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バンカーズの診療・介護報酬債権担保融資案件をやさしく解説

第1号案件から大人気のソーシャルレンディング「バンカーズ」。

第2号案件は「バンカーズ地域医療機関支援・商業手形ファンド第1号」です。

この第2号案件には2つの案件が含まれます。

その内の1つが「診療・介護報酬債権担保融資案件(以下、診療報酬案件)」です。

これ、複雑で分かりにくいですよね?

左野くん
左野くん

そもそも名前が長い…

右田さん
右田さん

漢字ばっかでお経みたいw

今後もバンカーズで出てくるであろう診療報酬案件。

やさしく解説しますので、ぜひ理解してください。

タロウさん
タロウさん

超初心者向けに解説します!

 

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億3千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

診療・介護報酬債権担保融資案件の解説

それでは、一番最初の入り口から解説を始めます。

 

診療・介護報酬の仕組み

医療や介護サービスを受けた際に支払う診察料などを「診療報酬」「介護報酬」と呼びます。

以下、文字数を減らすために診療報酬に絞って説明しますが、介護報酬についても同様です。

診療報酬の一部は患者が負担します。

左野くん
左野くん

3割負担とかのことだよね。

そして、7割など残りの分は社会保険や国民健康保険(以下、社保国保)が支払います。

 

社保国保からの支払いは2~3カ月後

診療報酬の内、患者負担分は基本的に診療時に支払われます。

これに対して社保国保分は、診療の翌月に1カ月分をまとめて社保国保に請求します。

そして、それから社保国保内で手続きが進められます。

このため、社保国保から病院に診療報酬が支払われるのは診療の2~3カ月後です。

右田さん
右田さん

病院は困るんじゃない?

 

医療機関で資金需要の発生

社保国保からお金が入るのは2カ月後。

だからと言って、医師や看護師に「給料、2カ月後でヨロ!」とは言えませんよね?笑

このため、資金繰りに余裕がない病院では、社保国保の支払いが入るまでのつなぎ資金が必要になります。

そこで、銀行やノンバンクなどの金融機関から病院が融資を受けるケースが出てくるのです。

タロウさん
タロウさん

第2号案件ではノンバンクです!

 

診療報酬債権担保融資

さて、銀行にせよノンバンクにせよ、融資にあたっては担保(借金の方)を取ります。

ソーシャルレンディングでよく出てくるのは不動産ですよね。

  1. 不動産を担保に
  2. お金を貸す

これに対して診療報酬案件では、診療報酬を受け取る権利を担保にお金を貸します。

例えば、ノンバンクが、

  1. 社保国保から100万円の診療報酬を受け取る権利を担保に
  2. 病院に100万円を貸す

みたいなイメージです。

不動産と同じように「診療報酬を受け取る権利」に担保価値を認めるってことです。

つまり、診療報酬債権担保融資とは、

  1. 診療報酬を
  2. 受け取る権利(債権)を
  3. 担保に
  4. お金を貸す(融資する)

ことです。

診療報酬債権担保融資」と、4つに切り分けて理解してください。

左野くん
左野くん

やっと分かった。

 

ノンバンクが譲渡担保を設定

病院に融資するにあたって、ノンバンクが診療報酬債権を担保に取るのですが。

担保には質権や抵当権などいくつかのタイプがあります。

バンカーズの第2号案件では、譲渡担保というタイプの担保が使われました。

譲渡担保を設定すると、

  1. 担保の所有権が
  2. 債務者(借りる人)から
  3. 債権者(貸す人)に移動

します。

第2号案件ですと、

  1. 診療報酬債権の所有権が
  2. 病院から
  3. ノンバンクに移動

します。

右田さん
右田さん

で、どうなるの?

診療報酬債権は「診療報酬を受け取る権利」でしたよね?

この「診療報酬を受け取る権利」の持ち主がノンバンクに変わるので、

  1. ノンバンクが
  2. 社保国保から
  3. 診療報酬を受け取る

ようになります。

タロウさん
タロウさん

社保国保から直接ノンバンクに支払われます!

 

ノンバンクが2カ月後に回収

社保国保からの支払いは2~3カ月後でした。

ですから例えば、

  1. ノンバンクが1月に病院に100万円を貸し
  2. 診療報酬債権に譲渡担保を設定し
  3. 所有者がノンバンクに変わり
  4. 3月に社保国保から100万円を受け取る

みたいなイメージです。

ノンバンクはこのサービスの見返りに病院から利息を受け取る。

病院は2カ月という時間を利息で買う

これが診療報酬債権担保融資です。

タロウさん
タロウさん

ここまで、病院とノンバンクの関係です!

 

バンカーズによるバックファイナンス

ところで、ノンバンクは2カ月の間、100万円を拘束されることになります。

もし、どこかから100万円が入ってきたら、別の病院にも貸すことができますよね?

そこでバンカーズの登場です。

バンカーズがノンバンクに100万円を融資します。

そうすることでノンバンクの資金繰りが改善されるわけです。

この例のノンバンクのように、

  1. 先に自分の資金で融資し
  2. 後から
  3. その資金を調達する

ことを、「後から(バック)資金を調達する(ファイナンス)」ということでバックファイナンスといいます。

診療報酬案件ではノンバンクがバックファイナンスとしてバンカーズから融資を受けます。

左野くん
左野くん

バンカーズからお金を借りるわけね。

 

バンカーズが譲渡担保を設定

ただし、融資となるとバンカーズも担保を取る必要があります。

そこで何を担保に取るか?

ノンバンクが所有する診療報酬債権です。

そして、バンカーズが診療報酬債権に譲渡担保を設定します。

こうすることで、債権の所有者がノンバンクからバンカーズに変わります。

右田さん
右田さん

持ち主がバンカーズに変わるんだ!

その結果、今度は社保国保からバンカーズに診療報酬が支払われるようになるのです。

譲渡担保設定を繰り返すことで、診療報酬債権の所有者が

病院 → ノンバンク → バンカーズ

と移動する。

こうして手に入った診療報酬債権を借金の方に、バンカーズがノンバンクにお金を貸すわけです。

これがバンカーズの診療報酬案件の仕組みです。

タロウさん
タロウさん

お分かりでしょうか?

 

診療報酬案件は安全性が高い

診療報酬案件ではバンカーズが社保国保から診療報酬を受け取ります。

払い手が社保国保ですので取りっぱぐれがありません。

診療報酬が存在する限り確実に支払われるので安全性が高いです。

左野くん
左野くん

社保国保が踏み倒すわけないし。

 

ファクタリングとは別

なお、診療報酬債権担保融資と似たものにファクタリングがあります。

ファクタリングは次のような仕組みです。

  1. ノンバンクが病院から
  2. 100万円の診療報酬債権を
  3. 95万円で買い取り
  4. 2カ月後に社保国保から100万円を受け取る

ノンバンクは5万円が儲かり、病院は5万円で2カ月という時間を買います。

右田さん
右田さん

同じじゃん?

タロウさん
タロウさん

違いまんねん!

ファクタリングでは診療報酬債権を完全に買い取ります。

債権の所有権があとで病院に戻ることはありません。

これに対して診療報酬債権担保融資では、借金の方として債権の所有権を一時的に取るだけです。

借金が返済されると譲渡担保の設定が解除され、債権の所有権は病院に戻ります

ですので、バンカーズの診療報酬案件はファクタリングではありません。

(※ 今後、ファクタリングが含まれる案件が出る可能性はあります。)

タロウさん
タロウさん

間違いやすいところです!

診療・介護報酬債権担保融資案件のまとめ

最後に要点をまとめます。

  • 診療報酬を受け取る権利を担保にお金を貸す
  • 譲渡担保設定で社保国保から支払いを受ける
  • これをノンバンクとバンカーズのダブルでやる
  • 譲渡担保設定の繰り返しで債権がバンカーズに移る
  • 払い手が社保国保なので安全性が高い

 

なお、診療報酬案件の細かい内容は、募集される案件ごとに違いが出ます

案件ごとにバンカーズサイトの説明をちゃんと読み、内容をしっかり理解した上で投資判断をしましょう。

以上、バンカーズの診療・介護報酬債権担保融資案件の解説でした。

タロウさん
タロウさん

お疲れさまでした!

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