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クラウドバンクの「円投資」アメリカ不動産案件はメリットあるの?

クラウドバンクから新しいタイプの案件が登場しました。

日本円でのアメリカ不動産への投資案件です。

これ、どうなんですかね?メリットがよく見えないのですが?

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億3千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

ドル投資案件

その前におさらいです。クラウドバンクはつい先日、米ドルでアメリカ不動産に投資できる案件を始めました。

米ドル建カリフォルニア不動産ローンファンド第1号

この案件の特徴は米ドルで投資し、分配、償還も米ドルでなされる点です。

僕がクラウドバンクの口座内の日本円を米ドルに両替し、その米ドルでカリフォルニアの不動産に投資する。

そして、利息と元本が僕のクラバン口座に米ドルで戻ってくる、ということです。

これについて僕は、条件も良くないし、両替の手間もかかるし、出金手数料が高いし、スプレッドも高いし、メリットなくない?とネガティブに評価しました。

クラウドバンクの米ドル建ファンドにまったく魅力が感じられない理由
クラウドバンクが米ドル建てのファンドを始めました。アメリカの不動産案件に米ドルで投資し、元金と分配金も米ドルで戻ってきます。画期的ではあるのですがソーシャルレンディングの案件として魅力が感じられません。その理由を説明します。

円投資案件

そして今回出てきたおニューの案件、こちらです!

「円投資」カリフォルニア不動産ローンファンド第1号

概要は以下の通りです。

タイプ 不動産
今回募集額 1,000万円
利回り 6.9%
運用期間 24ヶ月

メリットが見えない

さて、基本的に新しいものはウェルカムな僕ですが、今回の案件にはメリットがまるで見いだせません。

端的に言ってアメリカ不動産でソーシャルレンディングをやるのならば、アメリカンファンディングとガイアファンディングの方が良いと思います。

利回り

まず利回りです。ここ最近の利回りを見てみましたが、だいたいこんな感じです。

  • アメファン:8~10%
  • ガイア:8~11%

今回のクラウドバンクは6.9%です。アメファンとガイアの方が良いです。

運用期間

読者諸兄姉ご存知の通り、僕は短期運用至上主義ですが、以下のような感じです。

  • アメファン:10~12ヶ月
  • ガイア:6~19ヶ月

アメファンはだいたい12ヶ月、ガイアは1年オーバーのものが多いです。

今回のクラバンは24ヶ月です。海外で為替も絡むのに、2年も預けたくないですよね。

為替ヘッジ

最大の問題はこれです。クラウドバンクの案件の説明の中で次のように書かれています。

当ファンドは日本円で投資し、日本円で分配・償還されます。ただし、運用は米ドルで行いますので、分配金・償還金の額は両替コストおよび為替変動の影響を受けます

例えば分配金が100ドルだった場合、1ドル100円ならば1万円になりますが、1ドル90円ならば9千円にしかなりません。

つまり為替リスクをクラバンではなく僕たち投資家がテイクするということです。さらに、両替手数料も僕たち投資家の負担です。

これに対し、アメリカンファンディングとガイアファンディングは、すべての案件で為替ヘッジをしてくれます。

投資を申し込んだ時点で1ドル100円だったら、分配金を受け取るときに1ドル90円になっていても、100ドル=1万円で分配してくれます。

分配金だけでなく元金の償還もそうですし、両替手数料も取られません

為替リスクと両替手数料がクラウドバンクでは投資家負担、アメファンとガイアは業者負担です。

本職

もう一つ大きい点。餅は餅屋でしょう。

アメファンとガイアは会社の規模や信用度ではクラウドバンクより劣るかもしれませんが、アメリカ不動産1本でやってきたプロフェッショナルです。

アメリカ不動産のソーシャルレンディングに対する経験や知見について、クラウドバンクよりも彼らの方が二枚も三枚も役者が上なのではないでしょうか?

円建てアメリカ不動産投資はパスです

クラウドバンクでやるメリットがない

アメファンとガイアは利回りが高く運用期間も短い。為替リスクと両替手数料も業者負担。しかも、アメリカ不動産のプロ。

利回りで負けて運用期間が長く、さら為替ヘッジがなく両替手数料も取られるクラウドバンクで、わざわざやるメリットを見いだせません。

僕は基本的にクラバン推しですが、この案件はパスです。

もっと良い案件がある

というか、クラウドバンクには他にもっと良い案件があるんです。例えば、同時に募集されたこちらの案件です。

中小企業支援型ローンファンド第380号

利回り6.8%、運用期間6ヶ月です。

利回りは0.1%しか変わらず、運用期間は4分の1です。もちろん、為替リスクも両替手数料も関係なし。クラバンで投資するなら、こっちの方がよっぽど良いよね?

しかもこの案件、日本の鉄道の中古車両を海外に輸出するプロジェクトです。

鉄オタの血が騒ぎます!笑

★公式サイト → クラウドバンク

コメント

  1. ぽんず より:

    僕もこのクラウドバンクのアメリカの不動産への投資は躊躇してしまいますね。
    あまりにもメリットが無さすぎです。
    同じファンドに投資するなら米ドルの方に投資します。(円を持ちすぎることによる円リスクを回避するため)
    ただ、米ドルの方もちょっと・・・
    これに投資するなら、アメリカンファンディング、ガイアファンディングに投資します。
    どちらもまだ投資したことはなく、8か月程度のがあったら投資したいのですが・・・

    • タロウ タロウ より:

      そうですね。メリットが見当たらないですね。
      わざわざこれに投資する意義が。