バンカーズの利回り実績って気にしたことありますか?
予定した利回りに対して実際の利回りはどうだったのか。
実績が出揃ってきたので調査してみました。
バンカーズの通知表です!
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バンカーズ手形案件の利回り実績とは?
最初にこの記事で言う「利回りの実績」について説明します。
バンカーズとは?
バンカーズは2020年12月に運営を開始したソーシャルレンディングです。
基本情報は以下の通りです。
サービス名 | バンカーズ |
---|---|
運営会社 | 株式会社バンカーズ |
運営開始 | 2020年12月 |
最低投資額 | 1万円 |
利回り | 2~5.5% |
運用期間 | 6~12カ月 |
トップが三菱UFJ銀行の元専務であるなど、信頼性と透明性の高さが期待される業者です。
●公式サイト:バンカーズ
バンカーズについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
最近、好調だよね。
手形案件の予定利回りには幅がある
手形案件
バンカーズの大きな特徴が「手形案件」の存在です。
バンカーズの前身である泰平物産は商業手形を多く扱っていました。
そのノウハウを活用してバンカーズでは普通の融資と手形割引事業を組合せた案件を組成しています。
例えば募集額2,200万円で、
- 2,000万円:融資事業で使う
- 借り手に貸して利息収益を得る
- 200万円:手形割引事業で使う
- 手形割引で利益を出す
融資と手形の2つの事業を行い、利益を投資家に分配するということです。
手形割引事業が分からないという方は、こちらの記事で解説していますので読んで下さい。
手形案件の利回りは事前に決まっていない
この手形割引事業ですが、企業から手形割引の依頼が来た場合にのみ行われます。
事前にどれだけ依頼がありどれだけ利益を出せるかは未定ということです。
だったら利回りも出せないんだ。
予定利回りに幅を持たせている
さすがに利回りを出さずに募集するわけにもいきません。
そこでバンカーズでは手形案件を募集する際には幅を持たせた予定利回りを出しています。
上の画像の例ですと、
- 融資事業:4.5%
- 手形事業:0~5.36%
- → 全体の利回り:2.73~3.21%
手形事業がまったく行われなければ利回り0%、フル回転ならば5.36%、これと融資事業の利回り4.5%を合わせると、全体では最悪2.73%、ベストで3.21%ということです。
なお、手形事業の利回りの上限は、過去の実績から想定されるベストパターンです。
想定を超えて絶好調だった場合は、予定利回りの上限を上回る可能性もあります。
夢があるね~!
実際はどうだったのか?
そこで気になるのが実際にどうだったか?です。
これまでに募集が行われた手形案件は17件。
そのうちの14案件がすでに償還されています。
バンカーズの予定に対して実際にはどれくらいの利回りが得られたのか?
調べてみました。
バンカーズの真価が問われます!
バンカーズ手形案件の利回り実績の調査結果
それではさっそくバンカーズの利回り実績の調査結果です。
ほぼ予定通り
まず実績を表で示します。
ポイントは以下の通り。
- 下限:予定利回りの下限(図の①)
- 上限:予定利回りの上限(図の②)
- 平均:下限と上限の平均
- 実績:実際の利回り
平均を超えていたらOKと言えるのではないでしょうか。
さすがにすべて上限を超えろなんて言うアホ投資家はいないでしょう。笑
ではどうなったかです。
案件 | 下限 | 上限 | 平均 | 実績 |
---|---|---|---|---|
不動産1号 | 3.59% | 4.37% | 3.98% | 3.92% |
医療1号 | 2.68% | 3.45% | 3.07% | 3.40% |
医療2号 | 2.73% | 3.51% | 3.12% | 3.21% |
事業者1号 | 2.76% | 3.37% | 3.07% | 2.93% |
医療3号 | 2.72% | 3.31% | 3.02% | 3.03% |
事業者2号 | 2.99% | 3.77% | 3.38% | 3.32% |
事業者3号 | 1.86% | 2.65% | 2.26% | 1.94% |
医療4号 | 2.70% | 3.37% | 3.04% | 3.02% |
事業者7号 | 2.71% | 3.38% | 3.05% | 3.15% |
事業者8号 | 2.73% | 3.35% | 3.04% | 3.06% |
不動産担保2-1号 | 2.73% | 3.39% | 3.06% | 3.07% |
不動産担保2-2号 | 2.61% | 3.55% | 3.08% | 3.05% |
ファクタリング3号 | 2.70% | 3.22% | 2.96% | 3.43% |
不動産担保2-10号 | 2.73% | 3.21% | 2.97% | 2.84% |
平均 | 3.08% | 3.10% |
実績が予定の平均を下回ったのは赤の7件、全体の半分です。
14案件すべての平均3.08%に対して実績の平均は3.10%。
案件ごとにデコボコはあるものの、全体で見るとほぼ予定通りです。
予定との乖離が大きいと、仮にそれが上ブレであっても「この会社、大丈夫?」と不安になりますよね。
自社で数字を把握、コントロールできていないってことですから。
ですので、この「予定通り」という結果はポジティブに評価して良いと思います。
数字がメチャクチャな業者には
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グラフで見てみる
案件ごとに下限、上限、平均、実績を表したグラフも見てみましょう。
横軸が案件で縦軸が利回りです。
- 下限:オレンジ
- 上限:青
- 平均:緑
- 実績:紫
小さくて見えにくかったらごめんなさい。
全体としては緑の平均と紫の実績がおおむね一致していることが分かります。
もちろん案件ごとにバラツキはあり、中央の事3(事業者3号案件)は紫の実績がオレンジの下限ギリギリです。
一方、右から2つ目のフ3(ファクタリング3号案件)は実績が青の上限を上回っています。
バンカーズに忖度するわけじゃないですが、取り立てて悪い結果ではなく、全体で見るとほぼ予定通りで良い感じだと思います。
次の手形案件に期待
以上、バンカーズの手形案件の利回り実績を見てきました。
バンカーズの予定利回りはおおむね信頼できるという結果になりました。
惜しむらくは今年4月14日を最後に手形案件が出ていないことです。
バンカーズの明確な特徴であり、予定の上限を上回る実績も1案件だけですが出ています。
手形案件はもう打ち止めなのか?
次の手形案件が出てくることを期待しましょう。
待ってま~す!
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