春秋航空での機内サービスについての考え方、春秋航空日本と春秋航空(中国)の機内食について紹介します。
春秋航空の機内では無料で受けられるサービスは一切ありません。無料の機内食はありませんし、飲み物や軽食は機内で販売していますがすべて有料です。映画の上映などもありませんし、そもそも座席にモニターディスプレイが付いていません。こう聞くと春秋航空はサービスが悪いと感じるかもしれませんが、そうではありません。
新幹線では無料の食事も飲み物も映画もありません。ではみなさんはそんな新幹線はサービスが悪いと思うでしょうか?思いませんよね。それは、新幹線のきっぷには食事などは含まれていないからです。春秋航空も同じです。チケットに食事などが含まれていないのです。
「JALやANAは無料の機内食や飲み物が付いている」この考え方がそもそも完全に間違いです。日本航空も全日空もボランティア団体ではありません。営利目的の民間企業です。タダで食事なんて出しません。初めからチケット代に含まれているだけなのです。(参考:チケットの安さの理由)
機内食もビールもジュースもチケット代に含まれています。上映される映画、モニターディスプレイ、貸し出しのブランケット、泣き出した子供にCAさんが持って来るおもちゃ。すべてタダではありません。チケット代に含まれています。機内食が無料だと喜んでいる人はおめでたすぎます。タダではなくチケット代の一部としてちゃんと払っているのです。
大手航空会社のシステムは無料どころかむしろ不平等です。お腹が空いてなくて機内食を食べなくてもチケットには機内食代が含まれています。食べなかったからといってもその分のお金は返してもらえません。水を飲む人とビールを飲む人で原価は違うのにチケット代は同じです。機内食は食べない、飲み物も飲まない、映画も見ない、ブランケットも使わない、子供のおもちゃもいらない。一切いらない人のチケット代と、すべて使う人のチケット代が同じなのです。とんでもない不公平なのです。
春秋航空をはじめとするLCC(格安航空会社)の考え方は「運賃だけもらいますので必要な物は別に買ってください」です。新幹線のきっぷだけ買って、お弁当や飲み物はコンビニや自動販売機、車内販売で買うのとまったく同じです。(参考:春秋航空の上手な使い方)
機内食代も飲み物代も映画代も全部入れてしまうとチケット代が高くなる。ところが、機内食を食べる人も食べない人もいるし、ジュースを飲む人もビールを飲む人もいる。映画を見ずに寝る人もいる。だったら機内食代などは一切入れずに運賃だけにしてチケット代を安くして、食事などは必要に応じて自分で買ってもらおう。
必要最小限のものにすることでチケット代を安くして、それ以外のものは必要に応じて買ってもらう。そうすることでムダのない消費を実現できますし、残った機内食の廃棄をなくすこともできる。LCCのシステムは実は非常に賢く合理的で環境にやさしい仕組みなのです。
そもそも機内食って美味しいですか?小さい容器の中でご飯の上におかずが乗っかってどんぶり状態。ご飯があるのになぜかパンがついている。デザートもなんか中途半端。そんなエサみたいなものを狭苦しい機内で食べさせられ、しかも食べ始めても飲物のサービスが来るまでは飲めない。拷問ですよ。笑
もし今みなさんの前に機内食とセブンイレブンの「おかずいっぱい幕の内(560円)」を並べられたらどちらを選ぶでしょうか。私は躊躇なく幕の内を選びます。実際、私はもう何年も機内食を食べていません。毎年10回以上飛行機に乗り、その半分はLCCではない普通の航空会社ですが、機内食は毎回いらないと断っています。
大して美味しくもない機内食のために高いチケットを買い、狭苦しい機内で食べさせられる。それよりも機内食代が入っていない安いLCCのチケットにして、浮いたお金で広々とした空港内のレストランで好きなものを食べたほうが良いと思いませんか?そのほうがよほど賢くスマートな空の旅を楽しめます。
春秋航空日本の国内線では機内食の販売はありません。飲み物とスナック類、カップ麺などの機内販売のみです。
国際線ではチケットの予約時に桜弁当(2,300円)と小春弁当(2,300円)の2種類の機内食を予約することができます。日本発、中国発いずれの場合も予約可能です。この2つの機内食については事前予約なしで機内で購入することはできません。
またこれら以外に機内で注文できる機内食もあります。出発する空港や月によってメニューが変わります。値段は800円前後です。機内に積んでいる量が多くありませんので、必要な場合は早めに注文してください。
春秋航空(中国)が運行する中国国内線の機内食には次のようなものがあります。上海出発便は以下のすべてのメニューがありますが、その他の空港を出発する便では一部のメニューのみの提供となります。ほとんどのメニューにミネラルウォーターが、子供用メニューにはミネラルウォーターの代わりにお菓子など付いています。
タイ風カレーセット:39元/600円
濃厚でスパイシーなタイ風のビーフカレーです。季節の野菜料理が3品が付いています。
白身魚と彩り野菜の中華炒め:39元/600円
白身魚とハム、ニンジン、グリーンピース、とうもろこしを中華風に炒めたものです。季節の野菜料理3品も付いています。
モッツァレラチーズとトマトのミートソーススパゲッティ:35元/540円
新鮮なトマトとバジル、タイム、パセリなどの香料をじっくり煮込んだ風味豊かなミートソースにモッツァレラチーズをあわせたスパゲッティです。
広東風野菜あんかけ:39元/600円
キノコ、人参、クコの実、蓮の実などを水煮した漢族伝統の精進料理です。あっさりした味付けながら香り豊かで見た目も鮮やかです。季節の野菜料理3品も付いています。
酢豚:39元/600円
柔らかい豚肉を甘酸っぱく味付けした代表的な中華メニューです。
香港風魯肉飯:35元/540円
豚バラ肉をニンジン、大根、ジャガイモと煮込んだ台湾料理です。こってりしているのに油っぽくなく、白いご飯がどんどん進みます。
唐揚げオムカレー:35元/540円
新鮮な卵を使ったオムライスに日本式のカレーと唐揚げを添えました。日本の味を楽しめます。
ジャージャン麺:25元/380円
パスタ麺に鶏肉、きくらげ、豆腐、ニンジン、キノコなどで作った肉味噌を和えた北京発祥のメニューです。中国10大麺料理の一つとして有名です。
ビーフカレー:35元/540円
牛肉とニンジン、玉ねぎ、ジャガイモで作ったスパイシーなカレーです。
チキンカレーお子様セット:39元/600円
子供用のチキンカレーセットです。お菓子が一つ付いています。
五彩魚丁(白身魚と彩り野菜の中華炒め)お子様セット:39元/600円
白身魚とハム、ニンジン、とうもろこしなどを中華風に炒めたものです。お菓子が一つ付いています。
朝のおかゆとパン:19元/290円
ザーサイ入りのおかゆとパンのセットです。早朝のフライトにおすすめです。
大阪関西空港始発の国際線では以下の日本オリジナルメニューも楽しめます。
日本風エビチャーハン:39元/600円
上質な日本のお米を使ったエビと玉子の栄養満点なチャーハンです。
日本風黄金カツ丼:39元/600円
厳選した豚ヒレ肉に秘伝の調味料で下味をつけ、こんがりきつね色に揚げたトンカツを使ったカツ丼です。
日本風牛丼:39元/600円
特製スープで下味をつけた牛肉を鰹だしで煮込み、醤油、酒、胡椒で味を整えた牛丼です。
お好み焼き:35元/540円
エビ、山芋、白身魚などを使い、醤油とマヨネーズを加えた大阪式のお好み焼きです。
たこ焼き:39元/540円
味、香りともに良い日本の国民的スナックです。
機内食は機内でも注文できますが、早めに売り切れますので事前の予約がおすすめです。インターネットで予約をすると機内で買うよりも安くなるメニューも多いです。(参考:インターネットでの予約方法)
予約は出発時刻の36時間前(上海-広州・深圳線は6時間前)までに行います。予約した機内食は座席まで運ばれてきますので、チケットで指定された以外の座席に移動すると食べれない場合があります。
なお、最も高い商务经济坐のチケットには国内線、国際線ともに機内食が含まれています。