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バンカーズ不動産担保ローン事業支援ファンド第2号に投資するか?【案件分析】

卵ファンドで大コケしたバンカーズですが。(失礼!

秋に入って案件の量産体制に入っています。

募集時期 案件 募集額
2021年9月 事業者ローン7号 6,600万円
2021年9月 事業者ローン8号 3,600万円
2021年9月 フィンテック1号 3,000万円
2021年10月 サービサー1号 9,500万円
2021年10月 不動産担保ローン1号 4,180万円

そして、勢いそのままに11月第1号の案件が出てきました。

左野くん
左野くん

待ってました!

この案件に投資すべきか?

内容を分析し、投資の是非を判断します。

タロウさん
タロウさん

イケイケバンカーズ!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

不動産担保ローン事業支援ファンド第2号の概要

それではまず、11月一発目となる「不動産担保ローン事業支援ファンド第2号」の概要です。

 

バンカーズとは?

バンカーズは2020年12月に運営を開始したソーシャルレンディングです。

基本情報は以下の通りです。

サービス名 バンカーズ
運営会社 株式会社バンカーズ
運営開始 2020年12月
最低投資額 1万円
利回り 2~6%
運用期間 4~12カ月

トップが三菱UFJ銀行の元専務であるなど、信頼性と透明性の高さが期待される業者です。

●公式サイト:バンカーズ

バンカーズについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

【最新】バンカーズの評判・口コミとデメリット・リスク
【2024年3月6日更新】累計投資額1億9千万円の現役投資家が、バンカーズ(Bankers)の概要、デメリットとリスク、評判と口コミ、注意点と対策などを解説。バンカーズでの僕の投資実績も公開します。

 

不動産担保ローン事業支援ファンド第2号の基本情報

不動産担保ローン事業支援ファンド第2号の基本情報は以下の通りです。

  • 案件名:不動産担保ローン事業支援ファンド第2号
  • 利回り:2.73~3.39%
  • 運用期間:6カ月
  • 募集総額:5,500万円
  • 最低投資額:1万円
  • 投資単位:1万円
  • 投資上限:1,100万円
  • 分配:満期一括
  • 募集方式:先着方式
  • 募集開始:2021年11月5日12時

利回りに幅があるのは、後述する手形割引事業の利回りが変動するためです。

2.73~3.39%を単純平均すると利回りは3.1%です。

タロウさん
タロウさん

3%台はキープしてほしいです!

 

2つの案件を組み合わせている

前回10月の不動産担保ローン事業支援ファンド第1号は、企業への融資案件だけでした。

これに対して今回の第2号は、2つの案件を組み合わせて1つの案件にしています。

  • 手形案件
    1. 投資家から集めたお金を元手に
    2. 手形割引事業を行い
    3. 割引手数料で儲ける
  • 融資案件
    1. 投資家から集めたお金を
    2. 企業に貸して
    3. 利息で儲ける

今回、投資家から5,500万円を集めますが、次のように2つの案件に割り振って運用されます。

  • 手形案件:500万円
  • 融資案件:5,000万円

我々投資家から集めたお金を2つの事業で使う

そして、そこで得られた利益の一部を投資家に還元するということです。

右田さん
右田さん

私たちのお金を使って商売してもらうってことね。

タロウさん
タロウさん

バンカーズの王道パターンです!

続いて2つの案件の詳細を説明します。

 

手形案件の詳細

手形案件とは?

今回の手形案件では500万円を使ってバンカーズが自社で手形割引事業を行います。

  1. 投資家のお金500万円を使って
  2. 手形割引を行い
  3. お金を稼ぐ

手形割引とは簡単に言うと次のような事業です。

  1. バンカーズが以下の約束手形を98万円で買い取る
    • 額面100万円
    • 支払いは2カ月後
  2. バンカーズが2カ月後に100万円を受け取って2万円儲かる
  3. 売った人は2カ月早く現金を受け取れる

手形割引は資金に余裕がない中小企業などがよく利用します。

左野くん
左野くん

2万円で時間を買うって感じだね。

手形割引がよく分からないという方は、こちらの記事を読んでみてください。

バンカーズ(Bankers)1号案件に投資するか?【案件分析】
バンカーズ(Bankers)の第1号案件を詳しく解説、分析し、投資するかを判断します。今回は融資と手形の2つの案件がセットになっています。手形案件を初心者向けに説明します。融資案件については担保物件を特定しました。

手形案件の利回りは未定

なお、手形割引は事前にどのように行われるか決まっていません

割引の依頼があるか事前には分からないからです。

このため、バンカーズでは手形案件の利回りに幅を持たせています。

  • 割引依頼がゼロだった場合:0%
  • フル回転で事業が回った場合:7.3%

手形割引で得られる利益は0~7.3%の間で幅があるということです。

今回の案件の利回りに幅があるのはこのためです。

 

融資案件の詳細

次に融資案件の詳細です。

今回は事業者向け貸金業者に融資を行います。

  • 融資額:5,000万円
  • 金利:4.5%
  • 融資期間:6カ月

この5,000万円を使って貸金業者が貸金業を行う。

つまり、我々投資家が貸金業者の金主になるということです。

  1. 投資家が5千万円を出資
  2. その5千万円をバンカーズが貸金業者に融資
  3. その5千万円で貸金業者が貸金業を営む
  4. そこで得られた利益の一部を投資家がゲット!
タロウさん
タロウさん

ここまで案件の基本情報でした!

不動産担保ローン事業支援ファンド第2号の分析

それでは、この案件に投資すべきか詳しく見ていきましょう。

今回、分配金が得られるかは2つの事業が無事に終了できるか次第です。

ですので以下、元本を回収できるかを考えます。

 

手形案件の元本回収は堅い

手形案件の元本回収は、手形の振出人が支払いをできるか次第です。

この点について、バンカーズは手形割引の際に振出人の支払い能力を審査するなどの対策を打っています。

そのため、バンカーズでは過去10年以上に渡り手形割引で不渡りを出していません

これまでバンカーズで募集された手形案件でもデフォルトはゼロです。

これらの実績から、手形案件の元本回収は堅いと思います。

右田さん
右田さん

実績を評価。

 

融資案件の元本回収も堅そう

次に融資案件です。

僕はソーシャルレンディングでは借り手が必ず返済不能となることを前提とします。

ですので、元本を回収できるかは保全次第です。

そこで、融資案件の保全について見ていきます。

保全の状況

今回の融資案件では3つの保全が設定されます。

1. 銀行口座への出金承認権限と質権設定

今回の融資先貸金業者がお金を貸す相手を最終借り手と呼ぶことにします。

最終借り手は利息や元本を貸金業者の銀行口座に振り込みますよね?

この銀行口座から貸金業者が勝手にお金を引き出せないようにします。

また、この口座に質権を設定することで、貸金業者が返済できなくなったときに口座のお金を差し押さえることができます。

左野くん
左野くん

貸金業者がコケた時の対策だね。

2. 最終借り手に対する貸金債権への質権設定

貸金業者が持つ最終借り手に対する貸金債権、つまり、最終借り手から貸したお金を取り立てる権利に質権を設定します。

これにより、貸金業者が返済不能になった場合、代わりに最終借り手からお金を回収できます。

右田さん
右田さん

これも貸金業者がコケたとき対策ね。

3. 不動産への担保設定

貸金業者から最終借り手への融資に対しては、最終借り手が持つ不動産が担保になっています。

この不動産にバンカーズが担保を設定します。

これにより、貸金業者、最終借り手がともに返済不能となった場合、担保不動産を処分することでお金を回収します。

タロウさん
タロウさん

これが最後の頼みの綱です!

担保評価額は7,230万円

その頼みの綱の担保不動産は以下の3件で、3件あわせての評価額は

  • バンカーズの評価額:7,230万円
  • 僕の超悲観的評価額:6,501万円

です。(※以下、物件名等は僕の推測です)

1. MACビューネ中山

  • 所在地:横浜市緑区中山町993-1
  • 物件種:区分マンション
  • 構造:鉄筋コンクリート造地下1階付5階建
  • 築年:1989年9月(築32年)
  • 専有面積:1階部分59.09㎡(壁芯)
  • 最寄り:横浜線中山駅 徒歩11分
  • バンカーズ評価額:2,070万円
  • 僕の悲観的評価額:1,800万円
2. 横浜市瀬谷区土地
  • 所在地:横浜市瀬谷区
  • 物件種:土地
  • 面積:153.97㎡
  • 最寄り:相鉄本線瀬谷駅 徒歩4分
  • バンカーズ評価額:3,080万円
  • 僕の悲観的評価額:2,771万円
3. 川崎市麻生区土地
  • 所在地:川崎市麻生区
  • 物件種:土地(建物付き)
  • 築年:1966年(建物部分)
  • 面積:192.98㎡
  • 最寄り:小田急多摩線栗平駅 徒歩18分
  • バンカーズ評価額:2,080万円
  • 僕の悲観的評価額:1,930万円

LTVは69.2%

以上、3物件あわせてのバンカーズの評価額は7,230万円です。

これに対して借り手への融資額は5,000万円ですので、LTVは69.2%です。

  • 融資額:5,000万円
  • 担保評価額:7,230万円
  • → LTV:5,000万円÷7,230万円=69.2%

僕の超悲観的評価額6,501万円で出すと76.9%です。

左野くん
左野くん

それでもそこまで高くないね。

運用期間が6カ月と短いですので、それほどリスキーではないと思います。

借り手の信用度が高い

また、これは常にネガティブ思考の僕のポリシーに反しますが、借り手の信用度が高い点もポイントです。

今回の借り手である貸金業者はバンカーズではおなじみのC社です。

C社についてはこちらの記事で紹介していますが、

バンカーズ(Bankers)第2号案件に投資するか?【案件分析】
バンカーズの第2号案件の手形割引と診療介護報酬債権担保融資の分析解説です。借り手のノンバンクが倒産した場合、最終借り手の医療機関が診療報酬ゼロになった場合など、4つのパターンに分けて元本回収の可能性を考えます。

それなりに信用力はあると思います。

  • 創業以来20年以上の連続黒字
  • 関東某県内の最大手
  • 社長が事業者向け貸金業者の全国団体の要職

また、バンカーズサイトの説明によれば、

  • 2021年4月期の当期純利益は2,270万円
  • 常時1億5千万円以上の当座資産を維持

とのことです。

この点、C社初登場の医療支援1号(2021年1月募集)では、

  • 常時1億9千万円以上の資金残高を維持

とのことでしたので、どうなんでしょうか?

総合的にみると元本回収は堅そう

ここまで見てきた通り、二重三重で保全が設定されています。

不動産担保も確保されており、LTVは70%以下です。

また、借り手の信用度は比較的高く、バンカーズでの実績も十分です。

以上から総合的に見ると、融資案件の元本回収は堅そうに思えます。

右田さん
右田さん

それは良かった。

タロウさん
タロウさん

案件の特長を一つ!

 

早期償還のリスクを低減している

今回の案件には特長が一つあります。

早期償還への不満

ソシャレン、不動産クラファンで不満としてあがるのが早期償還です。

  1. 運用期間は1年の予定だった
  2. 繰り上げ返済などで半年で運用が終わった
  3. 分配金が予定の半分になった

僕みたいな元本回収至上主義の投資家にとっては、早期だろうと戻ってくれば万々歳なのですが。

1万円入ってくるつもりだったのに5千円になってガッカリという気持ちは分かります。

タロウさん
タロウさん

僕も経験あります!

最終借り手の返済が早期償還につながる

今回の案件にあてはめて考えてみます。

当初、借り手の貸金業者であるC社が、3つの最終借り手に投資家の5千万円を貸します。(金額は仮定)

  • C社から
    • X社に:2,000万円
    • Y社に:2,000万円
    • Z社に:1,000万円

今回の運用期間は6カ月ですが、仮にX社が2カ月目に返済しやがったら、この2,000万円は残り4カ月間は利息を生み出さないことになります。

さらに、Y社とZ社が4カ月目にトチ狂って返済しくさりやがったら、C社は当然バンカーズに5千万円を返済するでしょう。

つまり、最終借り手の返済が早期償還につながるということです。

再貸付が可能になっている

そこで今回の案件では、早期償還を減らす工夫がなされています。

どんな工夫かというと、

  1. 最終借り手から戻ってきたお金を
  2. 別の最終借り手に貸してもOK

つまり、C社による再貸付が可能となっているのです。

イメージとしてはこんな感じです。

  • 当初
    • X社に:2,000万円
    • Y社に:2,000万円
    • Z社に:1,000万円
  • 2カ月後(X社が返済)
    • P社に:2,000万円
    • Y社に:2,000万円
    • Z社に:1,000万円
  • 4カ月後(Y社とZ社が返済)
    • P社に:2,000万円
    • Q社に:1,500万円
    • R社に:1,500万円

こうすることで早期償還になる可能性を低くしています。

もちろん、C社が再貸付をせずに早期償還する可能性はあります。

LTVは70%を維持

再貸付を行う際には、P社、Q社、R社は不動産担保を提供します。

その際、提供される担保が川崎の高台の病院跡地のようなクソ物件ではリスクが高まります。

左野くん
左野くん

マネオwww

そこで、再貸付についてもLTV70%以下を維持できる評価額の担保を提供させることになっています。

つまり、再貸付が行われてもLTV70%以下は維持されるということです。

右田さん
右田さん

早期償還を防いで安全性もキープ。

タロウさん
タロウさん

ここまで詳細分析でした!

不動産担保ローン事業支援ファンド第2号の投資判断

それでは最後に、不動産担保ローン事業支援ファンド第2号に投資するかの判断です。

 

10万円で投資します

見てきたように手形案件、融資案件ともに元本回収の可能性は高いと思います。

また、運用期間も6カ月と短めです。

危険性は高くないと判断し10万円で投資します。

左野くん
左野くん

やや控えめだね?

タロウさん
タロウさん

理由がありまして…

 

C社の返済が順調に進むかが焦点

上述した通り、今回の借り手であるC社はバンカーズの常連です。

そして、C社が借り手の5案件の運用が来年1~3月にかけて終了します。

つまり、C社からバンカーズへの返済が発生するのですが。

その額、2億3千万円です。

今回の案件の運用終了は来年6月ですが、1~3月の5案件の返済ができなければ、当然6月の返済も厳しくなります

もちろん上述の通り、C社の信用力は低くありません。

ただ、なんといっても銀河系最弱のスモールハートを誇る私タロウさんです。

ちょっとビビって10万円にします~w

右田さん
右田さん

石橋を叩き壊すのね。

 

C社への偏りの是正を希望

ただ、C社の件は悩ましいところでして。

今回の案件でバンカーズからC社への融資残高は2億8,500万円となります。

これはバンカーズで現在運用中の案件の融資総額4億8,480万円の59%にあたります。

つまり、投資家から集めたお金の6割がC社に貸し付けられている状態です。

僕はC社が悪いとかリスキーとか言うつもりはまったくありません。

ただ、融資先が1社に偏るのは好ましくないです。

もちろん、安全性を高めようとするがゆえに堅い借り手に偏るのはJ.LENDINGも然りで理解するのですが。

他の堅い借り手を開拓し、分散投資ならぬ分散融資を進めてくれることをバンカーズには期待します。

タロウさん
タロウさん

おなしゃす!

コメント

キャンペーン

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングでは、投資額などに応じてプレゼントなどがもらえるキャンペーンを業者が開催することがあります。

例えば次のようなものです。

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最新のキャンペーン情報は下記記事にまとめています。

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途中解約

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングでは投資を行う期間、言い換えると、業者にお金を渡して戻ってくるまでの期間が事前に決まっています。

その期間の途中で契約を破棄し、お金を返してもらうのが途中解約です。

ソシャレン、クラファンともにほとんどの業者で途中解約は認められていません。

途中解約ができるのは大家どっとこむなどごく一部です。

基本的に運用期間が終わるまでお金は戻ってこないと考えてください。

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デビュー案件

業者が運営を開始後、初めて募集する第1号案件のことを、このブログではデビュー案件と呼んでいます。

このブログが独自に使っている用語であり、一般用語ではありません。

デビュー案件は一般に安全性、利回りともに高いことが多いです。

また、運営開始直後で会員がまだ少ないため、競争率が低く投資しやすいです。

デビュー案件はおすすめだと僕は思っています。

軍用地案件

軍用地案件はソーシャルレンディングのPocket Fundingが扱っている案件です。

担保が投資用不動産として人気が高い軍用地であるため、元本をほぼ確実に回収できることから、安全性が非常に高い人気の案件です。

なぜ、軍用地案件で元本をほぼ確実に回収できるのかは、この狭いスペースでは説明できません。

3分で読めますので、こちらの記事を参照してください。

軍用地案件の安全性が高い理由

1棟アパート、1棟マンション

不動産クラウドファンディングで「1棟アパート、1棟マンション」という表現を使う場合、アパートやマンション丸々1棟が投資対象であることを表します。

逆に投資対象が部屋単位である場合は「区分マンション」という表現を使います。

(区分アパートというのは聞いたことがありません)

海外案件

ソーシャルレンディングでは投資家のお金を借りるのが海外の企業であったり、借り手が日本企業であっても資金使途が海外企業への出資であるなど、投資家のお金の最終的な行先が海外である案件を海外案件といいます。

不動産クラファンでは投資家のお金で取得するのが海外の不動産である案件を海外案件といいます。

一般に海外案件は利回りが高い一方、海外ゆえにリスクが高くなることが多いです。

投資においてリターンとリスクはワンセットであり、ハイリターン・ローリスクはありえません。

初心者は海外案件には手を出さないことを強くおすすめします。

分散投資

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分散投資とは、利用する業者や投資する案件、案件のタイプなどを集中させず、複数に分ける投資手法のことです。

例えば、ソシャレンで1つの業者だけを使っている場合、その業者が倒産するとすべての資産を失うことになります。

また、不動産クラファンで東京の物件だけに投資していると、東京の地価の下落が全投資額に影響を及ぼしますよね?

分散投資をすることで大きな被害を防ぎ、万が一の場合でも被害を小さく済ませることができます。

事故

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分配金の支払いや元本の償還が遅れたり、元本が戻ってこなくなるなどのトラブルを、このブログでは「事故」と表現しています。

業者

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングの運営会社のことを、このブログでは「業者」と呼んでいます。

FundsやCREAL、バンカーズ、いずれも業者です。

Fundsのサイトの画像

「事業者」という表現を使っているメディアもあります。

満了

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで募集額満額の応募が集まることを、このブログでは「満了」と表現しています。

募集額1億2千万円の案件で、応募が1億2千万円集まった状態が満了です。

満了のイメージ画像

「完売」という表現を使っているメディアもあります。

担保順位

1つの担保に複数の貸し手がいる場合の、貸したお金を回収する優先順位のことです。

例えば、評価額1億円の土地を担保に3者が下のように融資したとします。

担保順位 貸し手 融資額
第一順位 悪徳銀行 6千万円
第二順位 腹黒信金 2千万円
第三順位 山田さん 1千万円

借り手が返済できなくなり担保を処分するも、8千万円でしか売れなかった。

この場合、まず悪徳銀行が6千万円を回収、次に腹黒信金が2千万円を回収します。

第三順位の山田さんは1円も回収できません。

ソシャレン業者の担保順位が低い場合は注意が必要です。

源泉徴収税

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングでは、業者が20.42%の所得税を引いてから投資家に分配金を支払います。

この20.42%の所得税のことを源泉徴収税といいます。

引かれた源泉徴収税は業者が税務署に納めます。

壁芯面積

マンションの部屋の面積を測る際に、壁の中心線を基準に出した面積を壁芯面積といいます。

一方、我々が普通に使う壁の内側の線を基準に出した面積は内法面積です。

壁芯面積と内法面積の説明図

1口単位と最低口数

1口単位とは投資できる金額の単位です。

例えば1口=10万円の案件では、20万円、70万円と10万円単位で投資できます。

ですが、13万円や99万円では投資できません。

最低口数とは投資する際に最低限必要な口数です。

例えば以下の案件の場合、

  • 1口単位:1万円
  • 最低口数:2口

最低2万円から1万円単位で投資できます。

右田さん
右田さん

2万円の次は3万円だよ。

こんな感じに別ウィンドウが開き、ここで用語の解説などをします。

右下の「close」か別ウィンドウの外の部分をタップすると、別ウィンドウが閉まり記事に戻ります。

不成立

不成立とは案件の募集を行ったが、事情により案件を実行できなくなることです。

例えば、応募が最低成立金額に達しない場合、案件を実行できず不成立となります。

また、不動産クラファンで応募は順調に集まっていたものの、取得予定だった不動産に不備が見つかったため取得が中止になり、案件が不成立となることもありえます。

逆に成立は応募が集まり案件を実行できるようになることです。

最低成立金額

例えば、ソーシャルレンディングで「投資家から5千万円集めて企業に貸す」という案件があるとします。

この案件を募集して10万円しか集まらなかったら、ぜんぜん足りないので貸せませんよね?

でも、不足が数百万円ならば、その分は業者が自社で資金を出して合計5千万円とし、企業への融資を実行できるかもしれません。

そこで、業者が募集の際に「4千万円以上集まれば、満額集まらなくても不足分は自社で負担して融資を実行します」と約束します。

この場合の4千万円が最低成立金額です。

つまり、最低これだけ集まれば案件を実行しますよというラインのことです。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系の業者」とは、業者自身やその親会社などが上場企業である業者を指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと多くの投資家に認識されています。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

ソーシャルレンディングの仕組み

そして、借り手企業が支払う利息が、投資家が受け取る分配金となります。

一方で、借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこないことも。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すこと、業者から投資家に元本が戻ってくることを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。