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maneoが不適切な資金利用をした印象を与えるNHKの報道は間違い

maneoが行政処分を受けることになった件。

現時点で日経新聞とNHKが報道しています。

このNHKの報道が誤報レベルの酷さです!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億1千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

NHKの報道内容

問題の報道はこちらです。

ネットで資金集める国内最大手 不適切な資金利用で勧告へ(7月6日8時59分)

書き方がズルい

誤解を与えかねない部分を抜き出します。

「ソーシャルレンディング」と呼ばれる金融サービスの国内最大手の会社が投資家から集めた資金の一部が事前の説明とは違う不適切な形で使われていたとして証券取引等監視委員会が、近くこの会社に行政処分を行うよう金融庁に勧告する方針を固めたことが、関係者への取材でわかりました。

これ、ものすごくズルい書き方です。青とピンクの部分をつなげて読むと、この文章はまったく正しいし、誤解の余地もありません。

ですが、青の次に赤を持ってくることによって、あたかもmaneoが不適切な形で使った印象を与えます。

しかも、青と赤の間に「、」を打つことで、「使った」主語はmaneoではないという言い訳をちゃんと作っています。

誤解を与えかねない

さらに、

「maneoマーケット」は、バイオマス発電などの再生可能エネルギー事業を行う企業に融資するとして、数千人の投資家から200億円余りの資金を集めていましたが、関係者によりますと、こうした資金の一部が融資先の企業の子会社の増資に充てられるなど、事前の説明とは違う不適切な形で使われていたということです。

これは書いていることはすべて正しいです。

しかし、この事件の詳細を知らない一般の視聴者が、上の文章のあとでこれを読むと、maneoが不適切な形で使った、つまり、maneoが投資家を騙して資金を集め、それを不適切に使ったような印象を受けるのではないでしょうか?

実際は違う

NHKの報道を真に受けて誤解してらっしゃる方に、実際はどうだったのか要点だけ説明します。

問題の概要

再エネ事業者のJCサービスは子会社のグリーンインフラレンディングと、maneoの子会社のmaneoマーケットを経由して、投資家から資金を集めていました。

つまり、「投資家→maneoマーケット→グリフラ→JCサービス」とお金が動いています。

この際、グリフラとJCサービスはmaneoマーケットに対して、集めた資金の用途は発電所の建設などと説明していました。

そして、maneoマーケットも投資家に同じように説明して資金を募集しました。

ところが、グリフラとJCサービスは集まった資金を、発電所の建設などとは別の用途で使っていたのです。

問題点は2つ

ここで問題となるのは2点です。

  • 実際とは異なる用途を説明した
  • 説明したのと違う用途で資金を使った

分かりやすく言うと、

  • 発電所じゃないのに発電所と説明した
  • 発電所と説明したのに発電所以外に使った

ということです。

主犯はmaneoではない

NHKの報道では、この2点のどちらもmaneoが悪いような印象を受けます。しかしそうではありません。

maneoがだましたのではない

下の図を見れば分かる通り、maneoマーケットはグリフラとJCサービスの説明をそのまま投資家に伝えただけです。

もちろん、しっかりチェックできていなかったことはmaneoの落ち度であり、その管理責任についてmaneoは厳しく糾弾されるべきです。

しかし、maneoが意図的にだますつもりで投資家に説明したわけではありません。

maneoの落ち度はスルーパスで説明したことであり、決してだましたことではありません。

maneoが流用したのではない

そして、集めた資金を別の用途で使ったのはmaneoではありません。

先ほどの図を見れば分かる通り、maneoが投資家から集めた資金は、グリフラを通してJCサービスに渡っています。

資金を別の用途で使ったのは、maneoではなくJCサービスです。

主犯はグリフラとJCサービス

NHKの報道を読むと、まるでmaneoがウソをついて資金を集め、別の目的で資金を使ったような印象を受けます。

しかし実際は、グリフラとJCサービスがmaneoに対してウソの説明をし、maneoがそれをチェックせずにそのまま投資家に伝えた。

そして、集まった金をJCサービスが別の目的で使った。

つまり、ウソをついて資金を集め、集まった資金を別の目的で使ったのは、maneoではなくグリフラとJCサービスなのです。

公共放送は公平な報道を

maneo擁護ではない

念のため申し上げますと、僕はmaneoを擁護しているわけではありません。

僕自身maneoに75万円だけですが投資中で、しっかりしろよ!と立腹しています。

ただ、maneoが事実とは異なることで世間の非難を受けるのはアンフェアだと思うのです。

maneoの叩きどころが違う

maneoは管理責任についてはフルボッコで叩かれるべきです。管理者としての責任をまったく果たせていませんから。

しかし、誤った説明を意図的にしたことと、資金を不正に流用したことは事実無根であり、このことでmaneoが叩かれるのは不当です。

NHKは公正な報道を

視聴率をあげなければ経営が成り立たない民放ならいざしらず、公共放送であるNHKがこのような誤解を招く報道をして良いのでしょうか?

NHKには民放でないからこそできる、偏りのない公正な報道をしてもらいたいものです。

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