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maneoマーケットの改善策は絶望なのでmaneoファミリーから撤退すべき

グリーンインフラレンディング事件で、関東財務局が出した業務改善命令。

これに対してmaneoマーケットが、3月4日に答えを出しました。

その内容を読んで唖然としました。

maneoファミリーで投資中の方は、即座に全面撤退すべきです。

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億2千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

maneoマーケットの発表内容

まず最初に、maneoマーケット(以下、マネマ)の発表内容を全文掲載します。

すでに読んでいるor読むのが面倒という方は、飛ばして次の段落に行ってください。

業務改善命令に基づく改善策の経過報告

当社は平成30年7月13日に関東財務局より業務改善命令を受けたところ、当該業務改善命令の内容の一つに、金融商品取引事業者として必要な営業者の選定・管理に関する業務運営態勢等を再構築することがございます。

金融商品取引・金融仲介機能の観点から営業者自身が投資家保護のために万全の措置を講じること、ソーシャルレンディングの社会的な意義に適合するファンドを営業者が組成・ 運用することなどの重要性を踏まえ、当社は、営業者の選定・管理を実施するために必要な業務運営態勢や内部管理態勢の再構築を進捗させるとともに、営業者の選定・管理のため基準の策定に取り組んで参りました。当社は、この度、下記を骨子とする営業者の選定・管理に係る基準を策定し、当社の社内規程としての運用を開始いたしましたので、ご報告いたします。

①既存の金融機関等がカバーしきれない業界・地域への融資を通じて経済の活性化を促すことができること

②投資家の資金を利用する事業者として、法令等を遵守し、十分な社会性・公共性を有する融資を実行できること

③投資家保護の視点をもって、適切なリスク分析能力、内部のチェック・牽制態勢等を構築していること

現在、既存の営業者の管理も含め再発防止策の策定・定着に取り組んでおりますが、今後、業務運営態勢や内部管理態勢を継続的に検証し、より一層の強化を図るなどして引き続き全社をあげて再発防止に向けた取り組みを進めて参ります。

以上

(出典:営業者選定基準について)

そもそも9月だったのでは?

内容に入る前に、なぜ発表が今になったのでしょうか?

今回の発表内容は「営業者の選定・管理に係る基準」です。

これは昨年9月末までに完了させるとマネマは発表していたはずです。

なぜ大幅に遅れて今なのか?

真剣さが感じられません。

優先順位が逆

選定・管理基準

報告書では「営業者の選定・管理に係る基準」として、以下の3つの項目が挙げられています。

なお、ここで言う「営業者」とは、グリフラとかガイアのような、maneoファミリーの業者のことです。

今後はファミリー業者を次のような基準で選定・管理しますよ、ということです。

  1. 既存の金融機関等がカバーしきれない業界・地域への融資を通じて経済の活性化を促すことができること
  2. 投資家の資金を利用する事業者として、法令等を遵守し、十分な社会性・公共性を有する融資を実行できること
  3. 投資家保護の視点をもって、適切なリスク分析能力、内部のチェック・牽制態勢等を構築していること

要約すると、次のような業者を選びます、ということでしょう。

  1. 経済の活性化を促すことができる業者
  2. 法令等を遵守する業者
  3. 投資家を保護できる業者

投資家保護は後回し

これ、順序が逆でしょ?

こういうのって、普通は重要度順、優先位順に書くものです。

経済の活性化が最優先基準で、投資家の保護は3番目。

マネマは一体どこを見て商売をしているのでしょうか?

その姿勢に強い疑問を感じます。

選定のみで管理がない

報告書では「営業者の選定・管理に係る基準」としていますが、さきほどの3項目はすべて選定の基準です。

今回の報告書には貸付け中の営業者の管理基準が一切含まれていません

グリフラ事件は営業者の選定もさることながら、管理がいい加減だったことが原因です。

なのに今回の報告書に管理基準を記載していない、つまり、基準をまだ作っていない

マネマは本当に一連の事件を反省しているのでしょうか?

具体性がない

基準として機能しない

今回の報告書では、次のような業者を選ぶことが「基準」である、としています。

  1. 経済の活性化を促すことができる業者
  2. 法令等を遵守する業者
  3. 投資家を保護できる業者

これ、抽象的すぎて基準として機能しません。

何をもって「投資家を保護できる」と判断するのか?

それがない限り、いくらでも恣意的にファミリーを選ぶことができます。

具体的な基準を示すべき

例えば、maneo本体でも起こっていますが、ずさんな担保評価。

これを防ぐのならば、

  • 不動産鑑定士の資格を持つ社員が3名以上在籍
  • 営業部門と担保評価部門が別組織

この2つの条件をともに満たすとか。

貸付金の目的外流用を防ぐためには、

  • 分別管理口座の入出金明細書を毎月提出
  • 四半期ごとに監査法人の監査を受けて結果を提出

することを義務付けるとか。

具体性を伴う内容にしなければ、基準として機能しません。

そんなことくらいマネマも分かっているはずです。

なのに、こんなユルユルの基準を出してくるとは。

本気で改善する気があるのか、疑ってしまいます。

8ヶ月かけてこれ?

業務改善命令を受けたのが去年の7月。

今回の報告書が出るまで8ヶ月です。

8ヶ月かけてこれですか?

この程度の内容ならば、改善命令を受けた当日に作れるでしょう。

8ヶ月でこれって、被害を受けている人は怒り心頭のはずです。

現ファミリーはどうなの?

ただ、別の見方もできるのかな?とも思っています。

つまり、

  1. 経済の活性化を促すことができる業者
  2. 法令等を遵守する業者
  3. 投資家を保護できる業者

こういう業者を選ばなければならないという意識が、以前のマネマには本当になかった。

だから、この基準に行き着くまで8ヶ月もかかった。

もしそうであるならば、現在のmaneoファミリー業者はこの基準を満たしていない可能性があるということです。

それって怖すぎるでしょ?

maneoファミリーから撤退すべき

今回の報告は、期待外れを通り越して、ただただ絶望です。

こんなマネマが管理するmaneoファミリーに、もはや期待できる要素は何一つありません。

今すぐmaneoファミリーから撤退することをオススメします。

大切なお金をヤバイ業者に預けるべきではありません。

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