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【最新】不動産BANKの評判・口コミとリスク・デメリット

【最新】不動産BANKの評判・口コミと他社との比較のタイトル画像

【2024年3月6日更新】

左野くん
左野くん

不動産BANKってどうなの?

新しい業者で投資して大丈夫か、迷いますよね?

 

そこで、ソシャレン、クラファンで1億9千万円以上を投資してきて損失ゼロの現役投資家が深掘り分析しました!

結論を先に言うと、

  • 結論:安全対策をした上で活用
  • 利回りが高い
  • リスクがある
  • 案件厳選の上で少額、分散を徹底

 

不動産BANKで投資して大丈夫か?

さっそく見ていきましょう!

タロウさん
タロウさん

ホンネで解説します!

 

 

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

不動産BANKの概要

不動産BANKの概要のタイトル画像

最初に不動産BANKの概要です。

 

基本情報

不動産バンクのサイト画像

不動産BANKの基本情報は以下の通りです。(2024年3月6日現在、利回りと運用期間は直近1年間の傾向)

サービス名 不動産BANK
運営会社 株式会社ファミリーコーポレーション
運営開始 2022年11月
累計調達額 3億7,193万円
利回り 6.0%
運用期間 11~12カ月
最低投資額 1万円

銀座に本社を置く不動産業者が運営しています。

これまでに利払いの遅れ、元本の毀損はありません。

右田さん
右田さん

投資家が被害を受けたことはないよ。

●公式サイト:不動産BANK

 

投資の仕組み

不動産BANKは不動産投資型クラウドファンディング(以下、不動産クラファン)です。

どのような投資か仕組みを説明します。

タロウさん
タロウさん

知っている方は次に飛んでください!

次に飛ぶ!

 

不動産投資型クラウドファンディングとは?

不動産クラファンは次のような仕組みの投資です。

不動産投資型クラウドファンディングの仕組み

  1. 投資家が出資する
  2. クラファン業者が不動産を取得する
  3. 家賃収入を得る
  4. 最後に不動産を売って売却益を得る
  5. 利益を投資家に分配する

1人でマンション投資できるほどのお金はない。

そこで、みんなでお金を出し合って投資するってことです。

左野くん
左野くん

共同の大家さんだね。

 

手軽にできる不動産投資

多額の資金が必要な現物不動産と違って、不動産クラファンは1万円から投資できます。

また、不動産投資では次のような作業が発生しますが、

  • 物件探し
  • 入居者探し
  • 賃貸借契約の締結
  • 月々の家賃の徴収
  • クレーム対応
  • 買い手探し
  • 売却手続き
  • etc.

不動産クラファンではすべてクラファン業者が代行してくれます。

少額からできて手間いらず。

不動産クラファンは手軽にできる不動産投資です。

タロウさん
タロウさん

不動産BANKはクラファン業者です!

 

運営会社と経営者

次に不動産BANKの運営会社と経営者についてです。

自分のお金を預ける相手になるので、詳しく解説します。

 

運営会社はファミリーコーポレーション

ファミリーコーポレーションのサイト画像

不動産BANKを運営するのはファミリーコーポレーションです。

2011年に設立された不動産会社で従業員は145名です。

会社名 株式会社ファミリーコーポレーション
代表者 冨吉 範明
所在地 東京都中央区銀座6丁目10-1
設立 2011年4月
資本金 1億円

 

ファミリーコーポレーションの経営状況

ファミリーコーポレーションの2023年8月期の売上高は189億円で、前期比7%の減収でした。

自己資本が少なく借入頼りなのが懸念点です。

とは言え、過去5年は毎年純利益を計上しています。

年度 純利益
2019年 4,264万円
2020年 5,100万円
2021年 1億9,633万円
2022年 2億8,323万円
2023年 2億5,831万円

また、決算公告を毎年出している点も好感が持てます。

ファミリーコーポレーション2023年8月度決算公告

 

ファミリーコーポレーションの事業内容

ファミリーコーポレーションの主力事業は投資用不動産の販売です。

特徴は首都圏の中古1棟アパート、マンションの販売に特化している点です。

投資用不動産のイメージ画像

首都圏1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)は底堅い賃貸ニーズがあります。

また、中古物件は新築に比べて値下がりが小さく、資産価値が落ちにくい点がメリットです。

年間200棟以上を販売しており、中古1棟物件の販売ではたびたび全国1位の実績を上げています。

海外高級不動産のイメージ画像

販売した物件の賃貸管理や、富裕層向けに海外高級不動産の販売も行っています。

右田さん
右田さん

不動産投資のお手伝い屋さんね。

 

不動産クラファンに進出

ファミリーコーポレーションは2021年5月に不動産小口化商品の販売を開始しました。

Family Asset Bankのブランドでこれまでに5案件の募集を行い、すべてが無事に運用を終了済みです。

Family Asset Bankの案件1

ただ、Family Asset Bankは手続きが書面ベースで面倒だった上に、1口50万円からと高額でした。

そこでオンラインベース1口1万円の不動産BANKを開発。

2022年11月に不動産クラファンに進出しました。

左野くん
左野くん

書面で50万より投資しやすい。

 

不動産BANKの狙いは顧客層の拡大

ファミリーコーポレーションはなぜ不動産BANKを始めたのか?

これまで同社の投資用不動産の販売は客層が限定されていました。

不動産の種類 対象客層
海外高級不動産 富裕層
中古1棟物件 高所得サラリーマン層
右田さん
右田さん

ある程度の資産がないと無理よね。

そこで、1万円から投資できる不動産BANKで一般層への顧客の拡大を狙ったのでしょう。

不動産の種類 対象客層
海外高級不動産 富裕層
中古1棟物件 高所得サラリーマン層
不動産BANK 一般層

 

経営者は冨吉範明氏

ファミリーコーポレーションの社長は冨吉範明氏です。

ファミリーコーポレーション社長 冨吉範明氏

冨吉氏は高校卒業後、創業間もなかったオープンハウスに入社しました。

同社は現在では不動産大手で東証プライム上場企業です。

オープンハウスのサイト画像

当時のオープンハウスはセンチュリー21とフランチャイズ契約を結んでいました。

冨吉氏は営業マンとして手腕を発揮し、センチュリー21で全国1位の実績を上げています。

センチュリー21のサイト画像

その後、マンション開発業者で用地仕入れを担当しましたが、リーマンショックで会社が倒産。

起業を決意した冨吉氏は2011年4月にファミリーコーポレーションを創業し、現在でも社長を務めています。

 

不動産BANKの特長

不動産BANKには特長が2つあります。

 

首都圏の中古1棟物件が投資対象

不動産BANKは投資対象を首都圏の中古1棟物件に限定しています。

中古1棟物件のイメージ画像

中古1棟物件はファミリーコーポレーションの得意分野です。

これまで高所得の個人投資家に1棟売りしていたものを、不動産BANKで小口化し多数の個人投資家に販売します。

左野くん
左野くん

高所得者向けの物件に投資できるね。

 

利回りが6%以上

不動産BANKは利回りを6%以上としています。

不動産BANKの利回り

他社と比べて高水準です。

 

募集状況

不動産BANKの募集状況を見ていきます。(オンライン化前のFamily Asset Bankシリーズの実績を除く、以下同)

 

募集実績

最初に募集実績です。(2024年上期は2月募集分まで、以下同)

不動産BANKの募集額のグラフ

期間 案件数 募集額
2022年下期 1件 5,000万円
2023年上期 4件 1億6,400万円
2023年下期 3件 1億4,700万円
2024年上期 1件 2,750万円

運営開始が2022年11月なので、2022年下期は1案件だけでした。

2023年以降は半期ごとに1億5千万円前後を募集しています。

 

募集頻度と1回あたり募集額

次に月平均の募集回数と1回あたりの募集額です。

不動産BANKの月平均募集回数と1回あたりの募集額

期間 月平均募集回数 1回あたり募集額
2022年下期 0.5回 5,000万円
2023年上期 0.7回 4,100万円
2023年下期 0.5回 4,900万円
2024年上期 0.5回 2,750万円

現状では1~2カ月に1回の募集ペースです。

回数、金額ともに増えていくことを期待します。

右田さん
右田さん

ドンドン募集してね!

 

償還実績

投資家のお金はちゃんと戻ってきているか?

償還実績を見てみましょう。(2024年3月6日現在)

不動産BANKの償還実績

区分 金額 構成比
累計調達額 3億7,193万円 100%
内、償還済み 1億1,100万円 29.8%
内、運用中 2億6,093万円 70.2%

2022年11月に運営を始めたばかりで、多くの案件がまだ運用中です。

このため、償還率は低い水準にとどまっています。

 

利回りと運用期間

次は直近1年間(2023年3月~2024年2月)に募集された案件の利回りと運用期間です。

 

利回り

これまでに募集された案件の利回りはすべて6%です。

不動産BANKの利回りの分布

利回り 案件数 構成比
6%台 6件 100%

不動産BANKのサイトには「利回り6%以上の不動産投資」と書かれています。

不動産BANKの利回り

利回りが6%を切る可能性は低いでしょう。

 

平均利回りの推移

次に平均利回りの推移です。

不動産BANKの平均利回りの推移

期間 平均利回り
2022年下期 6.0%
2023年上期 6.0%
2023年下期 6.0%
2024年上期 6.0%

運営開始以来すべての案件で利回りは6%です。

左野くん
左野くん

6%キープはうれしい!

 

運用期間

運用期間は最短11カ月、最長12カ月、平均11.8カ月でした。

不動産BANKの運用期間の分布

運用期間 案件数 構成比
7~12カ月 6件 100%

運用期間が短いほどリスクは低くなります。

1年を超えていないので安全性は比較的高いといえるでしょう。

 

手数料

不動産BANKの手数料は以下の通りです。

項目 金額
会員登録 無料
口座維持 無料
投資申込 無料
退会 無料
入金時の振込手数料 投資家負担
出金時の振込手数料 出金先 手数料
GMO銀行 無料
他行 145円

入金、出金ともに振込手数料は投資家負担です。

ただし、不動産BANKの口座はGMOあおぞらネット銀行です。

なので、

GMOあおぞらネット銀行からの振込

  • GMO銀行の口座を作る
    • 入金:GMO銀行の口座から入金
    • 出金:自分の口座をGMO銀行の口座で登録

とすれば、入出金ともに手数料は無料になります。

右田さん
右田さん

タダが一番だよね。

●公式サイト:不動産BANK

不動産BANKのデメリットとリスク

不動産BANKのデメリットのタイトル画像

それでは、不動産BANKのデメリットとリスクを解説します。

良くない部分をしっかり理解してください。

 

元本と利益の保証がない

元利保証ではない

賃貸で利益が出なければ分配金は支払われません。

また、物件が売却できず元本が戻ってこない可能性もあります。

不動産BANKの元本保証に関するFAQ

リスクゼロの美味しい儲け話ではないことは理解しておきましょう。

左野くん
左野くん

他の業者も同じだよ。

 

不動産BANKサイトの記載内容に疑問

なお、不動産BANKのサイトには「不動産BANKは預金に近しい安全性」と書かれています。

不動産BANKサイトの表示1

しかし、預金には1千万円までの預金保険制度があります。

元本保証のない不動産クラファンと近い安全性ではありません。

これは事実に反する内容です。

「近しい」は「親しい」の意味なので日本語としても間違いです。

 

また、「ローリスク・ハイリターンを実現」とし、理由を図で示していますが。

不動産BANKサイトの表示2

リスクが預金や年金と同レベルとするのは無理がありすぎます。

 

また、リターンはFXや先物取引並みに高いのでしょうか?

不動産BANKサイトの表示3

そもそも、不動産BANKの投資対象は国内不動産です。

なのになぜ国内不動産よりも利回りが高いのか疑問です。

 

以上よりローリスク・ハイリターンは事実に反すると考えます。

タロウさん
タロウさん

さすがにマズイです!

 

途中解約は不可

途中解約について不動産BANKのFAQには次のように書かれています。

不動産BANKの途中解約に関するFAQ

  • やむを得ない事由が存在する場合に契約の解除が可能
  • 解約事由によっては不可

このような表現は他社でもよくありますが、個人的理由での解約はほとんど認められません。

途中解約はできないつもりで投資しましょう。

右田さん
右田さん

他の業者も同じだよ。

 

運営会社が非上場企業

不動産BANKを運営するファミリーコーポレーションは非上場企業です。

上場企業に比べて信用面で劣ります。

ファミリーコーポレーションのサイト画像

また、詳細な経営数値が公表されません。

気がついたら倒産しかけ!といったことがないように、同社の動向は常にチェックしましょう。

 

信託保全の効果は限定的

不動産BANKは安全性の高い信託保全を採用しています。

しかし、その効果は限定的です。

以下、少し長くなりますが詳しく解説します。

 

デポジット口座方式

ソシャレン、クラファン業者にはデポジット口座方式を採用しているところがあります。

分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要な時に引き出します。

デポジット口座

さて、多くの業者ではデポジット口座内の投資家の資産を、業者の資産とは別の銀行口座で保管しています。

そして「分別管理なので安全です!」とアピールしていますが、これは不正確です。

左野くん
左野くん

なんで?

 

普通の銀行での分別管理は安全ではない

みずほや三井住友など普通の銀行を使った分別管理の場合、投資家用口座の通帳と印鑑は業者が保管しています。

なので、業者が通帳と印鑑を持って銀行に行けば好きなように引き出せるのです。

 

また、普通の銀行を使った分別管理では、デポジット口座内の資産が名目上は業者の資産となります。

このため、仮に業者が倒産すると分別管理された投資家の資産は破産管財人に差し押さえされるのです。

右田さん
右田さん

ぜんぜん安全じゃないじゃん!

 

信託保全で安全性向上

一方、投資家の資産を普通の銀行ではなく信託銀行での分別管理、つまり信託保全にすると話は変わります。

信託保全では弁護士などが投資家の代理を務める受益者代理人に指名されます。

受益者代理人は定期的に口座内の資産状況をチェックするため、業者が勝手に引き出すことができなくなるのです。

 

また、業者が倒産した場合でも、破産管財人は信託保全された資産は差し押さえできません

不動産BANKは投資家の資産を信託保全しているので、他の業者に比べて安全性が高いです。

左野くん
左野くん

だったらメリットじゃん?

 

信託保全の対象はデポジット口座だけ

問題は信託保全の対象がデポジット口座内の資産だけである点です。

デポジット口座に何百万円もずっと置きっぱなしにしませんよね?

信託保全されるのはデポジット口座内のわずかな金額だけ。

安全性は高いですがそこまで大きな効果はないかなと。

右田さん
右田さん

ま、マイナスではないし。

 

元本が保全されるのではない

なお、不動産BANKのサイトには次のように書かれています。

出資者様からお預かりする未投資資金を信託銀行にて分別管理を実施し、運営会社の資産と明確に分けております。
この方式は、大手の証券会社や信託銀行でも採用されており、仮に運営会社が破綻した場合も、出資者様の預け入れ資産はそのまま返還されるという特徴があります。

前半に書かれている通り、信託保全されるのはデポジット口座内の未投資資金だけです。

後半に「預け入れ資産はそのまま返還される」とありますが、預け入れ資産はデポジット口座内の未投資資金を指します。

未投資資金が戻ってくるだけで、投資した元本が戻ってくるわけではない点に注意です。

タロウさん
タロウさん

元本保証ではありません!

 

劣後出資比率が低い

劣後出資比率が高いほど安全

出資総額に占める業者分の比率を劣後出資比率といいます。

下の例では劣後出資比率は20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円 100%

ここでは説明を省きますが、劣後出資比率が高いほど安全だと考えてください。

左野くん
左野くん

数字が大きいほど安全だよ。

 

不動産BANKの劣後出資比率は6~10%

不動産BANKの劣後出資比率は6~10%です。

20%や30%の業者も少なくないので、不動産BANKの水準は他社に比べて低いです。

 

投資判断が難しい

不動産クラファンの投資対象は区分マンションが主流です。

1棟物件、特に郊外の1棟アパートは多くありません。

中古1棟物件のイメージ画像

慣れていない投資家が多く、案件分析、投資判断が難しいでしょう。

 

出金手数料が有料

不動産BANKは入金だけでなく出金手数料も有料です。

ただし、出金先となる自分の口座がGMOあおぞらネット銀行であれば出金手数料は無料になります。

出金先の口座 出金手数料
GMOあおぞらネット銀行 無料
他の銀行 145円

会員登録する際にGMO銀行で登録しましょう。

 

分配は満期一括

分配金の支払いは運用終了後の満期一括です。

儲かってる実感がないので、ちょっとさびしいかも?

タロウさん
タロウさん

受け取る額は同じです!

 

郵送での会員登録が面倒

どの業者も同じですが、会員登録で本人確認をスマホで行わなかった場合、本人確認ハガキが自宅に届きます。

不動産BANKではこのハガキが本人限定受取郵便で届くようです。

不動産BANKのFAQ2

留守中に家族に受け取ってもらえないので面倒です。

もちろん、スマホで本人確認をすれば問題ありません。

タロウさん
タロウさん

ここまでデメリットでした!

●公式サイト:不動産BANK

不動産BANKのメリットと特長

不動産BANKのメリットのタイトル画像

次は不動産BANKのメリットと特長です。

 

セイムボート出資方式を採用

投資家だけでの投資はリスキー

投資家だけで3,000万円を出資してマンションを取得したとします。

物件の売却はクラファン業者が担当しますが、もし2,500万円でしか売れなかったら?

投資家だけでの出資の場合

投資家は500万円の損失ですが、クラファン業者は無キズですよね。

物件の買い手と結託して不当に安く売ったかもしれません。

左野くん
左野くん

見えないところでやりたい放題!

このように投資家だけで出資するのはリスクが高いです。

 

クラファン業者も出資する

そこで不動産クラファンでは業者も出資します。

下の例では投資家2,400万円、業者600万円を出資してマンションを取得です。

業者も出資する場合

こうすればマンションの売値が安いと業者も損をするので、高く売ろうと頑張りますよね?

右田さん
右田さん

高く売れると業者も儲かるし。

 

セイムボート出資方式で安全性向上

このように投資家と業者が一緒に出資することをセイムボート出資方式といいます。

不動産BANKはセイムボート出資方式を採用しているので安全性が向上します。

 

優先劣後出資方式を採用

投資家分を優先して償還

とは言え、業者が頑張っても2,500万円でしか売れないこともあるでしょう。

この場合、売却で得られた2,500万円はまず最初に投資家分の償還にあてられます。

優先劣後出資方式

業者が受け取るのは残った100万円だけです。

出資者 出資額 返済額
投資家 2,400万円 2,400万円
業者 600万円 100万円
タロウさん
タロウさん

損失の500万円は業者がかぶります!

 

優先劣後出資方式で安全性向上

このように

  • 投資家分の償還が優先され
  • 業者分の償還が後回し(劣後)にされる

出資の仕方を優先劣後出資方式といいます。

不動産BANKは優先劣後出資方式を採用しているので安全性が向上します。

 

利回りが高い

不動産BANKの利回りは6%です。

不動産BANKの利回り

他の業者と比較しても十分に高い水準です。

 

運用期間が長くない

不動産BANKの運用期間は10~12カ月です。

不動産BANKの運用期間

運用期間が長くないので安全性が向上します。

左野くん
左野くん

短いほど安全だよ。

 

首都圏の1都3県に特化

不動産BANKの投資対象は所在地を首都圏の1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)に特化しています。

物件所在地の地図

不動産需要が高いエリアなので売却しやすい=元本が戻ってきやすいです。

右田さん
右田さん

投資したお金が戻ってきやすい!

 

すでに実績がある

不動産BANKは2022年11月に運営を始めたばかりです。

しかし、すでに一定の運用実績があります。

 

Family Asset Bank

ファミリーコーポレーションは不動産BANKの前に不動産特定共同事業の商品を販売しています。

それが申し込みなどを書面で行うFamily Asset Bankです。

商品 手続き
Family Asset Bank 書面ベース
不動産BANK オンラインベース

Family Asset Bankの案件1

これまでに5件の募集が行われ、すでに運用が終了し投資家に元本が償還されています。

案件 募集時期 募集額
第1号 2021年3月 2,100万円
第2号 2021年6月 2,150万円
第3号 2021年10月 3,400万円
第4号 2021年11月 3,150万円
第5号 2022年1月 1,200万円
合計 1億2,000万円

 

Funvest

もう一つはソーシャルレンディングのFunvestでの募集です。

Funvestのサイト画像

これまでにファミリーコーポレーションを借り手とする案件が何度も募集されており、償還の遅れは一度もありません。

 

クラファンの運用実績は豊富

このようにファミリーコーポレーションはクラウドファンディングの豊富な運用実績を持っています。

決してゼロスタートで不動産BANKをやっているのではありません。

タロウさん
タロウさん

経験を積んだ上で始めています!

 

投資しやすい

不動産BANKはまだ会員が少ないです。

募集開始と同時の応募でほぼ確実に投資できます。

投資しやすい今のうちに投資しちゃいましょう。

左野くん
左野くん

投資しやすいのは助かる。

 

手軽に投資できる

不動産BANKは次の2つの点でも投資しやすいです。

  • 1万円から投資できる
  • 手間がかからない

少額から投資でき、入金したあとは戻ってくるまで完全放置。

不動産BANKは少額、手間いらずで手軽にできる投資です。

 

事前入金方式ではない

事前入金方式の業者の場合、次のような問題が起こります。

  1. 事前に入金した
  2. クリック合戦で投資できなかった
  3. デポジット口座で資金が寝る
  4. 引き出すには手数料がかかる
右田さん
右田さん

踏んだり蹴ったり…

不動産BANKは投資できることが決まってからの入金です。

事前入金ではないので資金が寝る心配はありません。

タロウさん
タロウさん

ここまでメリットでした!

●公式サイト:不動産BANK

不動産BANKの評判と口コミ

不動産BANKの評判と口コミのタイトル画像

不動産BANKに関するTwitterでの評判、口コミを紹介します。

運営開始からあまり経っていないので、まだ口コミは少ないです。

 

悪い評判と口コミ

運営開始初期は事務面がお粗末だった

不動産バンクのスタート時からすべて投資してますが、初めのうちは連絡の不足や事務面の不備などお粗末目白押しでした。
ただ、業者自体は優良で人気化すると予想してました

確かに初期は募集途中で案件が消えたりドタバタしてました。

今はそういうことはなさそうです。

 

早期償還になることがある

不動産BANKから早期償還の連絡が来た。
だいたいでいいから償還予定日も知らせてもらえると計画がたてやすい。

 

良い評判と口コミ

投資できた

不動産BANKに10万円投資しました。
分配は来年ですが今から楽しみ~

 

対応が良い

不動産バンク、ファンド情報の不備について指摘したら速攻で動いてくれた
振込期限も前回より配慮されてる
タロウさん
タロウさん

新しいツイートが出たら追加します!

●公式サイト:不動産BANK

不動産BANKの注意点と対策

不動産BANKの注意点と対策のタイトル画像

僕が考える不動産BANKで投資する際の注意点と対策です。

 

運営業者にリスクがある

運営業者のファミリーコーポレーションにリスクがあることは認識しておきましょう。

  • 非上場企業
  • 詳細な経営状態が見えない
  • 自己資本比率10%

決してファミリーコーポレーションがダメという意味ではありません。

決算短信しか公開されていないので、経営状態が見えず安全だと判断できない

非上場の業者に共通のリスクです。

 

少額での分散投資を徹底する

とは言え、利回り6%は魅力的ですよね?

左野くん
左野くん

ぶっちゃけ、投資したい!

そこで、僕が考える対策です。

  • 案件をしっかり選ぶ
  • 少額で投資する
  • 案件を分散させる

まず、案件の説明を面倒がらずにちゃんと読む

その上で良い案件をしっかり選び、1案件への投資額は少額で、複数の案件に分散させる。

被害に遭う可能性を前提に、被害を小さくすることをおすすめします。

 

他の業者も利用する

ただ、そうすると全体の投資額を増やすことができません。

なので、不動産BANK以外の業者も合わせて使うのがオススメです。

業者を増やせば投資のチャンスも増えますし、分散投資でリスクも下がります。

右田さん
右田さん

分散は投資の基本だよ。

 

僕はこれまで100社以上で会員登録しており、常に20社以上の業者で投資しています。

分散投資の事例

 

おすすめの業者はこちらの記事で紹介しています。

【2024年4月更新】不動産クラウドファンディングおすすめ9社
【2024年4月1日更新】「どの業者が良いか分からない!」という方へ。累計投資額2億円の現役投資家が信頼性、安全性などを5段階で評価しオススメの不動産投資型クラウドファンディング(不動産クラファン)を紹介します。
【2024年4月更新】ソーシャルレンディングおすすめ厳選8社
【2024年4月1日更新】「どの業者が良いか分からない!」という方へ。ソシャレンと不動産クラファンで累計投資2億円の現役投資家が信頼性、安全性など5段階評価し、初心者にオススメのソーシャルレンディング業者を紹介します。

 

こちらの記事ではソシャレン、クラファンの全業者をリストアップしています。

ソーシャルレンディング・不動産クラファン全123業者の一覧
【2024年4月1日更新】全123業者(ソーシャルレンディング24社、不動産投資型クラウドファンディング90社、その他のクラファン9社)の一覧リストです。見落としがないかのチェックに活用してください。
タロウさん
タロウさん

使う業者を増やしましょう!

●公式サイト:不動産BANK

不動産BANKでの僕の投資実績

不動産BANKでの僕の投資実績のタイトル画像

不動産BANKでの僕の投資実績を公開します。

 

僕の投資実績

僕はまだ不動産BANKで投資したことはありません。

左野くん
左野くん

なにゆえ?

僕は異常なまでに安全最優先で、最近の投資先は大半が上場企業系の業者です。

不動産BANKに限らず、少しでもリスクが見えたらスルーしています。

上場企業系の利回り

もちろん、安全重視の結果、3%台の低利回り案件が中心です。

右田さん
右田さん

利回りを捨てるわけね。

 

自分の投資スタイルに合わせて判断を

ただ、僕みたいに安全のために利回りを捨てる人って少数派だと思います。

やっぱり、6%を見ると欲しくなるのが人情じゃないですか?

不動産BANKの利回り

なので、安全優先で利回りを捨てるのか、リスクテイクして高利回りを取りにいくのか。

自分の投資スタイルに合わせて判断するのが良いと思います。

ただし、6%を取りにいく場合でも、少額、分散は徹底しましょう。

タロウさん
タロウさん

最低限の安全対策です!

●公式サイト:不動産BANK

不動産BANKの会員登録の注意点

不動産BANKの会員登録の注意点のタイトル画像

不動産BANKで会員登録する際に注意すべきことを、要点に絞って解説します。

 

会員登録のポイント

条件

  • 20歳未満は登録不可
  • 法人での登録も可

 

手続きの流れ

  • 他の業者と同じ流れ
  • 本人確認をスマホでするeKYCに対応
    1. 審査終了後、メールが届く
    2. ログイン → マイページ
    3. メールに書かれている本人確認コードを入力
    4. 会員登録完了
  • 画像アップロードでの会員登録も可
    1. 審査終了後、ハガキが届く
    2. ログイン → マイページ
    3. ハガキに書かれている本人確認コードを入力
    4. 会員登録完了

 

本人確認書類として使えるもの

  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • 住民基本台帳カード
  • パスポート(eKYCでは利用不可)
  • 運転経歴証明書
  • マイナンバーカード
  • 特別永住者証明書
  • 在留カード

 

マイナンバーの扱い

  • マイナンバーの登録が必要
    • 会員登録が完了してから提出
  • マイページから以下のいずれかをアップロード
    • 個人番号通知カード
    • マイナンバーカード
    • 住民票
    • 住民票記載事項証明書

 

提携銀行

  • GMOあおぞらネット銀行
  • 同行から振り込めば振込手数料が無料
  • 自分の口座を同行で登録すれば出金手数料無料
    • 他行の場合は145円

 

登録完了までの所要日数の目安

  • eKYCの場合:1〜2営業日
  • ハガキの場合:1週間程度

 

会員登録の注意点

本人確認の注意

  • 本人確認書類に記載の住所は現住所と一致する必要がある
  • eKYCで健康保険証を本人確認書類とした場合、メールは届かずハガキが届く

 

入金時の注意

  • 会員登録時に登録した口座以外からでも可
  • ただし、本人名義の口座からに限る
タロウさん
タロウさん

会員登録の注意点でした!

●公式サイト:不動産BANK

不動産BANKのまとめ

不動産BANKのまとめのタイトル画像

最後に不動産BANKの要点をまとめます。

 

不動産BANKの要点

要点は以下の通りです。

  • 主なデメリット
    • 運営会社が非上場企業
    • 投資判断が難しい
  • 主なメリット
    • 利回りが高い
    • 首都圏の1都3県に特化
    • 投資しやすい
  • 注意点と対策
    • 非上場なのでリスクあり
    • 案件厳選、少額、分散を徹底
    • 他の業者も利用

 

リスクコントロールの上で高利回り狙い!

不動産バンクのサイト画像

利回り不動産の魅力は利回りの高さ投資のしやすさです。

利回り6%で投資しやすい。

そりゃ、手を出したくなるのが人情ってもんですよね?

不動産BANKの案件1

 

一方で運営会社が非上場なのでリスクがある。

ではどうするか?

リスクをコントロールするしかありません。

不動産BANKの投資対象物件

 

まず、しっかり調べてリスクが低そうな案件を選ぶ

元本毀損しても致命的ダメージを負わないように、1案件あたりの投資額を少なくする。

他の業者も使って分散投資する。

  • しっかり調べて案件を厳選
  • ドカッといかずに少額投資
  • 案件も業者も分散を徹底

 

厳選、少額、分散。

投資の基本を徹底することでリスクコントロール

その上で利回り6%を狙う

不動産BANKの案件2

 

リスクテイクして6%を取りにいく以上、リスク対策は必須

リスクをコントロールした上で、不動産BANKでお金を増やしましょう!

→ 不動産BANKで会員登録する(無料)

タロウさん
タロウさん

投資しやすい今のうちに!

 

コメント

途中解約

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングでは投資を行う期間、言い換えると、業者にお金を渡して戻ってくるまでの期間が事前に決まっています。

その期間の途中で契約を破棄し、お金を返してもらうのが途中解約です。

ソシャレン、クラファンともにほとんどの業者で途中解約は認められていません。

途中解約ができるのは大家どっとこむなどごく一部です。

基本的に運用期間が終わるまでお金は戻ってこないと考えてください。

繰り上げ当選

抽選方式の案件で業者が当選者に連絡し、入金をお願いした。

ところが、3人の当選者が気が変わって入金しなかったため、合計400万円が浮いてしまった。

この場合、多くの業者では再抽選を実施し、400万円分の投資家を新たに当選とします。

これが繰り上げ当選です。

なお、繰り上げ当選では応募額の一部だけが当選の部分当選になる場合があります。

当選者 応募額 当選額
山田さん 150万円 150万円
田中さん 200万円 200万円
中山さん 100万円 50万円
合計 400万円

 

途中解約

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングでは投資を行う期間、言い換えると、業者にお金を渡して戻ってくるまでの期間が事前に決まっています。

その期間の途中で契約を破棄し、お金を返してもらうのが途中解約です。

ソシャレン、クラファンともにほとんどの業者で途中解約は認められていません。

途中解約ができるのは大家どっとこむなどごく一部です。

基本的に運用期間が終わるまでお金は戻ってこないと考えてください。

キャンペーン

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングでは、投資額などに応じてプレゼントなどがもらえるキャンペーンを業者が開催することがあります。

例えば次のようなものです。

  • 会員登録でアマゾンギフト券1,000円分プレゼント
  • 10万円以上の投資で投資額の1%分のアマゾンギフト券を贈呈
  • 投資した人の中から抽選で50名に高級焼肉セットをプレゼント

最新のキャンペーン情報は下記記事にまとめています。

最新のキャンペーン情報

デビュー案件

業者が運営を開始後、初めて募集する第1号案件のことを、このブログではデビュー案件と呼んでいます。

このブログが独自に使っている用語であり、一般用語ではありません。

デビュー案件は一般に安全性、利回りともに高いことが多いです。

また、運営開始直後で会員がまだ少ないため、競争率が低く投資しやすいです。

デビュー案件はおすすめだと僕は思っています。

軍用地案件

軍用地案件はソーシャルレンディングのPocket Fundingが扱っている案件です。

担保が投資用不動産として人気が高い軍用地であるため、元本をほぼ確実に回収できることから、安全性が非常に高い人気の案件です。

なぜ、軍用地案件で元本をほぼ確実に回収できるのかは、この狭いスペースでは説明できません。

3分で読めますので、こちらの記事を参照してください。

軍用地案件の安全性が高い理由

1棟アパート、1棟マンション

不動産クラウドファンディングで「1棟アパート、1棟マンション」という表現を使う場合、アパートやマンション丸々1棟が投資対象であることを表します。

逆に投資対象が部屋単位である場合は「区分マンション」という表現を使います。

(区分アパートというのは聞いたことがありません)

海外案件

ソーシャルレンディングでは投資家のお金を借りるのが海外の企業であったり、借り手が日本企業であっても資金使途が海外企業への出資であるなど、投資家のお金の最終的な行先が海外である案件を海外案件といいます。

不動産クラファンでは投資家のお金で取得するのが海外の不動産である案件を海外案件といいます。

一般に海外案件は利回りが高い一方、海外ゆえにリスクが高くなることが多いです。

投資においてリターンとリスクはワンセットであり、ハイリターン・ローリスクはありえません。

初心者は海外案件には手を出さないことを強くおすすめします。

分散投資

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分散投資とは、利用する業者や投資する案件、案件のタイプなどを集中させず、複数に分ける投資手法のことです。

例えば、ソシャレンで1つの業者だけを使っている場合、その業者が倒産するとすべての資産を失うことになります。

また、不動産クラファンで東京の物件だけに投資していると、東京の地価の下落が全投資額に影響を及ぼしますよね?

分散投資をすることで大きな被害を防ぎ、万が一の場合でも被害を小さく済ませることができます。

事故

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分配金の支払いや元本の償還が遅れたり、元本が戻ってこなくなるなどのトラブルを、このブログでは「事故」と表現しています。

業者

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングの運営会社のことを、このブログでは「業者」と呼んでいます。

FundsやCREAL、バンカーズ、いずれも業者です。

Fundsのサイトの画像

「事業者」という表現を使っているメディアもあります。

満了

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで募集額満額の応募が集まることを、このブログでは「満了」と表現しています。

募集額1億2千万円の案件で、応募が1億2千万円集まった状態が満了です。

満了のイメージ画像

「完売」という表現を使っているメディアもあります。

担保順位

1つの担保に複数の貸し手がいる場合の、貸したお金を回収する優先順位のことです。

例えば、評価額1億円の土地を担保に3者が下のように融資したとします。

担保順位 貸し手 融資額
第一順位 悪徳銀行 6千万円
第二順位 腹黒信金 2千万円
第三順位 山田さん 1千万円

借り手が返済できなくなり担保を処分するも、8千万円でしか売れなかった。

この場合、まず悪徳銀行が6千万円を回収、次に腹黒信金が2千万円を回収します。

第三順位の山田さんは1円も回収できません。

ソシャレン業者の担保順位が低い場合は注意が必要です。

源泉徴収税

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングでは、業者が20.42%の所得税を引いてから投資家に分配金を支払います。

この20.42%の所得税のことを源泉徴収税といいます。

引かれた源泉徴収税は業者が税務署に納めます。

壁芯面積

マンションの部屋の面積を測る際に、壁の中心線を基準に出した面積を壁芯面積といいます。

一方、我々が普通に使う壁の内側の線を基準に出した面積は内法面積です。

壁芯面積と内法面積の説明図

1口単位と最低口数

1口単位とは投資できる金額の単位です。

例えば1口=10万円の案件では、20万円、70万円と10万円単位で投資できます。

ですが、13万円や99万円では投資できません。

最低口数とは投資する際に最低限必要な口数です。

例えば以下の案件の場合、

  • 1口単位:1万円
  • 最低口数:2口

最低2万円から1万円単位で投資できます。

右田さん
右田さん

2万円の次は3万円だよ。

こんな感じに別ウィンドウが開き、ここで用語の解説などをします。

右下の「close」か別ウィンドウの外の部分をタップすると、別ウィンドウが閉まり記事に戻ります。

不成立

不成立とは案件の募集を行ったが、事情により案件を実行できなくなることです。

例えば、応募が最低成立金額に達しない場合、案件を実行できず不成立となります。

また、不動産クラファンで応募は順調に集まっていたものの、取得予定だった不動産に不備が見つかったため取得が中止になり、案件が不成立となることもありえます。

逆に成立は応募が集まり案件を実行できるようになることです。

最低成立金額

例えば、ソーシャルレンディングで「投資家から5千万円集めて企業に貸す」という案件があるとします。

この案件を募集して10万円しか集まらなかったら、ぜんぜん足りないので貸せませんよね?

でも、不足が数百万円ならば、その分は業者が自社で資金を出して合計5千万円とし、企業への融資を実行できるかもしれません。

そこで、業者が募集の際に「4千万円以上集まれば、満額集まらなくても不足分は自社で負担して融資を実行します」と約束します。

この場合の4千万円が最低成立金額です。

つまり、最低これだけ集まれば案件を実行しますよというラインのことです。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系の業者」とは、業者自身やその親会社などが上場企業である業者を指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと多くの投資家に認識されています。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

ソーシャルレンディングの仕組み

そして、借り手企業が支払う利息が、投資家が受け取る分配金となります。

一方で、借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこないことも。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すこと、業者から投資家に元本が戻ってくることを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。