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長沙の酸豆角肉泥蓋碼飯

湖南省長沙市で食べた酸豆角肉泥蓋碼飯を紹介します。

酸豆角肉泥盖码饭

双椒魚頭や土匪猪肝を食べた程度で湖南料理を分かったつもりなど片腹痛い。これを食わずして湘菜を語るな。と言いたいくらい地元ではメジャーな一品です。

長沙の酸豆角肉泥蓋碼飯

その酸豆角肉泥蓋碼飯とはなんぞや?まず蓋碼飯ですがこれは蓋澆飯のことです。蓋碼飯と呼ぶのは中国でも湖南省北部だけだと思います。蓋はフタ、碼は中国語で重ねるという意味があります。ご飯の上にフタをするようにおかずを重ねたもの、つまり、丼ものです。

長沙の酸豆角肉泥蓋碼飯

肉泥は豚肉を炒めたものです。これはこれで美味しいのですが、この料理では肉なんて脇役です。通行人z、しかも小文字で十分。主役はあくまでも酸豆角です。

長沙の酸豆角肉泥蓋碼飯

付け合せの漬け物なんていっそのことなくてもOK。だいたい中国の丼ものの付け合せが美味しかった試しがないです。この店も何を食べても美味いのに、この謎の付け合せ漬け物だけはまるで味がしない。でもそんなことはどうでも良い。さぁお待ちかね、主役の登場です。

湖南料理は辛さが特長。手前に見える青唐辛子と、真ん中に見える赤唐辛子が辛さの源。そこに酸味を加えるのがちょっとくすんだ黄緑色をした5mmくらいの円筒形、今回の主役、酸豆角です。

長沙の酸豆角肉泥蓋碼飯

食材の名前は分からないのですが細長い豆を発酵させたものだろうと思います。これが強烈な酸味を加えてくれます。唐辛子の辛さ、酸豆角の酸味、豚肉の旨味、これらが渾然一体となった辛スッパ旨を白飯といっしょにかき込む。美味いに決まってるっしょ!

酸豆角肉泥は北京や上海の有名湖南料理店でも食べることはできます。鶏の砂肝と合わせた酸豆角鶏胗などもよくあります。でもね、北京や上海の有名店がどれだけ頑張っても長沙の街角のローカル店には勝てない。だって素材も違うしなにより北京人や上海人の口に合わせてしまってるから。

強烈な辛さと酸っぱさでご飯がどんどんススムくん。その本当の辛さを酸味を味わうのならばやはり現地です。スープが付いてお値段12元なり。飛行機代片道1,200元かけても食べに行きたくなる逸品です。

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