中国国鉄天津駅について、駅に着いてから列車に乗るまでの流れで説明します。
天津駅にはきっぷ売場が複数箇所あります。今回は地下鉄駅から直結の地下のきっぷ売場を利用しました。
いくつもの窓口があり(その中の半分くらいしか開いてないので)大勢の人が行列を作っています。最低でも30分は並ぶつもりでいたほうが良いです。
中国国鉄のインターネットできっぷを予約しておいた場合も同様です。予約者用の受け取り専用窓口を作っている駅は少数派で、天津駅同様に一般のきっぷ購入者と一緒に並ぶ必要があります。
きっぷを購入してから駅の入口でまずきっぷのチェックがあります。コンサートのチケットの転売が日本で問題になっていますが、以前の中国ではきっぷを買い占めて高く売るダフ屋が横行していました。
これをなくすためきっぷを購入する際には身分証明書を提示し、きっぷに身分証明書番号と氏名が記載され、駅に入る際に身分証明書を提示して本人かどうかをチェックするようになりました。外国人はパスポートを提示します。
次に空港にあるのと同じX線の機会に持ち物すべてを通して安全検査を受けます。こうして初めて駅の待合室に入ることができます。
昔はオンボロだったのですが、北京オリンピックに合わせて立て直しが行われ随分立派になりました。
日本の鉄道駅とはまったく異なる構造で、広々とした空間が広がっています。駅というよりも空港といったほうがイメージは近いです。
その広い空間の中にベンチがズラッと並びます。昔はそれだけだったのですが、ここ数年で写真のKFCなど飲食店がかなり入ってきました。中国ではかなり早めに駅に入る人が多く、待合室で3時間くらい過ごす人も少なくありません。
日本では改札を過ぎてからそれぞれ自分の列車のホームに移動します。これに対して中国では列車ごとに改札が決まっていて、乗車時間になると改札が開いて指定のホームに移動します。これも飛行機と同じ動き方です。
待合室の中には大型の液晶表示版があり、列車ごとに発車時刻、改札口の番号などが表示されます。また、改札中とか、5分遅れといった内容も表示されます。こちらもまったく飛行機と同じです。
時間が来ると改札が始まります。天津駅では発車時刻の10分前でした。数百人が乗りますので自動改札機を通していたら間に合いません。このため、写真は自動改札機なのですが、実際にはハサミを入れて検札していました。