中国湖南省の省都である長沙市内と長沙黄花国際空港との間を高速鉄道やバスなどの公共交通機関で移動する方法を紹介します。
長沙空港リニア(长沙磁浮快线)は2016年5月6日に営業を開始した中国初の国産リニアモーターカーです。最高速度120kmの中低速リニアで長沙黄花国際空港-長沙南駅間18.6kmを20分で結んでいます。
営業時間は下記の通り朝7時から夜9時までです。運転間隔は15分30秒で運賃は片道20元です。
長沙リニア快線
長沙南駅からの乗り方を紹介します。南駅に着いたら磁浮快线と書かれた表示を追っていきます。
リニア駅まではけっこう遠いです。地下鉄を降りてから5分くらいは歩きます。
ようやく駅に着いてまずはきっぷを買います。長沙地下鉄と同じタイプの自動券売機です。
液晶画面をタッチすると路線図が拡大されます。
駅が2つしかありませんのですぐに選べます。
お金を入れるときっぷとお釣りが出てきます。南駅から空港までは20元です。
きっぷを買ったら手荷物の安全検査を受けます。
そして自動改札機を通ります。
長沙リニアのきっぷは長沙地下鉄と同じプラスチック製のコインタイプです。
これを自動改札機の丸で囲まれた部分にタッチして改札を通ります。
そしてホームに向かう長いエスカレーターに乗ります。
こちらが長沙リニアのホームです。地下鉄のホームよりかなり広いです。単線を乗車ホームと降車ホームで挟む形になっています。
ですが、駅名の表示などは地下鉄と同じです。
次の列車の到着時間表示のモニタも地下鉄のホームにあるものまったく同じです。
しかしレールは地下鉄のものとはまったく異なります。これがリニアの証です。
リニアの車両が到着しました。外観は地下鉄とまったく変わりません。ホームドアが開いたら乗車です。
長沙リニアの車内は座席の配置が長沙地下鉄とは大きく異なります。
写真では分かりにくいと思うのですが、ロングシートとクロスシートの2種類に分かれています。
クロスシートの前の座席との間隔は窮屈とまでは言いませんがけっこう狭いです。
そしてシートの向きが真ん中で反対向きになった固定式で、向きを変えることはできません。
車両の連結部分にドアがないのは地下鉄と同じです。
乗り物好き的には楽しい長沙リニアなのですが、利便性の面で大きな問題があります。それは、リニアを降りてから長沙空港第2ターミナルまで400mも離れていることです。
リニアの空港駅は第1ターミナルに近いのですが、第1ターミナルは改修中で搭乗はすべて第2ターミナルです。このためリニアを使うと長沙南駅で5分以上歩かされた上に、さらに第2ターミナルまで400m歩かされることになります。
長沙市内発のリムジンバスだと途中の乗り換えも必要ありませんし、第2ターミナル搭乗フロアの入り口まで行ってくれます。ですので利便性を考えるとリムジンバスをおすすめします。
長沙空港と長沙市内を結ぶバス路線は3つありますが、市内中心部に宿泊する場合は民航大酒店を発着する路線が最も便利です。
民航大酒店は長沙市内を東西に貫くメインストリートである五一大道にあります。長沙駅からバスで1駅目で、歩くのにもバスに乗るのにもちょっと中途半端な場所です。最寄りに地下鉄の駅はないのですがバス停がありますので交通の利便性は良いです。
民航大酒店から空港行きは朝5時から夜10時30分まで概ね15分間隔の運行、空港から民航大酒店行きは最初の到着便から最後の到着便までの間の運行で、運行間隔は概ね20分です。
運賃は片道15.5元です。所要時間は40分が基本ですが、道路状況によっては1時間かかることもありますので余裕を持って計画を立てましょう。
また、運転間隔はあくまでも目安です。満席になれば発車しますし、席が空きすぎていると多少待つこともあります。荷物はトランクに入れますので多くても問題ありません。