次々と誕生するソシャレン、不動産クラファン業者。
その一方で、最近すっかりごぶさたの業者もけっこうあります。
長い冬眠から目覚めるときは来るのか?
募集休止中の業者の今後を占います。

もう春ですよ~
最新のキャンペーン情報をまとめました!

タップできる目次
募集休止中の業者の一覧と今後
ソーシャルレンディング業者
まず、ソーシャルレンディング業者からです。
プチ解説 業者とは?
GCM S1証券ファンディング
そんな業者あったんか~い!笑
知らない人がほとんどだと思いますが。
2021年4月にWealth Conciergeとして運営を開始しましたが、2022年3月を最後に募集が止まっています。
いつの間にかサイトも閉鎖されてしまいました。
まず間違いなくこのまま運営終了でしょう。
日本元気インベストメント
2023年8月に第1号案件を出しましたが、応募したのは5人だけ。
最後は自社で埋めたみたいなので、応募した投資家はおそらく4人でしょう。
ここは事前の広報活動をほとんどしていなかったので、マーケティングを軽視しすぎたのではないかなと。
現在、サイトを開くと工事中と表示されます。
名前とは裏腹に、このまま元気なく退場となりそうです。
プチ解説 案件とは?

一発屋で終わりは残念。
Nextshift Fund
2018年3月運営開始で、海外の農家、中小企業支援など、社会貢献性が高い業者でした。
一時はそこそこの頻度で募集していたのですが、2020年4月を最後に休止中です。
1案件の募集額が小さく、最後まで収益化できなかったのではないでしょうか。
こちらもこのまま終了のはずです。
bitREALTY
ケネディクスと野村総研という当時の東証一部上場2社の合弁事業として立ち上げられました。
信頼性が高く、利用していた方はかなり多いのではないでしょうか?

上場企業系は安心だよね。
プチ解説 上場企業系とは?
しかし、2024年2月に海老名案件で遅延が発生。
これが影響したのか、2023年11月を最後に募集が止まっています。
プチ解説 遅延とは?
さらに、2024年7月には社名を従来のビットリアルティからKDX ST パートナーズに変更。
事業内容もケネディクスグループにおける不動産ST(セキュリティ・トークン)ファンドの運用が中心になっています。
新しい社名はKDX(ケネディクス)、ST(セキュリティ・トークン)ですからね。

その略か!
残っている案件の運用が今年の夏に終わります。
その償還を最後にbitREALTYは6年の歴史に幕を閉じるでしょう。
プチ解説 運用とは?
プチ解説 償還とは?
FUELオンラインファンド
ここは上場系の堅い案件揃いで愛用していたのですが。
3月3日に運営を終了しました。
FUEL系の以下の業者も運営終了済みです。
- CRE Funding
- シノケンオーナーズファンディング
- 高島屋ソーシャルレンディング(バンカーズに移管)
- DL FUNDING

残念です…
不動産クラウドファンディング業者
続いて不動産クラファン業者です。
ASSET FUNDING
運営開始から月イチに近いペースで4号まで出したのですが、2023年9月を最後にストップ。
その後、昨年8月にほぼ1年ぶりに5号を出し、またストップしています。
忘れたころにまた出てくるかもしれません。
ADVANCE FUNDING
運営開始から1年で8案件を出したのですが、2023年7月を最後に募集を休止。
昨年9月15日に運営を終了しました。
そこそこ堅くて良い業者だと思っていたのですが残念です。
Ezファンド
昨年4月を最後に募集が止まっています。
もともと募集頻度が高い業者ではなかったので、もしかしたらまた募集が出るかもしれません。
Incapi
2号と3号が募集額の2割しか集まらず。
昨年7月から募集が止まっています。
率直に言って、甘い気持ち、見通しで不動産クラファンに参入したのではないかと。
すでに全案件の運用が終わっているので、遅かれ早かれ運営終了になると思います。
CROWD BUILDS
最後に募集した昨年6月から1年近く音沙汰なしです。
ただ、年に1~2回しか募集がなかった業者なので、また募集を行う可能性はあります。
GREEDY
昨年6月に新規会員登録の停止が発表されました。
発表で停止の理由を「サービス内容の見直しを行うため」としていましたが、その後も会員登録を再開することはなく。
3月31日付で運営を終了しました。
JIN-SAKUみらいファンド
2023年6月募集開始の3号が募集期限を12月まで延長したにもかかわらず埋まらず。
事前入金だったため、全出資者に返金となりました。

半年拘束されて終わり…
ここはもはや再開できないでしょうし、再開しても誰も応募しないと思います。
SECOND LIFE
2021年6月に運営を開始したものの、募集が行われることは一度もなく。
昨年、運営を終了しました。
SOCIO CROWD
2022年に第1号案件を出したものの、第2号が出ることはなく。
2024年4月に新規会員登録を終了しました。
終了を発表した際に、理由や今後の見通しなどを説明したのですが。
いつの間にかサイトが閉鎖されていました。
運営終了のようです。
Chotto.Fund
2020年12月に運営を開始したものの、ずっと動きはなし。
昨年9月に突如として第1号案件の募集をしましたが、なんと1円も集まらず。
事前の広報活動ほぼゼロで5.2%、36カ月って、そりゃ集まらなくて当然っしょ?
この先どうするつもりか分かりませんが、今のままではキビシイでしょう。
信長ファンディング
昨年9月に1年ぶりの募集を行いました。
従来、投資対象は居住用物件だったのですが、昨年9月は初の医療系の物件。
不動産クラファンの活用方法を模索していたのかもしれません。
しかし、今年4月に運営会社がTOBにより長谷工コーポレーションの完全子会社になることが決定。
今後どうなるのか見えなくなりました。

長谷工ファンディング?

可能性は低いかと…
不動産BANK
昨年3月を最後に募集が止まっています。
ここはソシャレンのFunvestでよく資金調達をしていたのですが。
Funvestでの募集も昨年4月を最後に行われていません。
ソシャクラ系での資金調達をやめたのかもしれないですね。
わりと好きな業者だったのですが。
プレファン
以前、記事にしましたが。

先月末で全案件の償還が終わりましたので、近い内に運営を終了すると思います。
上場企業系で営業ツール型という、ガッチガチに堅い業者だけに残念至極です。

復活してほしいね。

mitasuファンディング
ヤマワケエステートに生まれ変わりました。
昨年8月でmitasuファンディングとしての運営を終了しています。
みんなで大家さんmini
いろんな意味で話題集中、みんなで大家さんの不動産クラファンバージョンです。
新たな資金調達先として不動産クラファンに進出したものの、第1号案件が3.2%、59カ月で投資家にまるで受け入れられず。
不動産クラファンでの資金調達は難しいと判断したのでしょう。
2023年10月の第1号で止まっており、このまま終了すること確実です。

警戒してる人、多いしね。
みんなdeマンション経営
第1号案件が利回り3%で募集が集まらず。
会員に電話をかけて応募を呼びかけるという、不動産営業マンの本領発揮でブーイングを喰らいまくりました。笑
あれから4年、長い冬休みを継続中。
事実上の運営終了状態です。
Mercurius
利回り7~9%で高利回りハンターから一定の支持を得ていたのですが。
立地がド田舎など微妙な案件が多く。
今となっては利回りで戦えるレベルではないですし。
2023年11月の募集を最後に、このまま終了へと向かいそうです。
RENOSY
2018年7月の運営開始で、旧TATERU Fundingに次ぐ古参の業者でした。
上場企業系ということで人気があり、抽選は常に高倍率。
僕はほぼ全案件に応募しましたが、2回しか投資できませんでした。
2022年3月の26号を最後に募集を中止。
2023年5月に運営を終了しています。

続けてほしかったです…
REVADD
10%の利回りで第1号から1億円超を集め、2号も1.5億を集めたのですが。
それ以来、1年以上に渡り動きなしです。
このまま終わることになるでしょう。
不動産クラファンは甘くない
以上、あの業者は今?を見てきました。
次々と新しい業者が生まれる一方で、忘れ去られフェードアウトしていく業者も多いことが分かっていただけたでしょう。

簡単じゃないね。
投資家の立場から見てですが、マーケティングをちゃんとやっていない業者はキツイなと。
日本の悪しきものづくり文化ではないですが、良い案件を出せば放っておいても投資家から資金が集まるわけではありません。
そのあたりを舐めてかかっていたとまでは言いませんが、甘く考えていたのでは?

サクッと資金が集まるぞみたいな。
それと、不動産クラファン業者は不動産という本業があることがマイナスに働いた気がします。
半身というか腰掛けというか、真剣度に欠けていた部分があったのではないでしょうか。
今、しっかり募集が集まっている業者は、地道にSNS集客をやったり、知恵を出したり、利回りを上げたり。
あの手この手で必死に頑張ってますよ。
みんなが真剣勝負で戦っているところに、システムだけ整えてコンチワ~!って出てきて資金調達できるほど、不動産クラファンは甘くないよと。
ガッツリ準備をした上で継続して募集できる業者が現れることを期待します。

ご新規さん歓迎です!
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