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【上場企業連帯保証案件】クラウドバンクは積極的に情報開示すべき

クラウドバンクの上場企業事業拡大支援ファンドが快調に応募を集めています。

上場企業の連帯保証が付いており安全性が高い点が人気の理由でしょう。

最近、太陽光偏重だったクラウドバンクで固い案件が出てきたのは歓迎すべきことです。

ただ、クラウドバンクにはもう少し情報開示に積極的になって欲しいと思うのです。

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

上場企業案件の条件が前回と違う

読者諸兄姉はご存知の通り、僕はクラウドバンクのすべての案件を記録しています。

エクセルの表で管理しているので、前回の募集内容がイヤでも目に入ってきます。

利回り 運用期間
前回 4.5% 14ヶ月
今回 5.2% 14ヶ月

あれ?なんで利回りが変わったのかな?

ってか、1ヶ月も経ってないのになんで再募集するの?

タロウさん
タロウさん

このあたり、小心者の本領発揮です。笑

上場企業案件の担保が変わった

気になって調べてみたところ、なんと、

前回分はすべてキャンセルになっていました!

キャンセルの理由は担保内容の変更です。

左野くん
左野くん

えぇ~、それってヤバイんじゃないの?!

これは会員限定情報ではない「お知らせ」欄に書かれてある内容なので、オープンにして問題ないと思いますが。

キャンセルになった案件の紹介ページで次のように説明されています。

本ファンドは2019年6月14日に運用開始を予定しておりましたが、本ファンドの主要な融資先に関する担保の設定が、会員限定情報内の[担保・保証の概要]等に記載の内容から変更されることとなりました

そのため、本ファンドは運用を開始することなく、本日(2019年6月21日)、出資金をすべてお客様のクラウドファンディング口座に返還いたしました。

本ファンド記載のプロジェクトにつきましては、[担保・保証の概要]等を修正したうえで、本日よりあらためて「上場企業事業拡大支援ファンド」として募集の取扱いを行いますので、出資をご検討いただきますようお願いいたします。

つまり、前回はAを担保にするってことで募集をかけた。

ところが、諸般の事情で担保がBに変わった。

このため、前回募集したのはすべてキャンセルにする。

代わりに、担保をBに買えた案件で再度募集を行うってことです。

右田さん
右田さん

条件が変わったからリニューアルするってことね。

タロウさん
タロウさん

コッソリ続けたりせずにきちんと対応しているので、ヤバイと言うよりまともだよ!

前回の上場企業案件は途中で打ち切られた

前回の募集ですが、確かに不自然な終わり方をしていました。(以下、いささかマニアックな内容です。笑)

前回の募集状況

クラウドバンクの案件には2つの番号が付いています。

一つは「太陽光ファンド第20号」みたいな、案件の種類ごとの番号です。

もう一つは「クラウドバンクファンド第1234号」みたいな、クラバン全案件の通し番号です。

で、前回の募集を表にまとめるとこうなります。

種類番号 通し番号 募集金額
43 2205 2,000万円
44 2206 1,950万円
45 2207 1,900万円
46 2208 2,000万円
47 2209 1,950万円
48 2210 1,900万円
49 2211 2,000万円
合計 13,700万円

前回の募集、元々は総額35,000万円の予定でした。

ところが、半分も集まらないうちに募集を打ち切っています。

左野くん
左野くん

順調に集まっていたのに途中で打ち切りって、確かに不自然だよね。

途中の番号が抜けている

また、前回は49号で終了しているのに、今回の再募集は61号から始まっています。

50~60号が抜けている。

しかも、通し番号の2212~2216号と、2219~2224号が欠番で使われていないのです。

右田さん
右田さん

よくそんなことに気付いたね。

タロウさん
タロウさん

小心者ですから…

欠番分は前回募集で使われるはずだった

で、欠番の通し番号分がすべて前回の募集で使われていたと仮定すると、キレイに辻褄が合うのです。

こちらの表をご覧ください。

種類番号 通し番号 募集金額
43 2205 2,000万円
44 2206 1,950万円
45 2207 1,900万円
46 2208 2,000万円
47 2209 1,950万円
48 2210 1,900万円
49 2211 2,000万円
50 2212 1,950万円
51 2213 1,900万円
52 2214 2,000万円
53 2215 1,950万円
54 2216 1,900万円
55 2219 2,000万円
56 2220 1,950万円
57 2221 1,900万円
58 2222 2,000万円
59 2223 1,950万円
60 2224 1,900万円
合計 35,100万円

種類番号が60号までつながり、募集総額もほぼイコールになります。

左野くん
左野くん

43~60号まで募集する予定だったのに、49号までで打ち切ったってことか。なんで?

問題が発生して途中で打ち切った

当初は60号まで募集する予定だった。

ところが、担保の内容が変わるという問題が途中で発生した。

そこで、49号が満了した5月31日10時で募集をストップした。

その後、借り手企業と再調整を行い、なんとか話がまとまった。

そして満を持して昨日6月21日に前回分をキャンセルすると同時に、リニューアル案件として61号から再募集を行った。

たぶんこういうことだったのだろうと思います。

タロウさん
タロウさん

問題点を修正して改めて募集したってことだよ!

クラウドバンクの対応は非常に適切

今回の一件へのクラウドバンクの対応ですが、極めてまっとうなものです。

会員限定情報なので詳しくは書けませんが。(←これ、ほんと面倒!)

まっとうだと僕が判断する理由を述べます。

隠していない

担保の変更と言っても、

  • 前回:土地そのものへの抵当権
  • 今回:土地を所有する特別目的会社の持ち分への質権

直接から間接に変わっただけで、土地そのものは変わっていません。

シレッとそのまま流そうと思えば流せたはずです。

どことは言いませんが某maneoでは、千代田区案件で物件の販売計画が勝手に変更され、期失が起こるまでその事実は伏せられていました。

担保内容の変更を隠して継続するのではなく、きちんとキャンセルにしている。

当然といえば当然のことですが、コソコソやっていないことは評価すべきです。

右田さん
右田さん

コソコソが連発のソシャレンだけにね。

リスクアップに対応している

ただ、担保が間接的になったことでリスクが高まったとは言えるでしょう。

そのため、クラウドバンクから借り手企業への貸出金利が0.5%上がっています。

と同時に、クラウドバンクは自分の取り分(手数料)を0.2%下げています。

この結果、投資家の利回りは前回の4.5%から今回の5.2%へと0.7%上がっています。

リスクが高まったので、それを投資家の利回りに反映させた。

しかも、自分の取り分の一部を(今回のドタバタのおわび代として?)投資家に回している。

至極まっとうな対応だと思います。

左野くん
左野くん

0.7%がリスク上昇に見合うと判断する投資家は、納得して投資できるよね。

キャンペーンに神対応

さらに、前回の募集はキャンペーン期間中だったのですが、この点についても対応しています。

なお、「融資型クラウドファンディングサービス利用者様 感謝キャンペーン」の条件を満たされているお客様による本ファンドへの投資申請額は、キャンペーン期間中に投資申請した金額の合計額から差し引くことなく、当該合計額に含めてキャッシュバック金額を算出いたします

キャンセルになった分についてもキャンペーン対象としてキャッシュバックを払うってことです。

これは神対応ですよ。

ですので、前回分がキャンセルになったこと自体はいただけませんが、そのことへの対応は非常にキッチリと誠実に行った。

このあたりはさすが老舗だなと感じます。

タロウさん
タロウさん

起きたことは起きたこととして、対応自体はまともです!

クラウドバンクは積極的に情報開示すべき

ただ、残念なことが一つあります。

今回のリニューアル案件の募集に当たって、経緯を説明していない点です。

リスク上昇は明示すべき

リニューアル案件の募集ページで、次のように説明して然るべきだと僕は思います。

  1. 前回の募集の途中で担保が変わることになった
  2. そのため、前回の募集は途中で打ち切った
  3. 担保を変えた内容で今回、再募集を行う
  4. 担保が直接から間接に変わったことでリスクが高まる
  5. その代償として利回りを0.7%アップする
  6. なお、キャンペーンについては予定通り対応する

リスクが高まったことは明確に示すべきではないでしょうか?

投資家にとって不利な情報は明確に示すべきだと僕は考えます。

今のクラウドバンクの勢いであれば、リスクが高まったことをオープンにしても、3億5千万円程度ならば満額集められるはずです。

不利な情報をオープンにし、さらにキャンペーンについても投資家有利に対応したということで、間違いなく評価がさらに上がるでしょう。

右田さん
右田さん

不利な情報をちゃんと出してもらわないと、投資家は安心して投資できないよね。

オープンにしないと疑心暗鬼を呼ぶ

逆にオープンにしない方がクラウドバンクにとってマイナスです。

投資家の中には僕みたいに重箱の隅だけをつついている変質者がいるので、不都合な事実の少なからずは明るみに出ます。

また、投資家の中には僕みたいにすべてをネガティブに捉える性格がクソひん曲がったクズもいるので、さてはクラバン、意図的に隠蔽したな!と騒ぎ立てるやもしれません。

左野くん
左野くん

タロウさんだけだよ。

クラウドバンクの情報開示に期待

同業のPocket Fundingは先週募集した3つの案件で、以前募集した案件の条件変更による後継だとか、売却が予定よりも遅れているといったネガティブな情報もオープンにしています。

今回のクラウドバンクの対応は非常にまっとうであっただけに、それをオープンにしなかったことが惜しまれてなりません。

やっていることはまともなのですから、情報開示をより積極的に進めていくことを期待します。

タロウさん
タロウさん

情報を出す業者を投資家は支持するよ!

コメント

  1. キャッシュフローがあればなんでも蘇生しちゃう より:

    このファンドはダメでしょう。以前ファンドで集めたけどエグジット出来ず、SPCでの借換は出来ない(貸金業のライセンスがないから)ため、別のSPCをおっ立てて名前も事業拡大ファンドって一見して裏が見えないようにしてます。そもそも開発案件がとん挫したファンドで回収の見込みがないので新たな箱を作って乗り換えただけ。恐らく物件の価値も目減りして、金利負担でキャッシュフローもきつくなっているはずです。自転車操業でいずれ破綻するファンドを一般投資家に販売するなんで最低。買ってはいけません、絶対。

    • タロウ タロウ より:

      僕は自分のお金だけが大切なので、クラバンを擁護するつもりはゼロです。
      しかし、絶対的に明確な根拠がない状態で、いずれ破綻すると断定し、絶対といった表現を使うのは不適切だと思います。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

ソーシャルレンディングの仕組み

案件の募集で集められた投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこない場合があります。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すことを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。