CRE Fundingで投資して大丈夫か?
それを判断するには、CRE Fundingの運営会社と経営者についての理解が大切です。
変な会社や経営者だったら、だまされたり損したりするからね。
そこでこの記事では、CRE Fundingの
- 実質的な運営会社であるCRE
- 経営者の山下修平氏
について詳しく紹介します。
CRE Fundingで投資して大丈夫か、みなさんの判断材料にしてください。
それではスタートです!
タップできる目次
CRE Fundingの運営会社
まず、CRE Fundingの運営会社についてです。
運営会社はCREアライアンス
CRE Fundingの運営会社はCREアライアンスです。
基本情報
CREアライアンスの基本情報は以下の通りです。
社名 | 株式会社CREアライアンス |
---|---|
所在地 | 東京都港区虎ノ門2-10-1 |
設立 | 2015年8月31日 |
資本金 | 4,500万円 |
代表者 | 代表取締役 斎藤伸也 |
親会社 | 株式会社シーアールイー(100%) |
上場市場 | 非上場 |
事業内容 | 貸金業 |
CRE Fundingでの役割り
CREアライアンスはCREグループ内で貸金業務を担当する会社です。
そして、CRE Fundingではお金が次のように流れます。
- FUELが投資家からお金を集める
- 集まったお金をCREアライアンスに渡す
- CREアライアンスがCREのグループ会社に貸す
グループ会社は実質的にはCREで、借りたお金を同社の事業に使います。
つまり、CREアライアンスはCRE Fundingでソーシャルレンディングの窓口的な役割を担当しているだけで、実質的な運営会社はCREです。
そこで、ここからはCREについて見ていきます。
ここからが本題です!
CREの基本情報
シーアールイー(以下、CRE)は物流施設に特化した不動産の開発管理会社です。
関東を中心に全国で物流施設の開発、管理、賃貸事業などを行っています。
基本情報は以下の通りです。
社名 | 株式会社シーアールイー |
---|---|
所在地 | 東京都港区虎ノ門2-10-1 |
設立 | 2009年12月22日 |
資本金 | 21億9,571万円(2019年7月) |
代表者 | 代表取締役会長 山下修平 代表取締役社長 亀山忠秀 |
従業員数 | 218名(2019年7月、連結) |
上場市場 | 東証一部 |
事業内容 | 物流施設の開発、管理、賃貸事業など |
東証一部ってことは、それなりに信頼できるってことか。
CREの沿革
CREは現会長の山下修平氏が2009年に設立しました。
当初から物流不動産に特化しており、コマーシャル・アールイーが千葉県流山市で行っていた倉庫のマスターリース事業を2010年に買収。
さらに翌年、神奈川県の相模原、厚木地区で倉庫のマスターリース事業を行っていた天幸総建を合併し、事業基盤を築きました。
2011年からは物流施設の開発事業を始め、2014年からは不動産ファンド事業も行っています。
- 2009年12月:公共ロジスティックスとして設立
- 2010年7月:公共シィー・アール・イーに商号変更
- 2010年8月:コマーシャル・アールイーより事業譲渡
- マスターリース事業
- 賃貸管理事業
- 2011年7月:天幸総建(コマーシャル・アールイーの元子会社)を吸収合併
- 物流不動産のマスターリース事業
- 同、賃貸管理事業
- 2014年2月:住友商事他3社と提携
- 物流施設の開発、運営
- 2014年6月:シーアールイーに商号変更
- 2014年8月:ストラテジック・パートナーズを完全子会社化
- アセットマネジメント(投資用不動産の資産管理)事業
- 2015年4月:東証二部上場
- 2015年10月:エンバイオ・ホールディングスと資本業務提携
- 開発用地仕入能力の強化のため
- 2016年5月:東証一部に市場変更
- 2016年9月:NCF不動産投資顧問を完全子会社化
- アセットマネジメント事業
- 2017年2月:ケネディクスと資本業務提携
- アセットマネジメント事業の強化
- 2017年9月:CBcloudと資本業務提携
- 物流サービスの品質向上
- 同、効率化支援
- 2018年5月:ブレインウェーブを子会社化
- eコマース向け物流支援事業
- 2018年7月:CBcloudとの資本業務提携を拡張
- 車両リース事業を開始
- 2018年12月:ロジコムを完全子会社化
- プロパティマネジメント(収益不動産の管理代行)事業
- 事業用不動産のマスターリース事業
創業から6年半で東証一部です!
CREの経営状況
CREの経営状況は2期続けての減収減益で、今期に巻き返しを図っています。
直近5期の経営数値(連結)は以下の通りです。(単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 自己資本比率 |
---|---|---|---|---|
2015年7月 | 25,224 | 2,373 | 2,185 | 33.0% |
2016年7月 | 33,842 | 4,386 | 4,123 | 30.4% |
2017年7月 | 40,475 | 5,188 | 4,956 | 42.7% |
2018年7月 | 33,584 | 3,186 | 3,103 | 39.9% |
2019年7月 | 23,941 | 1,651 | 1,382 | 31.9% |
2020年7月 見込み |
43,600 | 2,500 | 2,100 |
CREの大株主
CREの主な大株主の保有割合は以下の通りです。(決算年の7月末時点)
決算年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
---|---|---|---|---|---|
京橋興産 ※1 | 69.20% | 62.64% | 48.62% | 48.25% | 47.81% |
ケネディクス | 14.86% | 15.19% | 15.05% | ||
ゴールドマン・サックス | 5.12% | 7.24% | 10.53% | 12.18% | |
ゴールドマン・サックスIN | 3.80% | 3.77% | 3.61% | 4.90% | |
公共建物 ※2 | 2.45% | 2.36% | 2.20% | 2.25% | 2.23% |
山下修平 | 0.53% | 0.81% | 1.13% | ||
ニューヨークメロン | 0.81% | ||||
伊藤毅 ※3 | 0.78% | ||||
東京ウエルズ | 0.44% | 0.82% | 0.76% | 0.78% | 0.77% |
近藤正昭 ※4 | 0.63% |
※1 CRE会長の山下修平氏の資産管理会社
※2 山下氏が副社長を務め、山下氏の実父が社長を務める不動産管理会社
※3 CREロジスティクスファンド投資法人代表者(執行役員)
※4 CRE副社長
ここまでCREの概要でした!
CREの事業内容
次に、CREの事業内容を紹介します。
CRE Fundingの運営会社がどのような事業を行っているのか、しっかり理解してください。
CREの事業の概要
CREは物流施設を中心に、不動産に関する以下の業務を一貫して行っています。
- 不動産の開発
- 不動産へのテナント誘致
- 不動産の管理
- 不動産資産の運用
- 不動産の売却
そして、CREの事業は大きく3つに分類されます。
- 不動産管理事業
- 物流投資事業
- アセットマネジメント事業
以下、それぞれについて説明していきます。
ここからが超重要です!
1.不動産管理事業
不動産管理事業は以下の4つの事業からなります。
1)マスターリース事業
CREのマスターリースは次のような事業です。
- 不動産所有者から
- 不動産を一括借上げし
- テナントに転貸しし
- 賃料を受け取る
借り上げている不動産の総面積の8割が物流施設です。
不動産所有者はテナント探しやトラブル対応をせずに済み、CREは不動産を所有することなく賃貸事業を行うことができます。
現在、1,200棟の物流不動産をマスターリースしており、稼働率は98.9%と非常に高い水準です。(2019年7月)
物流施設の大家さん代行業って感じだね。
2)プロパティマネジメント事業
投資法人などが保有する物流施設などの管理業務を代行します。
代行するのは主に次のような業務です。
- テナント誘致
- 賃貸借契約
- トラブル対応
- 建物などの点検
- 修繕計画の策定
これも大家さん代行業だね。
3)建設工事事業
上記2事業の不動産所有者、投資法人や、各物件のテナントから、修繕、改造、原状回復などの工事を請け負います。
また、CREから計画的な修繕を提案することで、不動産価値の長期的維持を実現させます。
大家さんやテナントが必要とする工事をやりまっせってことです!
4)リーシング事業
物件へのテナント誘致です。以下の物件が対象です。
- 1)のマスターリース事業で借り上げた物件
- 次に紹介する物流投資事業でCREが開発した物件
- その他、外部の物件
1~4までどれも大家さんにとって面倒な作業を、CREが代わりにやってあげるって感じだね。
それがCREの不動産管理事業です!
2.物流投資事業
CREが物流倉庫などを自社で開発する事業です。
中小企業のニーズが高い5,000~15,000坪の中規模のものを主に開発しています。
開発にあたっては以下を一貫して行います。
- 市場調査
- 用地情報の入手
- 計画・設計
- 用地取得
- 建設工事の発注
- テナント誘致
- 売却
さきほどの不動産管理事業(大家さん代行業)を通して、CREは不動産所有者やテナントの物流施設へのニーズなどを把握しています。
これを活用して使用者のニーズに合った物流施設を開発します。
また、テナント誘致などにも不動産管理事業で培ったノウハウが活かされています。
テナントを付けて売却し、売却益を得るビジネスです!
3.アセットマネジメント事業
聞き慣れない単語で分かりにくいと思いますが、ザックリ説明すると、
- 不動産投資案件を作り
- 投資や出資を募り
- 投資家の出資
- 金融機関からの借り入れなど
- 物件を購入し
- 運用、管理し
- 運用益を得る(テナント料など)
- 最後に売却し
- 売却益を得る
- 収益を分配する
CREが投資案件を作り、投資家などが出資して利益を得る。
そして、CREが運用などをすべて代行して手数料をもらうというビジネスです。
儲かるネタをお膳立てして、手間賃をもらうってことね。
CRE Fundingの狙い
ところで、このアセットマネジメント事業ですが、投資できるのは主に機関投資家や銀行などの金融機関だけでした。
個人投資家が出資するにはREITのように百万円単位のお金が必要でした。
そこで登場したのがCRE Fundingです。
CRE Fundingでお金をまとめて単位を大きくすることで、個人投資家が1万円からの少額で投資できるようになりました。
つまり、機関投資家や金融機関だけでなく、個人投資家からも出資を受けられるようにすることが、CREがCRE Fundingを始める狙いです。
それで僕たちも大規模な投資案件に投資できるようになりました!
CRE Funding開始までの経緯
CREは以前からCRE Fundingのようなクラウドファンディング事業への参入を検討していました。
そこで、2019年8月にFUELと以下の2点を主な内容とする資本業務提携を結びました。
- CRE100%子会社のストラテジック・パートナーズがFUELに出資
- FUELがCREにクラウドファンディングのシステムを提供
こうして2020年2月に誕生したのがCRE Fundingです。
CREの事業内容のまとめ
ここまで説明したCREの事業内容を簡単にまとめます。
- 物流施設の開発から管理、運用など一貫して展開
- 不動産管理事業(大家さん代行業)
- マスターリース
- プロパティマネジメント
- 建設工事
- リーシング
- 物流投資事業(物流施設の自社開発→売却)
- アセットマネジメント事業(投資案件作り)
- CRE Fundingの狙い=個人投資家の取り込み
- AM事業は機関投資家や金融機関に限定されていた
- CRE Fundingを使って個人投資家にも開放
ここまで、CREの事業内容についてでした!
CREの経営者
次に、CREの経営者について見ていきます。
山下 修平
山下修平はCREの創業者です。
山下修平氏の略歴
- 1973年8月4日生まれ
- 1987年12月:東西建物(現京橋興産)取締役
- 時期不明:慶應大商学部卒
- 1997年4月:日本興業銀行
- 2000年:米国留学
- 2003年3月:富士総業(公共建物の親会社) 取締役(現任)
- 2003年6月:公共建物 取締役(現任)
- 2009年11月:天幸総建 取締役会長
- 2009年12月:CRE 代表取締役社長
- 2012年:京橋興産 取締役
- 2016年5月:京橋興産 代表取締役(現任)
- 2017年8月:CRE 代表取締役会長(現任)
山下修平氏について
山下氏は慶応大学を卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行しました。
その後、米国留学を経て父親の山下耕平氏が社長を務める公共建物で取締役を務めていました。
山下氏の祖父は旧アラビア石油創設者の山下太郎氏で、公共建物は山下家の不動産管理会社です。
かつては、旧電電公社の請負工事などを行っていましたが、現在は主にオフィスビルの保有や賃貸管理を行っています。
米国留学時に物流不動産が今後日本でも発展すると考えた山下氏が、物流不動産に特化した不動産会社として設立したのが現在のCREです。
3代続く資産家で幼稚舎からの慶應ボーイです!
亀山 忠秀
亀山忠秀氏はCREの代表取締役社長です。
亀山忠秀氏の略歴
- 1974年12月26日香川県高松市生まれ
- 時期不明:大阪大学基礎工学部卒
- 2002年7月:幸洋コーポレーション(旧コマーシャル・アールイー)
- 2006年6月:コマーシャル・アールイー 取締役
- 2007年6月:コマーシャル・アールイー 常務取締役
- 2010年8月:CRE
- 2011年7月:CRE 常務取締役
- 2014年8月:CREリートアドバイザーズ 取締役(現任)
- 2016年5月:CRE Asia Pte. Ltd. 取締役(現任)
- 2016年6月:エンバイオ・ホールディングス 取締役(現任)
- 2016年9月:ストラテジック・パートナーズ 取締役(現任)
- 2017年8月:CRE 代表取締役社長(現任)
- 2017年8月:CRE(Thailand)Co. Ltd. 取締役(現任)
近藤 正昭
近藤正昭氏はCREの取締役副社長です。
近藤正昭氏の略歴
- 1955年10月29日生まれ
- 1978年4月:天幸総建
- 2005年1月:天幸総建 取締役
- 2007年6月:天幸総建 常務取締役
- 2011年2月:CRE 取締役
- 2011年7月:CRE 常務取締役
- 2012年8月:CRE 専務取締役
- 2016年10月:CRE 取締役副社長(現任)
- 2018年12月:ロジコム 代表取締役(現任)
ここまで、CREの経営者についてでした!
CRE Fundingの運営会社と経営者のまとめ
最後にCRE Fundingの実質的な運営会社であるCREと、その経営者について要点をまとめます。
- 概要
- 物流不動産に特化した不動産開発管理会社
- 東証一部上場
- 創業家が過半数の株を保有
- 事業内容
- 物流施設の開発から管理、運用、売却まで一貫
- 主要事業は3つ
- 不動産管理事業(大家さん代行業)
- 物流投資事業(物流施設を開発して売却)
- アセットマネジメント事業(投資案件作り)
- CRE Fundingで個人投資家の取り込み
- 経営者は山下修平氏
- 祖父の代から続く資産家の生まれ
- 実父が不動産管理会社を経営
- 米国で物流不動産の可能性に着目
- 物流不動産専門のCREを創業
- 6年半で東証一部上場
以上、CREの運営会社と経営者についてでした。
CRE Fundingで投資するか、みなさんの判断材料になればうれしいです。
●公式サイト:CRE Funding(FUELオンラインファンド)
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