【質問】この前、ピーチ航空で松山から大阪まで行きました。チェックインの時に預けた荷物を取って外に出たのですが、その時に誰も荷物のチェックをしていませんでした。これだと間違って他の人が持って行ってしまう可能性がありますよね。格安航空会社だから安かろう悪かろうなのでしょうが、こんなことで良いのでしょうか?
【回答】これはピーチ航空に限ったことではありません。格安じゃない航空会社も同じです。昔は確かに荷物に貼られたバゲージタグとチケットの裏に貼られた受取証を、空港のスタッフが一つ一つチェックしていました。
でも最近は日本に限らず海外の空港でも、チェック作業をするところは本当に少なくなってきましたね。ですので、間違えて人の荷物を持って行っちゃったり、悪意を持って盗むことも可能な状態です。
さて、そういった事故が起こった場合の航空会社の対応、責任ですが、ピーチ航空の運送約款第11条J項2号では次のように定められています。
当社は、手荷物合符の所持人がその手荷物の引渡しを受ける正当な権利者であるかどうかを確認する義務を負いません。当社が正当な権利者かどうかを確認しなかったことに起因する損害については、当社は一切責任を負いません。
要するに、手荷物引換証を持っている人がその荷物の持ち主かは確認しませんよ、確認しなかったことで紛失等の損害が発生しても一切責任は取りませんよ、ということです。なんじゃそりゃ!笑
まぁ、運送約款なんてものはそもそも航空会社に有利なようにできてるんですよ。そして約款に同意しない限り飛行機に乗ることはできない。力関係は乗客よりも航空会社のほうが圧倒的に上なんです。経営リスクを取ってるんだから当然だけどね。
ですので、他人に持って行かれるなどの被害を防ぐには、我々乗客が自ら対策を取るしかありません。目的地の空港に着いたら少しでも早く、手荷物引き渡し場に行くことをおすすめします。