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グリーンインフラレンディングのネット上での評判や情報を箇条書きで

グリーンインフラレンディングについて、ネット上での評価と僕が調べた内容を紹介します。

親会社のJCサービスと関連会社、社長の中久保正己についても詳しく調べています。

ご参考になれば何よりです!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億3千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

調べた内容

会社全般

  • 月平均募集金額はクラウドバンクと同じ3番手
  • 募集金額に対する応募率は8割弱と低め
  • なのにファンドの成立率は100%(募集額に未達のまま成立させているものが多い
  • 最低6万円から
  • 利回りが2017年平均で12.3%(クラウドクレジットの次に高い、ここが魅力)
  • 2016年9月に事業開始(1年ちょっとで3番手ってすごいな)
  • 再生可能エネルギーに特化(国内の太陽光、バイオマス発電、海外の小規模水力発電等)
  • 融資先には海外の企業も含まれる(投資分散にはなるが為替の影響は受けないの?)
  • 社会貢献になる(興味ない!)
  • maneoが第二種金融商品取引業者としてソシャレン業務を代行(LCレンディングとかと同じ)
  • 貸し倒れ、延滞ゼロ(そりゃ、まだ1年ちょっとだもん)
  • だが、2017年夏頃から満額集まらないファンドが増えてきている(ひどいのは10%未満、怖いなぁ、3ヶ月とかの短期限定が良いかも?)

親会社などについて

グリーンインフラレンディングの関連企業などについて。

株式会社JCサービス

  • グリーンインフラレンディングの親会社
  • 2003年設立、大阪本社、資本金2億7千万円、総従業員150名
  • 祖業は省エネシステムの開発とコンサル
  • 途中から再生可能エネルギー中心へ
  • 太陽光発電開発:国内47件
  • 小水力発電:スリランカで1件
  • バイオマス発電:タイで1件(樹液採取が終わったゴムの木をペレットに加工して日本に輸出し、日本のバイオマス発電所で発電、現地法人設置済み、今年から自社工場建設、両国政府かんでてかなり本格的か?)
  • 海洋温度差発電:沖縄で1件(佐賀大学と共同、これはまだ途上っぽい)
  • 売上は伸びてるようだが決算が公開されていない、自社サイトでの情報も少なくて実態がよく分からない(2018年9月期に野村主幹事でマザーズ上場予定)
  • 投資家→グリーンインフラレンディング→エスクローファイナンス(実質子会社)→JCサービスと金が流れている

maneoやクラウドバンクと違い、本業で再生可能エネルギーに取り組んでいる。特に太陽光とバイオマスは本格的。LCレンディングの不動産事業に通じるところがある。

金の流れもそうだな。自社でソシャレン作って自社が投資する本業部分に資金を流す。LCレンディングとLCパートナーズ、ロジコムの関係と同じだ。

JC証券

  • 元は2007年創業の沖縄のキャタリスト証券株式会社、2016年にNVF証券株式会社に商号変更
  • 2017年5月にJCサービスに全株式譲渡、JC証券に商号変更。
  • 代表取締役会長:中久保正己氏(グリーン、JCサービス他グループ企業のトップ)
  • 業務内容にクラウドファンディングの構築が入っている
  • その説明の図の中にクリーンエネルギーを対象としたソーシャルレンディングが含まれている

もしかしたら、クラウドバンクのクラウドバンク証券ように第一種金融商品取引業者として直接ソシャレンをする、つまりmaneoと袂を分かつってこと?まさかね。

でも、元々銀行融資で足りない部分をmaneoを通して資金調達してたのを、グリーンを作って自社調達(実務はmaneo)にした。

ならば、次の段階としてmaneoに委託している部分も自社でって流れはあり得るか?

中久保正己氏

  • グループ中核会社のJCサービス社長、グリーン社長
  • 1965年12月生まれ
  • 1984年:兵庫県教育委員会(高卒か?)
  • 1995年:震災で避難所の運営を担当(この時に防災とエネルギー問題に関心を持つ)
  • 1996or97年:31歳で独立、起業
  • 2001年3月:ジャパンコストプランニング会長就任
  • ジャパン・コストプランニングは1997年創業の省エネ系ベンチャー、2001年に法人改組した際に中久保氏が会長就任
  • 売上げは伸びたが先行投資がかさみ2005年下期から経営悪化、2007年8月破産
  • 2007年10月:JCサービス取締役就任
  • 2010年:JCサービス社長就任
  • 2016年7月:グリーンインフラレンディング設立、社長就任

よく分からない。コストプランニングを起業したなら最初から社長じゃない?96~01年の5年間が謎。

さらに、2001年に会長になり、6年後に破産。会社を潰した経営者が、なぜ破産2ヶ月後にJCサービスの取締役に招き入れられたのか?しかもその3年後に社長就任。

他社のトップと比べてメディアへの露出が極端に少なく情報がない

ネット上の評判(+僕が考えたこと)

  • 2ヶ月から2年まで運用期間の幅が広い
  • ハイリスクハイリターン(安全重視には向いてない)
  • 担保の詳細な内容が公表されていない(確かにオーナーズブックとかと比べるとかなり劣るよな)
  • 太陽光など担保が地方の土地で流動性が低い(つまり、売れずに担保として機能しにくい、確かにその通りだ)
  • で、経産省が出す「固定買取価格の権利」が実質的な担保になってるのだが、破綻した発電所が持ってる権利とか担保になるのかな?
  • 融資先がJCサービスだけなので分散投資にならない(他のソシャレンも含めて分散させる必要あり)
  • 政府がバイオマス発電の買取価格を引き下げる可能性がある(そっち方面の情報もチェックしなきゃ)
  • 太陽光は設備を完成させて売却すれば終わりで、買取価格変更の影響は受けない
  • でも、JCサービスが開発するバイオマス発電所の売却先がJCグループの企業だったら一緒だよね(このあたりが不明だから不安になる)
  • すでに太陽光発電所の建設はピークを過ぎているらしい

決算内容

2016年9月サービス開始なので、第1期は半期分、第2期通期はまだ出てません。(単位:百万)

期間 売上高 経常利益 経常利益率
16年7月~17年3月 75 2 2.7%

半期やって経常が200万(正確には179万)ってどうなんだろ?苦笑

3月に第2期通期が出てから判断でしょうか?

手数料

  • 入金手数料:投資家負担
  • 出金手数料:投資家負担
  • 源泉徴収税:控除
  • 口座開設料:無料
  • 口座維持費:無料
  • 取引手数料:無料

まとめ

以上を踏まえてグリーンインフラレンディングに対する僕の評価をまとめます。

  • 利回りは高い(ビッグな魅力)
  • 親会社が再生可能エネルギーに専業で取り組んでいる(LCの不動産と同様)
  • 太陽光発電はこれから先はリスキー
  • バイオマスは日泰両政府が方針転換しない限り大丈夫?
  • 情報公表が不十分で会社の実態がよく見えない
  • 社長さんも不明な部分が多い(見えないから怖い)
  • 担保にも問題がある
  • 募集額に満たないファンドが増えている
  • でもでもでも、利回りは高いw

結論

やる。でも、条件付き。

  • バイオマスに限定
  • 3ヶ月以内の案件に限定
  • 利回り12%以上に限定
  • 1案件に30万くらい突っ込む

比較的安全そうなバイオマスで、利回りの高い案件に多めの金額を投資する。で、短期間にして逃げやすくする。太く短く作戦。

同じ親会社の専門分野系だけど、LCレンディングとはかなり違う。LCは親がロジコムだし、手堅くやってそうだし、会社の中身もけっこう見える。

僕みたいな素人なりにではあるけど、ちゃんと見た上で自分で根拠を持って判断できる。

でも、JCサービスは見えないんですよね。隠してるとは言わないけど、これでは僕みたいなピヨピヨ初心者は本格的にはできないです。(だよね?)

ってことで、LCレンディングの不動産案件で手堅く稼ぎ、短期案件に限ってグリーンでササッと高利回りを稼ぐ。その作戦でやってみよう!

2018年9月2日:追記

以上は僕が2018年1月21日に書いたものです。その後の展開はみなさんご存知の通りです。

会社の内容が不透明と懸念していたのですが、その不安が現実化しました。

僕は6月4日に30万円を投資する予定だったのですが、間一髪で難を逃れなんとか無傷で済みました。

グリーンインフラレンディングの一件での反省点と教訓とすべき点
グリーンインフラレンディングの一件で僕たち投資家が反省すべきこと、教訓として今後に活かすべきことを考えました。利回りに目を奪われた、事業者リスクを意識してなかったなど多々あるでしょうが、僕が最も反省したのは元本回収意識の欠如です。

ただ、今回の事件でかなりショックを受けました。

この記事に書いたようにグリフラの危うさに気付いていながら、高い利回りに惑わされて30万円を失いかけた

自分の甘さ、投資の怖さを思い知らされました。

可能な限りリスクを避け、低利回りでも良いから元本が戻ってくることを最重視して、できるだけ安全な投資を行っていきます。

コメント

  1. マネオも所詮無責任な金貸し より:

    今更ながらの投稿です。
    あなたは正しい。
    公務員とは聞いていたが、てっきり大卒だと思っていました。
    経歴謎で、何か影があるグリフラに、我々は200億投資していたんですね。

    • タロウ タロウ より:

      正しいというか、推測が偶然当たっただけですが。
      まだ確定ではないですが、下手をするとかなりの被害者が出そうですね。
      僕は投資直前で自転車操業疑惑を知り投資をストップしました。
      ガセネタだったみたいですが、結果的に僕はガセに救われました。
      ラッキーだったです。

  2. 関係者? より:

    中久保氏の経歴について
    ・高校卒業後、神戸大学(夜間)に入学。仕事が忙しく卒業できず中退。
    ・1996年独立後、兵庫県で起業するも数年で破綻。(負債総額3億円程度)
    ・その後、大阪府でジャパンコストプランニングを設立。兵庫県での破綻経験から、当初は代表者に就任せず。約5年で破綻。(負債総額50億円超)
    ・JCサービスはジャパンコストプランニングの100%子会社。当初から実質的には中久保氏の会社。

     

  3. 通りすがり より:

    JCサービスとその親会社だった旧ジャパンコストプランニングについてなら、旧三洋電機グループとの関係を洗うと、驚くような関係者が出てきますよ。
    JCサービスの全部事項証明書を見ると、元の役員さんもすごい筋に連なる方のお名前が出てきます。