グリーンインフラレンディングと親会社のJCサービスを巡る一連の騒動。
JCサービス子会社のJC証券による細野豪志議員への5千万円貸付は、同社の取締役会で正式決定を受けたものとされてきました。
ところが、実際には取締役会は開催されず、議事録はあとになって偽造された疑いが出てきました。
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これまでの経緯
事件の経緯を簡単に振り返ります。
昨年の衆議院選挙期間中に、JC証券が細野議員に5千万円を貸し付けていました。
ところが、細野氏は公職選挙法に基づく報告を行っておらず、資産報告書にも当初は記載していませんでした。
また、貸し付けられた5千万円は親会社のJCサービスから増資資金としてJCサービスに渡った2億5千万円から出たものであることが判明しています。
さらに、子会社グリーンインフラレンディングからJCサービスに融資された資金が、投資家への説明とは異なる目的で使われた疑いで、証券取引等監視委員会が調査を進めています。
貸付は取締役会で決めた?
さて、細野議員への貸付ですがJC証券の取締役会で決定したとされてきました。
そして、取締役会の議事録には次のような記載があったと、朝日新聞の記事で報道されています。
- 役員からは「趣旨が不明」「選挙工作資金のように疑われる」との批判が出た。
- しかし、当時、JC証券代表取締役会長であった中久保正己氏(JCサービスとグリーンインフラレンディングの社長)は「しっかりした人だから問題ないと思った」と語り、貸付が決定された。
出典:「選挙資金と疑われる」細野氏に提供した証券会社で批判(朝日新聞6月27日3時1分付)
貸付決定の是非は別として、貸付は取締役会で決定され、その際の議事録も残されていたとされていたのです。
NHKニュースの報道
これに対する疑惑が今日のNHKニュースで伝えられました。
細野氏への融資決定の議事録偽造か 取締役会開かれず(7月5日20時16分)
内容をまとめます。
- JC証券は昨年10月14日に開いた取締役会で細野氏への貸付を正式に決めたとしていた。
- また、その際の議事録も作成していた。
- ところが、取締役会は実際には開かれておらず、議事録はあとになって偽造された疑いがあることが、関係者への取材で分かった。
- NHKの取材に対し、証券会社の関係者は「開かれていない取締役会の議事録に役員の印鑑が勝手に押されていた」と証言した。
- また、証券会社は「議事録については、お答えできない」と回答した。
グリフラ投資家がお気の毒
NHK報道が正しければの話ですが。
あたかも取締役会で正式決定したかのように議事録を偽造した。
しかも、役員の印鑑を勝手に押していた。
細野氏への貸付を主導したのは社長の中久保氏ですから、この偽装工作も中久保氏が行ったと判断せざるを得ないでしょう。
これが事実であればですが、こんな社長が経営するグリーンインフラレンディングに投資した方々は、運が悪かったというか、お気の毒としか言いようがありません。
真実が一刻も早く解明されることを期待します。
事件の詳しい経緯、一連のマスコミ報道については、下記の記事をご参照ください。
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