日本航空や全日空など大手の航空会社はボーイングだけでも737、767、777、787、他にもエアバスA320など複数の機材を運用しています。これに対してLCC(格安航空会社)は使用機材を単一にすることでコストを削減し安い運賃を実現します。春秋航空が使用する機材について見てみましょう。
春秋航空日本はボーイング737-800型機を3機運用しています。
単通路ナローボディの小型機で、運行速度は時速850km、航続距離は5,665kmで、東京からですとインドのニューデリーの手前くらいに相当する距離です。
小型機とは言うものの全長40m、全幅は36mあります。大型観光バス(全長12m、全幅2.5m)と比べると、全長で3倍強、全幅で15倍ですのでやはり大きいです。春秋航空日本ではこの機内に片側3席の座席を右側31列、左側32列配置し、座席数は全部で189席です。
ボーイング737-800型機諸元表ボーイング737型機は双発小型機としてはエアバスA320型機と並ぶベストセラー機です。生産開始以来の累計生産数は9,000機以上で、今までに生産されたジェット機の中では世界最多です。
ボーイング737シリーズにはいくつかのタイプがありますが、春秋航空日本が運用している737-800型機は1997年に運用が始まった737シリーズの第3世代機です。737シリーズでは最人気機種で、シリーズ全体の45%に当たる4,000機以上が生産されており、日本航空、全日空、スカイマーク、デルタ航空など世界中の多くの航空会社で運用されています。
春秋航空(中国)の運用機材はエアバスA320-200型機です。所有機数は60機です。
こちらも単通路ナローボディの小型機で、運行速度はボーイング737-800型機とほぼ同じ時速840km、航続距離は6,100kmで、東京からハワイのホノルルにちょっと届かないくらいの距離です。
機体サイズは全長38m、全幅は34mで、春秋航空日本のボーイング737-800型機に比べると5%ほど小さいですがほぼ同サイズと言ってよいでしょう。片側3席の左右30列ずつで乗客定員は180人です。こちらも春秋日本より5%少なくなっています。
エアバスA320-200型機諸元表エアバスA320-200型機はボーイング737-800型機と並ぶ小型ジェット旅客機のベストセラーです。180席前後の小型機マーケットはこの2シリーズが寡占していると言っても過言ではありません。A320型機にはいくつかのタイプがありますが、シリーズ全体の累計生産数は7,000機以上にのぼります。
エアバスA320は特にLCC(格安航空会社)に人気のある機材です。世界中のLCCで使われており、「The LCC」と言っても良いでしょう。日本でも全日空を始めピーチアビエーション、ジェットスター、バニラエアなどで運用されています。