春秋航空の運航便が台風や降雪などの天候やストライキなどによって遅延、欠航が発生した場合の振り替え輸送、払戻しなどの補償と、春秋航空が販売する傷害保険、海外保険について説明します。
遅延・欠航に対する補償
台風や降雪などの気象条件やストライキ、機材整備、乗員確保など、不可抗力及び春秋航空日本の都合によって、搭乗便に欠航や大幅な遅延が生じた場合の補償は以下の通りです。
予約便の振り替え
春秋航空日本の運航便への振り替えを行います。例えば、東京成田→佐賀便が大雪のために欠航になった場合、欠航便以降の春秋航空日本の東京成田→佐賀便に搭乗できます。条件、注意点は以下の通りです。
- 振り替え対象は欠航当日の前後7日間に運行される便です。
- 振り替え対象は春秋航空日本の運航便だけです。他社便、例えば上記の例では同区間(羽田発)を運行する全日空便への振り替えは行われません。
- 搭乗区間の変更はできません。例えば上記の例で、春秋航空日本の東京成田→広島便に振り替えてもらって広島からJRを使って佐賀まで行くといったことはできません。
- 振り替えの手数料は無料です。また、振り替えによって運賃に差額が生じた(振り替え便のほうが高くなった)場合、その差額は請求されません。ただし、振り替え便のほうが安くなった場合でも、その差額は返金されません。
- 振り替え希望便が満席の場合は振り替えできません。他の便への振り替えとなります。
航空券の払戻し
予約便の振り替えの代わりに購入済みのチケットの返金を受けることもできます。
- 払戻しを請求できるのは搭乗予定日から30日以内です。30日を過ぎると払戻しを受けることはできません。
- 払戻しの対象となるのは航空券の未使用部分のみです。往復の航空券を購入し復路が欠航となった場合、往路に対する払戻しは行われません。
- 支払いをクレジットカードで行った場合、払戻しはクレジットカードの決済口座に振り込まれます。現金で受け取ることはできません。
振り替え、払戻しの手続き方法
- インターネットで予約した場合:インターネットまたはコールセンターで手続きをします。
- コールセンターで予約した場合:コールセンターで手続きをします。
- 空港にいる場合は空港でも可能です。
注意点
- 他社便の遅延、欠航に対する補償はしません。例えば、札幌新千歳→東京成田→佐賀という旅程を組み、札幌新千歳→東京成田のジェットスター便が遅延し東京成田→佐賀の春秋航空日本便に乗り遅れた場合、春秋航空日本は補償をしません。
- 地上交通機関の遅延、運休に対する補償はしません。例えば、成田空港までのJRが遅れて春秋航空日本便に乗り遅れた場合の補償は行いません。また、地上交通機関の遅れに合わせて搭乗予定便の出発を遅らせることもしません。
- 春秋航空日本が行う補償は上述の振り替えと払戻しだけです。
- 例えば、振り替え便の出発が翌日となった場合、その日の宿泊先の手配、宿泊先までの交通費の補償などはしません。
- 例えば、午前中の搭乗予定便が欠航し午後の便に振り替えになった場合、昼食等の提供は行いません。
- 例えば、遅延、欠航によってそのあとに乗り継ぐ予定だった他社便に搭乗できなかった場合、他社便についての補償は行いません。
- 遅延、欠航は未然の事態に対しても行われます。例えば、到着時刻に到着地を台風が通過されることが予想される場合や、現在の情勢から到着地で暴動が起こることが予想される場合なども遅延、欠航が行われます。
遅延・欠航補償制度
春秋航空日本の運賃にはスプリングプラス、スプリング、ラッキースプリングの3つのクラスがありますが、最も高いスプリングプラスのチケットを購入した乗客に限り、遅延、欠航が発生した場合に見舞金を受け取ることができる「遅延・欠航補償制度」があります。
見舞金支払の対象
下記のすべての条件を満たす乗客が見舞金支払の対象となります。
- 春秋航空日本が運行する国内線、国際線路線のスプリングプラス運賃のチケットを購入した
- 搭乗予定便が欠航、または、出発が6時間以上遅延した
- 搭乗予定便の欠航、遅延が搭乗予定時刻の12時間前を過ぎてから決定された
- 搭乗予定日が過ぎてから12時間以内に振り替え便への搭乗を決定し予約した
見舞金額と申請方法
見舞金の金額は全路線共通で10,000円です。見舞金の申請方法は次の通りです。
- 1.欠航、遅延発生日から30日以内に見舞金を申請することを春秋航空日本に通告する
- 2.春秋航空日本指定の見舞金請求書に必要事項を記載する
- 3.欠航、遅延発生日から1年以内に見舞金請求書を郵送(〒286-0048 千葉県成田市公津の杜4-11-2公津の杜駅ビル3階 春秋航空日本株式会社 コールセンター)、電子メール(customer@jp.springairlines.com)、FAX(0476-27-5605)のいずれかで春秋航空日本に提出する
注意点
- スプリング、ラッキースプリング運賃のチケット購入者には適用されません。
- 欠航、遅延が搭乗便の出発予定時刻の12時間以上前に決定された場合は適用されません。
- 振り替え便への搭乗ではなく航空券の払戻し・返金を選択した場合は適用されません。
- 見舞金は春秋航空日本によって見舞金請求書が受領された月の翌々月末日までに見舞金請求書に記載した銀行口座に振り込まれます。
保険
春秋航空日本は国内線搭乗者に対して国内航空傷害保険を、国際線搭乗者に対して海外旅行保険をそれぞれ販売しています。保険の内容は下記の通りです。
補償対象と保険料
上記保険の補償の対象となるのは制限区域(手荷物検査場、出国審査場、保安検査場などから機内預け入れ手荷物受取場の出口までの搭乗客以外が立ち入ることができない区域)内において発生した傷害及び死亡です。
保険料は1区間について国内線300円、国際線500円です。例えば東京成田-広島を往復する場合の保険料は1人あたり600円です。
国内航空傷害保険の補償内容
- 補償内容
- 保険金額
- 傷害死亡
- 1,100万円
- 後遺障害
- 44~1,100万円
- 入院費用
- 1万円×日数
- 手術費用
- 5~10万円
- 通院費用
- 5,000円×日数
- 後遺障害の保険金額は障害の程度によって異なります。
- 入院費用と通院費用は事故発生日から180日以内の入院と通院を対象とします。
- 手術費用は事故発生日から180日以内に行われた場合は10万円、それ以外の場合は5万円です。
- 通院費用の支払いは90日分を上限とします。
海外旅行保険の補償内容
- 補償内容
- 保険金額
- 傷害死亡
- 819万円
- 後遺障害
- 100万円
- 治療費用
- 1,000万円
- 救援者費用
- 100万円
注意点
- 国際線の海外旅行保険が適用されるのは日本を出て中国に向かう便だけです。中国を出て日本に向かう便には適用されません。ですので、日本発の往復チケットを購入する場合、保険に加入できるのは往路だけです。
- 死亡保険金の受取人は被保険者の法定相続人です。
- 被保険者およびその家族が同種の保険に入っていて補償の重複があった場合、保険金が支払われない場合があります。
- 事故が発生した場合の連絡先はhoken_support@jp.springairlines.comで、受付けは土日祝日を除く9時~17時45分までです。
遅延・欠航に対する補償
春秋航空(中国)の運航便が遅延もしくは欠航した場合は、後続便への振り替えまたは航空券の払戻しを受けることができます。どちらにするかは乗客が選択できます。詳細及び注意点は以下の通りです。
予約便の振り替え
- 搭乗予定便が欠航または中国国内便が3時間以上、国際線が5時間以上遅延した場合に搭乗便の振り替えを求めることができます。
- 振替ができるのは春秋航空(中国)の運航便だけです。同じ区間で運行される他社便への振り替えは行われません。
- 希望の後続便に空席がない場合は、他の後続便への振り替えとなります。
- 振り替えは1回に限り手数料なしで行われます。
- 振り替え後の運賃が支払い済み運賃より安い場合は差額が返金されます。支払い済み運賃より高い場合は差額は請求されません。
航空券の払戻し
- 搭乗予定便が欠航または中国国内便が3時間以上、国際線が5時間以上遅延した場合に航空券の払戻しを求めることができます。
- 遅延、欠航が始発地で発生した場合は航空券の全額が、経由地で発生した場合は未使用部分が払戻しされます。
- 遅延、欠航が原因で払戻しを受ける場合の手数料は無料です。
振り替え、払戻しの手続き方法
- 振り替えは遅延、欠航の連絡を受けた際、または、空港チェックインカウンターなどで申請します。
- 振り替えの申請は最初の振り替え便が出発する前に行わなければなりません。最初の振り替え便が出発する前に振り替えの申請を行わなかった場合は、振り替えを受けることはできず払戻しとなります。
- 払戻しは春秋航空(中国)営業所またはサービスセンター(+86-400-820-6222)にて申請します。
- 払戻し金は支払いを行ったのと同じ方法で払い戻されます。クレジットカード、デビットカードで支払った場合は30営業日以内にカードの決済口座に振り込まれます。
- インターネットでの払戻しは遅延、欠航の場合の払戻しに対応していません。インターネットで払戻し処理をした場合は通常通りの払戻手数料が発生します。
注意点
- 振り替え、払戻しの対象となるのは悪天候、火災、地震、津波、パンデミック、戦争、武装衝突等の不可抗力、機材不良、機材繰り不備など会社原因、政府の決定による遅延、欠航です。
- 振り替え、払戻しの対象となるのは個人客のみです。団体名義の乗客は上記規定の対象外です。
- 遅延、欠航に際して食事や宿泊先手配の援助はしますが、会社原因の遅延、欠航の場合を除き、食事、宿泊の費用負担は行われません。
- 遅延、欠航が決定した際に春秋航空(中国)から電話、中国国内の携帯メール、電子メールで遅延、欠航の通知が入ります。予約時には連絡を受け取りやすい電話番号などを登録することをおすすめします。
- 春秋航空(中国)からのメールが迷惑メールフォルダーに入ったり、着信拒否機能で着信できない場合があります。
後続便に対する補償
春秋航空(中国)運航便については後続便に対しても補償が行われます。例えば、東京成田→上海→西安の2区間をいずれも春秋航空(中国)便で予約し、東京成田→上海便が遅延または欠航したために上海→西安便に搭乗できなかった場合、上海→西安便についても上記の振り替えまたは払戻しが行われます。
- 対象となるのは欠航または5時間以上の遅延についてです。上記の例で東京成田→上海便が4時間30分遅延したために上海→西安便に搭乗できなかった場合は補償の対象とはなりません。
- 補償が行われるのは両便とも春秋航空(中国)の運航便の場合のみです。例えば、東京成田→上海を中国東方航空、上海→西安を春秋航空(中国)で予約し、中国東方航空便が遅延して上海→西安便に乗り継げなかった場合は補償の対象とはなりません。
- 振り替え、払戻しは1回に限り手数料無料で行われます。
- 振り替え、払戻しは春秋航空(中国)サービスセンター(+86-400-820-6222)に電話で申請します。
会社原因の遅延、欠航に対する補償
春秋航空(中国)中国国内線で機体整備不良、機材繰りの不備、乗員の職務怠慢など春秋航空(中国)の原因で遅延、欠航が発生した場合、以下の補償が行われます。
- 3時間以上の遅延が発生した場合、春秋航空(中国)の後続機への振り替えが行われます。(団体客を除く)
- 乗客が払戻しを希望した場合は、航空券の未使用部分すべてについて払い戻しを行います。
- 4時間以上の遅延が発生し午後10時を経過し、さらに欠航となった場合、宿泊先としてホテルを無償で提供します。
- 会社原因の遅延、欠航が経由便の経由地で発生した場合も食事と宿泊先の提供が無償で行われます。
保険
春秋航空(中国)は中国国内線と国際線について航空傷害保険を販売しています。保険の内容は下記の通りです。
補償対象と保険料
上記保険の保証の対象となるのは制限区域(手荷物検査場、出国審査場、保安検査場などから機内預け入れ手荷物受取場の出口までの搭乗客以外が立ち入ることができない区域)内において発生した傷害及び死亡です。保険料は国内線、国際線ともに1区間30元です。
航空傷害保険の補償内容
- 補償内容
- 保険金額
- 傷害死亡
- 100万元
- 後遺障害
- 100万元
- 傷害治療
- 20万元
注意点
- 後遺障害保険金は障害の程度によって金額が異なります。
- 傷害治療保険金は事故の発生日から180日以内に受けた治療に対して支払われます。