+購入時諸費用)

さらにそれぞれの項目を見ていくと、まず収入には次のものを含みます。

  • 年間賃料(空室率を加味した現実的なもの)
  • 共益費
  • 駐車場代
  • 自動販売機の収入
  • その他

一方、諸経費には次のものが含まれます。

  • 維持管理費
  • 修繕費
  • 広告費
  • 公租公課
  • 保険料
  • 共用部分水道光熱費
  • その他

購入時諸費用には次のものが含まれます。

  • 不動産取得税
  • 不動産会社の手数料
右田さん
右田さん

表面利回りより項目が多いね。

NOI利回りは現実的

NOI利回りは実際にかかるコストを反映させた利回りです。

  • 実際に財布に残った儲けを
  • 実際に物件取得にかかった費用で割る

さきほどの表面利回りの例では6%でしたが、

6万円✕12室✕12カ月÷1億4,400万円=6%

これは空室とかコストとかを踏まえていません。

そこで、

  • 空室が2部屋は出るだろう
  • 駐車場代が9台分は入ってくる
  • 入居者探しの広告費がいくら
  • 管理を任せている不動産屋に払う手数料
  • 固定資産税と都市計画税
  • 階段の電気代もかかるし
  • 町内会費も払わないといけないし
  • etc

みたいなリアルな要素を加味していくわけです。

そうすると、手元に残る利益は満室想定よりかなり減る。

その結果、利回りは6%ではなく4%になりますよみたいな。

左野くん
左野くん

思いっきりリアルなわけだ。

いささか机上の空論的な表面利回りと違い、NOI利回りは現実的です。

このため、不動産の世界ではNOI利回りが一般に使われます

NOI利回りとキャップレートは厳密には異なりますが、同じと考えた方が不動産クラファンでは使いやすいため、ここでは違いには触れません。

 

NCF利回り

NCF利回りとは?

直接還元法で使う利回りにはNOI利回りの他にもう一つあります。

それがNCF利回りです。

NCF利回りの出し方

NCF利回りはNCF(Net Cash Flow、正味純利益)を物件取得費で割ったものです。

NCF利回り=NCF÷物件取得費

さきほどと同様に分解すると次のようになります。

NCF利回り=(年間収入-諸経費)÷(物件価格+購入時諸費用)

NOI利回りと計算式は同じですが、収入の項目が増えます。

  • NOIの収入
  • 敷金や保証金など預り金の運用益(利息など)

また、経費の項目も増えます。

  • NOIの経費
  • 大規模修繕費
  • 修繕積立金
右田さん
右田さん

大規模修繕費って?

不動産鑑定はNCF利回り

1棟マンションなど大きな物件では、壁の塗替えやエレベーターの設備更新など、数年単位で大きな費用が発生します。

こういったコストも加味して出すのがNCF利回りです。

このため、大規模物件ではNCF利回りで評価するのが良いそうです。

また、不動産鑑定はNCF利回りで行われるのが一般的です。

タロウさん
タロウさん

僕はまだボンヤリとしか分かっていません!

 

割引率と最終還元利回り

収益還元法には大きく分けて2つあると書きましたが、

  • 収益還元法
    • 直接還元法
    • DCF法

DCF法で使うのが割引率と最終還元利回りです。

僕はま~ったく(100%!)分かりません。

ただ、CREALやRimpleなどの不動産鑑定書に出てくるので、理解できるようにならないといけないと思っています。

左野くん
左野くん

道は遠いね。

 

不動産クラファンで使うのはNOI利回り

ここまで4つの利回りを見てきました。

  • 表面利回り
  • NOI利回り
  • NCF利回り
  • 割引率と最終還元利回り

表面利回りは机上の空論で、収益物件の評価には不向きと思います。

NCF利回りですが、壁の塗替えが投資対象物件でいつ行われいくらかかるとか、僕らレベルでは調べようがありません。

一方で、NCF利回りとNOI利回りの差は大きくないです。

割引率と最終還元利回りは手も足も出ません。笑

以上より、不動産ド素人が不動産クラファンで使うには、NOI利回りがベストだと思います。

タロウさん
タロウさん

以下、NOI利回りを前提に話を進めます!

収益還元法での評価額の出し方

ここからが本題です。

不動産クラファンで収益還元法を使って評価額を出す。

どのように出せば良いのか、僕がやっている方法を紹介します。

なお、僕自身まだ手探り状態で、これが正解ということではありません。

この記事をきっかけにみなさんが収益還元法に挑戦し、自身にとってベストな方法を探り出してください。

タロウさん
タロウさん

参考になれば幸いです!

 

評価額の出し方の基本

上述の通り、僕はNOI利回りで評価額を出しています。

収益還元法(直接還元法)での評価額の出し方はこうでした。

評価額=年間純利益÷NOI利回り

したがって、投資対象物件について次の2つを出せばOKです。

  • 年間純利益
  • 適正なNOI利回り
右田さん
右田さん

この2つから逆算で評価額を出すのね。

以下、それぞれの出し方を見ていきます。

なお、「NOI利回り=(年間収入-諸経費)÷(物件価格+購入時諸費用)」なので、本来は購入時諸費用も考慮する必要があります。僕はまだ勉強不足で考慮できていません。

 

年間純利益(NOI)の出し方

それではまず、年間純利益(NOI)の出し方です。

僕は3つの方法を使っています。

その1.不動産鑑定書を見る

鑑定書から引用する

CREALやRimpleなど不動産鑑定書が付いている業者の場合です。

鑑定書に年間純利益が書かれているので 、それをそのまま使います。

細かい点はスルー

ただ、鑑定書に書かれている年間純利益が空室を考慮しているのか分かりません。

また、年間純利益が本当に正しい保証もありません。

ただ、仮に正しくないとしても、より正しい値を出すことが僕にはできません

なので、そこは気にせずにと言うか考えずにやっています。苦笑

タロウさん
タロウさん

鑑定書のNOIをそのまま受け入れています!

その2.サイトの情報をもとに計算する

項目を拾って計算する

ジョイントアルファなどではサイトの案件説明のページに、収入や支出の項目が書かれています。

それらをもとに年間純利益を計算して出します。

不明点はあの手この手で強引に出す

ただ、共用部分の電気代が書かれていないとか、 この項目は経費に入れていいのだろうかとか、分からないことが次から次へと出てきます。

それらはその都度ググって、あの手この手で強引に計算しています。

なので、正確な値は出せていません

左野くん
左野くん

衝撃の告白!

その3.推計する

情報がほとんど示されていない場合は、推計しています。

賃料相場から収入を出す

まず、不動産情報サイトで近隣の賃料相場を調べ、部屋の面積、部屋数から満室賃料を出します。

そして、新築ならば5%とか築古ならば20%とか、空室率を加味して収入を出します。

空室率はどれくらいが正しいのか、正直まだ手探りです。

経費率から年間純利益を出す

次に経費ですが率で出しています。

経費は家賃収入の何%のように、ある程度推計できるようです。

そこで例えば、築古の木造アパートなので経費率は25%として、先ほどの年間収入に75%をかけて年間純利益を出します。

右田さん
右田さん

すごい強引ねw

タロウさん
タロウさん

自覚しとります…

 

NOI利回りの出し方

次にNOI利回りをどうやって出しているかです。

基準となるNOI利回りを決める

まず最初に基準となる利回りを決めます。

僕はCaprateMapというサイトで近隣の物件の利回りを調べ、基準となる利回りを決めています。

ただ、CaprateMapの利回りはNCF利回りです。

上述の通り、NOI利回りはNCF利回りより少し高くなります。

そこでNCF利回りに若干プラスしてNOI利回りを決めているのですが、その若干加減は今のところ手探りです。

そしてここから利回りを調整していきます。

その説明の前に、利回りと物件価値の関係を知ることが必要です。

利回りと物件価値の関係

上の方で「ド田舎のボロ物件ならば利回り15%ないと割に合わないが、都心のナイス物件ならば利回り3%でも割に合う」と書きました。

つまり、

  • 物件価値が上がると利回りは下がる
  • 物件価値が下がると利回りは上がる

ということです。

左野くん
左野くん

逆なんだ!

例えば、

  • 新宿駅徒歩1分
  • 新築
  • デザイナーズマンション
  • 利回り:3%

だとすると、

  • 新宿駅徒歩15分
  • 築30年
  • 中古マンション
  • 利回り:4%

という感じです。

右田さん
右田さん

本当にそうなの?

実際に計算式に当てはめてみましょう。

どちらも年間純利益が360万円だとすると、

  • 徒歩1分:360万円÷3%=1億2,000万円
  • 徒歩10分:360万円÷4%=9,000万円

新築徒歩1分の方が物件価値が高くなっていますよね?

価値が上がると率が下がる」というのがなかなかピンとこないと思います。

僕もこの感覚がしっくりこず、なかなか身につきませんでした。

何度も練習していると徐々に腹落ちしてきます。

タロウさん
タロウさん

僕は2カ月かかりました!

NOI利回りを調整する

さて、さきほどの基準となる利回りを決めたところに戻りましょう。

例えば、投資対象物件の近くにある利回り4%の物件を基準にしたとします。

その基準物件に比べて投資対象物件が築年が古く駅からも遠ければ、基準の利回り4%にプラスして想定NOI利回りを4.2%とします。

左野くん
左野くん

条件が悪いから減点の意味で利回りが上がると。

逆に投資対象物件の方が築浅など条件が良ければ、基準の4%からマイナスして想定利回りは3.9%みたいにします。

右田さん
右田さん

条件が良ければ加点の意味で利回りを下げるわけか。

プロの不動産鑑定士は、築年が古いのでプラス何%、利便性が高いのでマイナス何%のように、評価項目ごとに点数をつけて最終的な利回りを出します

もちろん僕にそんな知識はないので、これも手探りでやっています。

タロウさん
タロウさん

不動産鑑定士には利回りの相場観があるそうです!

 

評価額を出す

以上より、例えば

  • 年間純利益:417万円
  • 想定NOI利回り:3.7%

であれば、

評価額=年間純利益÷NOI利回り

に当てはめて、

評価額=417万円÷3.7%=1億1,270万円

この物件は安くても1億1,270万円で売れるだろう。

で、投資家の出資総額は8,000万円なので、さすがに元本割れはないだろう。

よって投資して大丈夫、と判断しています。

タロウさん
タロウさん

以上が評価額の出し方です!

 

収益還元法を使ってやっていること

僕が不動産クラファンで収益還元法を使って何をしているかと言うと、次のような流れの作業です。

1.案件を見る

業者から案件が募集されます。

  • 利回り:3.5%
  • 運用期間:12カ月
  • 募集総額:8,000万円

ここから従来は不動産情報サイトで物件の価格を調べ、「1億円で売れそうだから元本は戻ってきそうだな。よし、OK!」と判断していました。

それが現在は…

2.年間純利益を出す

まず、年間純利益(NOI)をあの手この手で算出します。

年間純利益:417万円

左野くん
左野くん

あの手この手で出すやつだね。

3.想定NOI利回りを出す

次にCaprateMapを足がかりに、物件の想定NOI利回りを出します。

想定NOI利回り:3.7%

4.物件の評価額を出す

年間純利益と想定NOI利回りが出たので、

  • 年間純利益:417万円
  • 想定NOI利回り:3.7%

これを計算式に当てはめて、

評価額=年間純利益÷想定NOI利回り

物件の評価額を出します。

417万円÷3.7%=1億1,270万円
右田さん
右田さん

収益還元法で出したよと。

5.判断する

そして、募集総額と比べ、

  • 募集総額:8,000万円
  • 物件評価額:1億1,270万円

元本割れはなさそうなのでOK!と判断します。

収益還元法を使うことで、投資判断の基準が居住用物件としての価格から収益物件としての価格に変わったということです。

タロウさん
タロウさん

不動産投資家目線での投資判断です!

収益還元法に挑戦しよう!

ここまで読んで、みなさんの頭の中に大いなる疑問が浮かんでいると思います。

お前がやってることって意味なくね?

ですよね。笑

最後にこの点について僕の考えを述べます。

 

現時点では意味がない

正直、現時点で僕が収益還元法で出している物件評価額はデタラメです。

左野くん
左野くん

爆弾発言!笑

NOIは不動産鑑定書から引用するのに、NOI利回りは引用しないとか矛盾だらけですし。

収入も経費も見逃している項目が山ほどあるはずですし。

町内会費とかインターネット契約料とか、あの業者は書いていたのに今回の業者は書いていないけれど大丈夫かな?とか 。

ぶっちゃけ毎回分からないことだらけです。

結果として僕が出している評価額は間違いなく不正確です

案件分析の記事を出すだびに、業者の方々の失笑を買っているだろうことは百も承知です。

右田さん
右田さん

自覚はあるのね。

 

それでも不動産の価値評価をすべき

ただそれでもなお、不動産の価値評価は自力ですべきだと僕は思います。

業者を理由に選ぶのは間違い

もし不動産の価値評価を放棄するならば「Rimpleだから大丈夫」といった理由で投資判断をするしかありません。

業者について詳しく調べた上で選ぶのならば、まだ良いでしょう。

しかしそれすらもせず、業界最大手だからとか東証一部だからといった理由で業者を選ぶのならば、それは投資ではなく信仰です

また「この業者は大丈夫=この業者の案件はすべて大丈夫」ではないことは、2018年にSBI-SLが証明した通りです。

ですので、「Rimpleだから大丈夫」といった投資の仕方は間違いです。

不動産の価値評価を放棄すべきではない

そもそも、不動産クラファンは匿名組合型だから物件の所有権を有しないだけで、本質は不動産投資そのものです。

であるのに対象不動産の価値評価をせずに投資するのは、京セラがどんな事業をやっているのかを知らずに京セラの株を買うようなものです。

そうは言いつつ僕自身、不動産ド素人だからと言い訳し、2カ月前まで収益還元法での物件評価から逃げていました。

しかし、必要な知識であることは間違いないので、学びから逃げるべきではないと渋々勉強を始めた次第です。笑

左野くん
左野くん

がんばれ、1年生。

 

2~3年がんばればなんとかなる!

今の僕の物件評価はズタズタのボロボロです。

でも毎月、

  • ジョイントアルファ:1件
  • Rimple:2件
  • 大家どっとこむ:2件
  • CREAL:1件
  • FANTAS:2~5件
  • ASSECLI:1件
  • その他の業者:数件から10数件

最低でも10件は案件があるので、年間120回は練習できます。

これを2~3年続ければ、年間純利益をある程度の精度で出せるようになるかも。

利回りも「恵比寿でこの物件なら3.4%」みたいな相場観が、ちょっとは身につくんじゃないかな?と。

今はボロボロですが少しずつまともになっていきたい、そしてそれは可能だと思っています。

ですので、「自分には無理…」と思っている方は、月に1案件でも良いからぜひ挑戦してほしい。

少しでも正しい投資判断ができるように、みんなで頑張りましょう!

タロウさん
タロウさん

ともに学びましょう!

コメント

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

デビュー案件

業者が運営を開始後、初めて募集する第1号案件のことを、このブログではデビュー案件と呼んでいます。

このブログが独自に使っている用語であり、一般用語ではありません。

デビュー案件は一般に安全性、利回りともに高いことが多いです。

また、運営開始直後で会員がまだ少ないため、競争率が低く投資しやすいです。

デビュー案件はおすすめだと僕は思っています。

軍用地案件

軍用地案件はソーシャルレンディングのPocket Fundingが扱っている案件です。

担保が投資用不動産として人気が高い軍用地であるため、元本をほぼ確実に回収できることから、安全性が非常に高い人気の案件です。

なぜ、軍用地案件で元本をほぼ確実に回収できるのかは、この狭いスペースでは説明できません。

3分で読めますので、こちらの記事を参照してください。

軍用地案件の安全性が高い理由

1棟アパート、1棟マンション

不動産クラウドファンディングで「1棟アパート、1棟マンション」という表現を使う場合、アパートやマンション丸々1棟が投資対象であることを表します。

逆に投資対象が部屋単位である場合は「区分マンション」という表現を使います。

(区分アパートというのは聞いたことがありません)

海外案件

ソーシャルレンディングでは投資家のお金を借りるのが海外の企業であったり、借り手が日本企業であっても資金使途が海外企業への出資であるなど、投資家のお金の最終的な行先が海外である案件を海外案件といいます。

不動産クラファンでは投資家のお金で取得するのが海外の不動産である案件を海外案件といいます。

一般に海外案件は利回りが高い一方、海外ゆえにリスクが高くなることが多いです。

投資においてリターンとリスクはワンセットであり、ハイリターン・ローリスクはありえません。

初心者は海外案件には手を出さないことを強くおすすめします。

分散投資

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分散投資とは、利用する業者や投資する案件、案件のタイプなどを集中させず、複数に分ける投資手法のことです。

例えば、ソシャレンで1つの業者だけを使っている場合、その業者が倒産するとすべての資産を失うことになります。

また、不動産クラファンで東京の物件だけに投資していると、東京の地価の下落が全投資額に影響を及ぼしますよね?

分散投資をすることで大きな被害を防ぎ、万が一の場合でも被害を小さく済ませることができます。

事故

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分配金の支払いや元本の償還が遅れたり、元本が戻ってこなくなるなどのトラブルを、このブログでは「事故」と表現しています。

業者

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングの運営会社のことを、このブログでは「業者」と呼んでいます。

FundsやCREAL、バンカーズ、いずれも業者です。

Fundsのサイトの画像

「事業者」という表現を使っているメディアもあります。

満了

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで募集額満額の応募が集まることを、このブログでは「満了」と表現しています。

募集額1億2千万円の案件で、応募が1億2千万円集まった状態が満了です。

満了のイメージ画像

「完売」という表現を使っているメディアもあります。

担保順位

1つの担保に複数の貸し手がいる場合の、貸したお金を回収する優先順位のことです。

例えば、評価額1億円の土地を担保に3者が下のように融資したとします。

担保順位 貸し手 融資額
第一順位 悪徳銀行 6千万円
第二順位 腹黒信金 2千万円
第三順位 山田さん 1千万円

借り手が返済できなくなり担保を処分するも、8千万円でしか売れなかった。

この場合、まず悪徳銀行が6千万円を回収、次に腹黒信金が2千万円を回収します。

第三順位の山田さんは1円も回収できません。

ソシャレン業者の担保順位が低い場合は注意が必要です。

源泉徴収税

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングでは、業者が20.42%の所得税を引いてから投資家に分配金を支払います。

この20.42%の所得税のことを源泉徴収税といいます。

引かれた源泉徴収税は業者が税務署に納めます。

壁芯面積

マンションの部屋の面積を測る際に、壁の中心線を基準に出した面積を壁芯面積といいます。

一方、我々が普通に使う壁の内側の線を基準に出した面積は内法面積です。

壁芯面積と内法面積の説明図

1口単位と最低口数

1口単位とは投資できる金額の単位です。

例えば1口=10万円の案件では、20万円、70万円と10万円単位で投資できます。

ですが、13万円や99万円では投資できません。

最低口数とは投資する際に最低限必要な口数です。

例えば以下の案件の場合、

  • 1口単位:1万円
  • 最低口数:2口

最低2万円から1万円単位で投資できます。

右田さん
右田さん

2万円の次は3万円だよ。

こんな感じに別ウィンドウが開き、ここで用語の解説などをします。

右下の「close」か別ウィンドウの外の部分をタップすると、別ウィンドウが閉まり記事に戻ります。

不成立

不成立とは案件の募集を行ったが、事情により案件を実行できなくなることです。

例えば、応募が最低成立金額に達しない場合、案件を実行できず不成立となります。

また、不動産クラファンで応募は順調に集まっていたものの、取得予定だった不動産に不備が見つかったため取得が中止になり、案件が不成立となることもありえます。

逆に成立は応募が集まり案件を実行できるようになることです。

最低成立金額

例えば、ソーシャルレンディングで「投資家から5千万円集めて企業に貸す」という案件があるとします。

この案件を募集して10万円しか集まらなかったら、ぜんぜん足りないので貸せませんよね?

でも、不足が数百万円ならば、その分は業者が自社で資金を出して合計5千万円とし、企業への融資を実行できるかもしれません。

そこで、業者が募集の際に「4千万円以上集まれば、満額集まらなくても不足分は自社で負担して融資を実行します」と約束します。

この場合の4千万円が最低成立金額です。

つまり、最低これだけ集まれば案件を実行しますよというラインのことです。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系の業者」とは、業者自身やその親会社などが上場企業である業者を指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと多くの投資家に認識されています。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

ソーシャルレンディングの仕組み

そして、借り手企業が支払う利息が、投資家が受け取る分配金となります。

一方で、借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこないことも。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すことを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。