春秋航空完全ガイド

春秋航空はよく遅れて遅延が多い?

【質問】会社の経費削減策で出張に春秋航空を使おうという話が社内で出ています。ですがLCCは安かろう悪かろうで定時運航率が低いのではないかと思います。飛行機の遅延で取引先との商談に遅れるとかは避けたいのですが、春秋航空を使って大丈夫でしょうか?

【回答】確かにLCC(格安航空会社)の中には定時運航率が低い、つまり遅延が多くてよく遅れる航空会社もあります。それは事実ですので否定しません。ですが、春秋航空は日本、中国ともにそこまで遅れません。少なくとも日本航空や中国国際航空など普通の航空会社と比べて、遅延が極端に多いということはありません。

と、言葉を並べたところで説得力の欠片もないでしょうからデータを示します。日本の航空会社の遅延率は国土交通省が3ヶ月ごとに「特定本邦に関する航空輸送サービスに係る情報」で公開しています。2014年度と2015年度の主な航空会社の遅延率(15分以上の遅れ)は以下の通りです。(年度:4月から翌年3月まで)

航空会社
2014年
2015年
日本航空
6.96%
6.52%
全日空
7.55%
7.95%
スカイマーク
16.25%
10.97%
ピーチ
21.83%
19.26%
ジェットスター
14.67%
20.45%
バニラエア
9.73%
14.88%
春秋航空日本
8.63%
8.25%

確かに日本航空や全日空に比べると遅延は多いです。ですが、両社に比べて極端に遅れが多いというほどのデータの違いではありません。それどころか、ペーチやジェットスターなど他の日本のLCCに比べると遅れが少ないと言って良いと思います。

ただ、春秋航空日本は現時点では路線数も少ないですし機材繰りにも余裕があります。到着空港からの折り返し時間にも他のLCCに比べて余裕を持たせています。ですが今後路線を拡大させていくに連れて他のLCCに似た運行形態になり、遅延は徐々に増えてくると予想します。

何よりもLCCというのは安全の次に安さを追求し、そのために定時運航率や遅れた場合の対応などを犠牲にせざるを得ない側面があります。ですのでレジャーや帰省などでの利用は良いでしょうが、ビジネスでLCCを利用するのはリスクがあると個人的には思います。

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