湖南省長沙市で食べた酸辣鶏雑蓋碼飯を紹介します。
辛い中華料理というと日本では四川料理が有名ですが、中国では湖南料理も負けていません。乾燥させた赤唐辛子と山椒の辛さと痺れを特長とする四川料理に対して、生の赤唐辛子と青唐辛子の辛さのみなのが湖南料理です。
その湖南料理の代表格が酸辣鶏雑です。そのまま食べてももちろん美味で、特にビールのお供には最高です。ですが、これをご飯に乗っけたどんぶり飯(蓋碼飯)もお昼ごはんなどに絶賛おすすめ。こちらのお店ではスープ付きで13元です。
目に飛び込む真っ赤な唐辛子。もちろん辛いです。だって湖南料理だもん。
左下に見えるのは青唐辛子。さらにネギ。そして酸味を付けているのは酸豆角かな?これらを薄切りにした鶏の砂肝と炒めております。強い辛味と酸味、コリコリとした砂肝の歯ごたえと肉の旨味。白いご飯が進まないわけないじゃないですか。マジでうまうまよ。
ここが北京や上海ではないと感じさせるのは砂肝の量です。とにかく至るところ肉。もしかしたら唐辛子やネギよりも砂肝のほうが多いんじゃないかな?って、きっとそうだわって思うほど肉だらけです。
上海みたいな大都市では物価も賃料も上がってしまって、こんな肉肉しい酸辣鶏雑なんて食べられません。この前食べた酸豆角鸡胗なんて酸豆角の砂漠の中にかすかに埋もれる砂肝の欠片を探し求めるかの如くやったもんね。ビバ!地方都市。
赤と青の唐辛子と酸豆角、砂肝、そして白いご飯。一気にかき込んで口の中で咀嚼。辛い、酸っぱい、そして美味い!お上品な料理ではないかもしれませんが、美味いは正義です。北京や上海では絶対に味わえない本場の味。欢迎来长沙吃酸辣鸡杂!